RED RAWに対するアップルの申し立てを却下

米国特許裁判所は、証拠が不十分という理由で、REDの圧縮RAW記録特許に対するAppleの申し立てを却下した。REDの特許は現在のところ有効で、ProRes RAWはREDのライセンスがある場合にのみカメラで使用できる。 ProRes RAW 2019年8月に、アップルはREDのCompressed RAW記録特許に対して米国特許裁判所に異議を申し立てた。理由はアップルのProRes RAWコーデックだったようだ。 アップルは、独自に開発したProRes RAWをプロモートする方針で、他のカメラメーカーにアプローチしている。このコーデックは、REDの特許取得済みの圧縮されたRAWコーデック記録に似たものだ。そのため、カメラなどでこのようなコーデックを使用する場合は、REDと契約する必要があり、使用料を支払う必要がある。 現在、ProRes RAWは特定のAtomosレコーダーでのみ利用可能となっている。AtomosはREDと契約を結びProRes RAWを使用している。 AppleはREDの特許に異議を申し立てることにより、ライセンス料の支払いを回避したかったようだ。 アップルの申し立ては却下 しかし、米国特許裁判所はアップルの申し立てを却下した。彼らはこれを、Denying Institution of Inter Partes Reviewとして公開した。 19ページのPDF文書は、米国特許商標局のWebサイトからダウンロードできる。結論は次のように書かれている。 III. 結論 申立人は、異議を申し立てられたクレーム1〜30のいずれかが特許性がないことを証明する合理的な可能性を示していない。 IV. オーダー 請願が却下され、特許性がないという理由で異議申し立てられた請求について、当事者間レビューを実施しないことが命じられている。 アップルが申し立てを継続する場合、アップルは追加の証拠を提出し、再審査を要求することができるようだ。ただし、現時点ではREDの特許は健在だ。 この記事には筆者の推測も含まれている。もちろん、両社は法的に争うための情報を公開しているわけではない。 一方、REDとアップルは長年にわたって良好なビジネス関係にある。 REDのCEO、Jarred Land氏は、RedUserの新しいスレッドに短いコメントを投稿している。以下はその全文。 We are pleased to see our REDCODE patents withstand another challenge. To be clear, as I mentioned before,…続きを読む