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Blackmagic CloudとCloud Storeについてインタビュー

NAB 2022で、Blackmagic Designの大規模なクラウドアップデートについて話を聞く機会があった。DaVinci Resolve 18(Beta)がクラウド対応になっただけでなく、同社はプロセス全体を効率化するための新しいソフトウェアとハードウェア、Blackmagic Cloudと、Cloud Storeをリリースした。

1週間ほど前に、Grant Petty氏が新しいBlackmagic Cloud、DaVinci Resolve 18、そして新しいCloud Storeデバイスを紹介する90分のプレゼンテーションを行った。

NAB 2022のショー会場で、Blackmagic Designにこれらのアップデートについて話を聞く機会を得た。

Blackmagic Cloud
Image credit: CineD

DaVinci Resolve 18 Beta – クラウド・アップデート

新しいクラウドベースのワークフローを利用するため、DaVinci Resolveの最初のパブリックベータ版が発行された。DaVinci Resolveの18番目のリリースには、いわゆるBlackmagic Cloudにログインし、プロジェクトファイルをローカル(またはネットワーク)ディスクに保存するのではなく、そこに保存する機能が含まれている。

Color Page
Image credit: Blackmagic Design

Blackmagic Cloudは、そう呼ばれていても、一見すると期待するようなサブスクリプション地獄ではない。料金設定はいたってシンプルだ。

  • ホストだけが料金を払い、他のコワーカーは無料。
  • 費用は月々5ドル/ライブラリ
  • クラウドからライブラリを削除またはエクスポートすると、別のライブラリをアップロードするまでコストはかからない。

Blackmagic Cloudには2つの目的がある。1)世界中にあるプロジェクトを共有し、どこにいても同時に作業できること、2)そのために必要なすべての共同作業者とリアルタイムで編集や成績を確認できることだ。このプレゼンテーションモードの価格設定は、まだ確定していないが、非常にシンプルだ。ホストだけが一定の金額を支払い、接続されている他のユーザーは無料だ。

DaVinci Resolve 18
Image credit: Blackmagic Design

インターネット経由でグローバルに映像を配信するために、Blackmagic DesignはProxy Generatorという新しいソフトウェアもリリースし、プロキシ生成のプロセスをオンザフライで効率化した。これとDaVinci Resolveの全く新しいプロキシ処理は、スムーズなオンラインコラボレーションに欠かせないものだ。

一度プロキシを作成すれば、通常のカメラメディアよりも簡単にインターネット上で共有することができる。VPNやDropboxなどのサービスを通じて)高品質の映像が入手できたら、プロキシをカメラのオリジナルと交換するのもワンクリックで完了する。

ちなみに、DaVinci Resolve 18をもっと深く知りたい場合は、先日公開された3,981ページの全マニュアルを読むことができる。

Blackmagic Cloud Store

ハードウェアの面では、Blackmagic Designは新しいCloud Storeを3モデル発表した。それぞれ異なるニーズに合わせて機能が若干異なるが、メディアファイルを一箇所に保存し、ネットワーク(またはインターネット)に高速で配信するという目的はすべて同じだ。

Blackmagic Cloud
Cloud Store vs. Cloud Pod (left). Image credit: CineD

Cloud Storeは、20TB、80TB、そして320TBの容量が用意されている。Blackmagic eGPU(現在はレガシー)と同じ筐体を使用している。3モデルとも10GB/秒のイーサネットポートを4つ搭載しており、ネットワーク経由で多数のデスクトップワークステーションにメディアを配信することができる。また、HDMI出力も備えており、ディスプレイを接続して、すべての重要な情報を一箇所にまとめた総合的なダッシュボードを表示することができる。

より小型のCloud Store Miniは、8TBのストレージを搭載し、10GBit/秒のイーサネットポートが2つあるだけで、デバイスの機能は変わらない。いわゆるCloud Podも同様で、内部ストレージを搭載していない。手持ちのSSDをUSB-Cで接続するだけで、ネットワークに接続されると同時に、Cloud Podからコンテンツが配信される。10GBit/sのポートを1つだけ搭載している。

Blackmagic Cloud Store
Image credit: Blackmagic Design

Cloud Store MiniとCloud Podはどちらも、自宅や外出先で作業する個人のユーザーや、小規模なチームで作業する場合に適しており、Cloud Storeのフルモデルはポストプロダクション・ハウスの大規模なチームに最適なモデルとなっている。

価格

DaVinci Resolve 18(ベータ版)は、より多くのエフェクト、高解像度、より多くのGPUをサポートするStudioバージョンにアップグレードしない限り、無料ソフトウェアのままだ。DaVinci Resolve 18 Studioは39,458円。

Cloud Pod
The Blackmagic Cloud Pod. Image credit: CineD

Blackmagic Cloud Storeのユニットは、1,198,000円(20TB)、3,748,000円(80TB)。320TBは受注生産となり、価格は未発表。

Cloud Store Mini(8TB)は374,800 円、Cloud Podは49,980円。

Link: Blackmagic Design DaVinci Resolve 18 | Cloud Store

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