IATSE 600のカメラアシスタントであり、Focus Puller at WorkのコミュニティマネージャーでもあるAidan Gray氏が、カメラの準備の重要性について2時間のインタラクティブなライブトレーニングを行った。このビデオは、他のクルーとのコミュニケーション、カメラキットの部品のチェック、レンズのバックフォーカスの調整、ワイヤレスビデオ伝送信号のチェック、機材を持って移動する際のヒントなど、カメラの準備に必要なすべての重要な要素についての基本的な概要を述べている。
カメラリグを正確かつ確実に準備することは、すべてのカメラアシスタントとカメラ部門全体にとって、間違いなく重要なプリプロダクションの手順だ。正しく行えば、撮影現場でのスムーズな制作が可能になる。
Aidan Gray氏は、IATSE 600のカメラアシスタントであり、「Focus Puller at Work」のコミュニティマネージャーでもある。2021年3月、彼は撮影現場でのカメラの準備の重要性について、インタラクティブなライブトレーニングを行った。
2時間のビデオは、Vimeoで見ることができる。このビデオ自体は3ヶ月ほど前のものだが、そこに含まれている情報は普遍的なものであり、多くのカメラアシスタントにとって有益な情報になる。
Camera Prep 101 with Aidan Gray
彼が述べているように、このビデオはカメラ準備のすべての手順についてそれほど深く掘り下げたものではなく、基本的なまとめになっている。彼はまず、準備を始める前に解決しなければならない質問をしている。
筆者が重要だと思うのは、彼が「一緒に仕事をする人に親切にすることは、非常に有効である」と言っていることだ。Aidanは、DP、すべてのカメラオペレーター、アシスタントなど、カメラ部門のすべてのメンバー間のコミュニケーションの重要性についても忘れていない。
彼は、カメラの準備のプロセス全体を説明し、手元のRED KomodoとARRI Alexaを使ってその一部を紹介している。また、ライブストリームでは、視聴者からの質問にも答えている。
Aidanは、忘れ物がないように、カメラの準備のためのチェックリストを作成することを勧めている。レンズ、カメラセンサー、フィルター、モニターなどをレンタルする前に、埃や傷がないかどうかをチェックすることが大切だ。
彼はまた、水平方向の準備と垂直方向の準備の違いを簡単に説明している。彼は三脚と雲台を点検する際に注意すべき点を示し、次にカメラ本体とレンズを点検する。レンズのバックフォーカスをチェックするためのチャートの使用についても説明している。
また、ワイヤレスフォーカスプラーやアンテナの範囲などもテストしている。彼が言うように、レンズのマッピングも重要だ。撮影プランでは必要ないかもしれないが、直前になって変更や調整がある場合に対処できる。
機材を持って移動する場合のヒント
彼は、機材を持って移動する際のコツについても言及している。機内持ち込み手荷物の中に、最も重要な機材を入れることが重要だ。次に、移動の途中で何かを紛失して、すぐに現地でレンタルしなければならなくなった場合に備えて、現地近くのレンタルハウスを探して連絡を取り、連絡先と顧客口座を用意しておく。
もうひとつは、バッテリーの携帯について。まず、100Wh以上のバッテリーパックを持って搭乗することはできない。そこで、良いアクセサリーとして、いわゆる「シャークフィン」がある。これは、1つのバッテリープレートに2つのバッテリーを取り付けることができ、大型のカメラにこれらの小さなバッテリーで電力を供給することができる。
航空会社に預ける前に、ケースを異なる色のジップタイで結んでおくのも良いだろう。そうすれば、目的地で荷物を受け取る際に、ケースが開けられたかどうかをすぐに判断することができる。
この他にも、カメラを正しく準備するための資料やヒント、コツなどがあるので、興味のある方は以下の記事をご覧いただきたい。これらの記事はAidan Gray氏のビデオでも紹介されている。
