Teradekはワイヤレスビデオシステム用の2つの新しいハイエンド機器を発表した。Bolt 10K receiverは10,000フィート(約3Km )の広い範囲をカバーし、Bolt Managerはパソコンを必要とせず、すべての機器を1か所に設置することができる。
本格的な空撮をするためには本格的なドローンとカメラが必要で、そのためには本格的なワイヤレスビデオシステムが必要になる。今回紹介するTeradek Bolt 10K RXはそのような用途に最適だ。
Terdadek Bolt 10Kの概要
Bolt 10Kは、その名が示すように最大10,000フィート(約3Km)の範囲で遅延の無いビデオ伝送を提供する。ただしこれは受信ユニットなので、伝送側にBolt 3000 TXが必要だ。 Teradekによると、Bolt 3000、703 Bolt SmallHD / Teradekモニター、あるいはSidekick IIレシーバーで全体のセットアップができる。
ゴールドマウントあるいはVマウントのバッテリープレートを持ち、モニターをSDIあるいはHDMIで接続することができる。パネルアンテナのため、アンテナらしきものは見当たらない。ただ、上の画像から分かるように、ユニット自体は実際にはかなり大きい。
Bolt 10Kは最先端の技術を搭載しているため、価格は$ 6,990とかなり高価だ。しかし、ALEXA MiniやREDといった高価なカメラを搭載する大きく高価なドローンで撮影する場合はこの価格でも許容できるだろう。ハイエンドのプロダクションでは、信頼性の高い機器を使用して無事に撮影をこなすことは、コストよりも重要な場合が多い。
Teradek Bolt Managerの概要
もう一つの製品は、Bolt Managerで、これはBolt 10Kよりも小さな筐体だ。パソコンが不要で、すべてのTeradekワイヤレスビデオデバイスを管理することができる。
Bolt Managerを使用することにより、複数のレシーバーのペアリング、ワイヤレスチャネルの変更、ファームウェアのアップデート、地域設定の構成などを行うことができる。大規模な撮影現場では、パソコンなしに送信機と受信機のペアリングやセットアップができるので非常に便利だ。
Bolt Managerは最大4台のレシーバーを同時に接続でき、レンタルハウスにとっても扱いやすいだろう。
価格と発売時期
Bolt 10KとBolt Managerは3月26日から出荷の予定。Bolt 10Kは6,990ドル、Bolt Managerは999ドルとなっている。