Rotolight Titan X1レビュー

Rotolight Titan X1レビュー

RotolightのTitanX1は、人気のX2 RGBWLEDパネルの1×1バージョンだ。このレビューでは、その機能だけでなく、操作性やパフォーマンスについても深く掘り下げる。

Rotolightは、連続照明(動画撮影用)とストロボ照明(写真用)を1つの照明器具に併せ持つ非常に特殊なライトだ。写真も扱う撮影監督として、これは魅力的な製品と言える。

Rotolight Titan X1の概要

サイトで調べると重さは約6.8kg(プラスケーブル)とのことだったが、レビュー用に受け取った機材の重量は20.6kgだった。幸いなことに、ソフトケースには2つのハンドルと、非常に堅牢で、パッドが入ったショルダーストラップが付いている。

テストユニットには、1×1パネル(ヨークマウント付き)、ACバラスト、バラスト用のクイックマウントアタッチメントを備えたメイファークランプが付属している。

残念ながら、同梱されている2本のヘッドケーブルはそれほど長くなく、バラストをライトの背面に取り付ける場合は短い方で問題ないが、長い方ではライトの約60cm下にバラストを取り付けることになる。これは間違いなく短すぎる(特に電源ケーブルも290cmしかない)。

したがって、ライトスタンドに取り付ける場合は、バラストを背面に取り付けた状態でライトを約2.5mまで上げるか(ショットバッグが必要になる)、バラストの60cm上にあるライト(最良の場合は160cm)まで上げることしかできない。このライトを効果的に使用するには、より長いヘッドケーブルが必要になる。

Titan X1
The back of Titan X1. Image credit: CineD

すべてのコントロール(DMX入力と出力を含む)はユニットの背面からできる(タッチLCD、メニュー構造、ボタンは使いやすい)

バラストのDMX入力と出力、および個別のコントロールボックス、あるいは単純なリモコンで操作でき、Rotolight X1にはワイヤレスコントロール(LumenRadioまたはSkyport経由)が備わっている。ただし今回はいずれも同梱されていないため、操作はライトの背面から行うしかない。ただしiOSのユーザーであれば、Luminair 3経由でコントロールできる。(App Storeで109,99ユーロで入手可能。現在Androidバージョンはない)。

操作性

このライトは重いが、頑丈でもある。ケーブルは太く頑丈で(安価なプラスチックはない)、すべてのプラグはNeutrik製で高品質だ。レンタルでも対応できるだろう。

back panel
Image credit: CineD

ヨークを固定するハンドル(ライトの右側にあるホイール)は素晴らしく、うまくロックできる。片手で操作しても問題ない。レビューしたユニットでは、正面にバーンドアが付いていた。これもよくできていて、フロントパネルを保護し、正面から操作できる取り付けシステムを備えている。スライドさせるのも手間がかからない。

ヨークマウント付きのライトを注文すると、ベビー/ジュニアピン/レシーバーが組み合わされたものが手に入るので、Cスタンドまたはコンボスタンドに取り付けることができる。ただし、AputureのNova 300とは異なり、ジュニアピン構成で使用する場合、未使用のネジを器具に保管する機能は用意されていない。

LED close up
individual LEDs close up. Image credit: CineD

パネルには2つの頑丈なファンがあるが、標準モードでは邪魔にならず、「MAXモード」になることは少ない。今は冬で気温は約22°Cだが、暑い夏の日にはファンノイズが問題になるのかもしれない。なおバラストにはアクティブな冷却機能がない。

実用性

Titan X1は、Titan X2(2×1パネル)の小型版のため、 Arri SkyPanel S30、 Litepanels Gemini 1×1、およびAputureの新しいNOVA300と同等だが、これらのライトはすべて300から400ワットとなっている。

Rotolight Titan X1は出力が大きく、CRI / TLCIが優れており、消費電力が他よりも少ないとされている。そこで、セコニック露出計とCineDの露出計で測定した。テストではAputure 300D MK2も測定した。

可変ディフューザー

X1の特別な機能の1つは、電子ディフューザーだ。ダイヤルで、ディフューザーを0から100%に変更できる(0.5%刻み)。

Titan X1
Variable diffusion @ 0% (left) and @ 100% (right). Image credit: CineD

この仕掛けの詳細は分からないが、ソニーのFSやFXカメラの電子NDフィルターによく似たものだろう。

フォトメトリクス

テストは、ディフューザーなしの3200 / 5600Kで3mの距離、完全な白色ディフュージョン(Lee 216)された4×4フレームから1mおよび2mの距離、比較のために100%電子ディフュージョンで3mの距離、で測定した。

Titan X1
The Titan X1 in blue. Image credit: CineD

テスト結果は次のとおり。3200/ 5600Kで、3mで約1000ルクスと表示されている出力は正しい。したがって、SkypanelS30の908ルクス(増圧器付き)よりも少し明るく、 標準ディフュージョンのS30の約2倍となっている。(3200Kと5600Kの両方で600ルクス)。 Gemini1×1はSkypanelと非常によく似ている(3200Kで960ルクス、5600Kで1010ルクス)。Aputure 300 DMK2は5500Kで3580ルクスとなった(付属の7インチリフレクター付き)。

4×4フレームでは、3つのパネルはすべて非常によく似た性能を示し、約1ストップの減光となった。 300Dについても同じ。 X1の内蔵ディフューザーのテストでは、50%のディフュージョンでは、約1/2ストップの減光が発生し、100%のディフュージョンでは、1ストップの減光となる。

カラーサイエンス

Rotolightは、Titan X1のTLCIが98でと述べている(S30は90、Geminiは94、Nova 300は96、300Dは96)。筆者は分光計で、CCTモードで3200 / 5600Kで、また3000 / 10.000Kで、100%の内部ディフュージョンがある場合とない場合でX1を測定した。

結果は良好で、電子ディフュージョンを使用した場合もシフトなしで保持された。

ここでは、いくつかの結果を確認できる。(写真、拡散ありの3200Kおよび5600K)

Titan X1
Photometrics for Titan X1 set to 3200K, full diffusion. Image credit: CineD
Titan X1
Photometrics for Titan X1 set to 5600K, full diffusion. Image credit: CineD

もちろん、X1にはマゼンタグリーンシフト(マゼンタからグリーンへの-100から+100の変更)が組み込まれており、補正できる。 RGBWおよびHSIモードは正常に機能し、非常に優れた彩度と強力な出力を備えている。 XYモードと必須のSFXモード(フェードイン/アウト、稲妻、ストロボ、カラーサイクル、警察のライト、火、テレビ、花火など)も搭載されている。

更にフィルターモードでは、12のカテゴリーに分けられた数百(マニュアルには1400と記載されている)の事前にプログラムされたフィルター(Rosco、Lee、…)がある。たとえば、「RED」カテゴリーには74個の赤と赤みがかったフィルターが含まれている。ボタンを押すだけで、すべて3200Kから6500Kのベースカラーに切り替えることができる。

フラッシュモード

X1にはフラッシュモードもある。具体的には、ハイスピードシンクロフラッシュモード(最大1/8000秒)だ。 ElinchromeのSkyport送信機を使用するか、市場に出回っているほぼすべてのブランドのフラッシュ制御システムを備えた3.5mmプラグを介してトリガーできる。筆者はElinchrom製品を所有していないので、キヤノンと富士フイルムのカメラ(どちらもGodox送信機でトリガーされる)で試してみたが、従来のスタジオストロボと同じように機能した。

Titan X1
The back panel. Image credit: CineD

さらに、フラッシュモードはどの基本モードでも機能する。また CCT、RGBW、さらにはフィルターモードで希望の色を入力できる。これで、高速フラッシュで色に適応する。出力、色の強度、さらには前述の電子ディフュージョンの強度を変更できる。写真撮影には最適だ。

アクセサリー

システムは24Vで動作するため、オプションのバッテリーアダプターを使用すると、2つのVマウントバッテリーで動作する。これは、移動が多い撮影や、太陽光による影を消すための用途にとって特に興味深いものだ。

in the bag
Titan X1 in its bag. Image credit: CineD

DOP Choiceは、スナップバッグ、グリッド、ランタン、それらのバニーイヤーシステム、通常のソフトボックスなど、X1用の多数の照明モディファイアを提供する。これらのモディファイアは安価ではないが、その品質はX1の品質と同等に優れている。

まとめ

X2に対し、これはポータブルで使用できるライトとなるだろう。サイズ、出力、価格は半分だ。なお、このライトは堅牢に作ってあり、小さなレンタルハウスや独立系スタジオにも適している。 Skypanel S30よりも明るく、安価で、多くの機能があり、非常に興味深いフラッシュモードもある。

Rotolight Titan X1
Image credit: CineD

すでにAputureライトを所有しているユーザーなら、すべてのAputureライトを1つのアプリでコントロールできるため、NOVA 300が適している可能性がある。小さなMCから600Dまで、すべてがSidiusLinkアプリを介して制御できる。

筆者はたくさんのAputureライトを所有しているが、写真撮影用に、Rotolight TitanX1のフラッシュモードがとても気に入った。とてもうまく構築されており、とても良い演色性を持っている。さらに、内部ディフューザーは素晴らしい。全体として、非常に優れたライトと言える。

Link: Rotolight website

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