富士フイルムX-T3ファームウエアアップデート インタビュー
9月に富士フイルムX-T3のレビューをレポートした。 同社はX-T3のV2.00ファームウェアを計画しており、様々な改良が行われる予定。これについてInterBEE2018で同社にインタビューしたので報告しよう。
4GBの制限を解除
V2.00ファームウェアの大きな改善点の1つは4GBの制限をなくしたことだろう。以前は、録画したファイルが4GBを超えると、4GBのファイルに分割された。このアップデートでは、メモリカードが32GB以上であれば、クリップは1つのファイルとして記録される。
ただ、メモリカードが32GBより小さい場合は、従来通り4GBのファイルに分割される。
異なったフォーマットでの同時出力
新しいファームウェアでは、フィルムシミュレーションをカメラに同時に記録しながら、F-LogをHDMIから外部レコーダーに出力することができる。 ACやクライアントがレコーダーのモニターをすると同時に、カメラマンはカメラモニターで撮影できる。なお、ハードウェアの制限のため4K 60pではこの機能は働かない。
また、F-Logを内部と外部記録に同時に録画することができる。更に、F-Logを内部記録し、HDMI経由でフィルムシミュレーションを記録することもできる。
4K HDR記録
最後に、新しいファームウェアは、ハイブリッドログガンマ(HLG)での4K HDRビデオ記録をサポートしている。 これはH.265(HEVC)で内蔵の時のみ可能だ。もちろん、HDMIポート経由で外部レコーダーにHLGを出力し、好みのフォーマットで録画することができる。
V2.00ファームウェアは無料アップデートで、2018年12月にリリースされる予定。
FilmConvertのプロファイルも使用可能
なお、FilmConvertは、色補正とフィルムシミュレーションソフトウェアのプロファイルを追加しているが、同社は無料でダウンロードできるX-T3用のプロファイルをリリースした。