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ディズニーが『ロキ』のポスターデザインにジェネレーティブAIを採用したことに反感

ディズニーが『ロキ』のポスターデザインにジェネレーティブAIを採用したことに反感

正直なところ、私たちがどんなに新しい技術、特にAIについていこうとしても、何が起きているのかわかったと思ったときには、さらに進んだものが登場する。俳優たちは自分の肖像権を永久に使用されないようにしたいと考え、作家たちは次の大ヒット作がグーグルバードによって書かれるのではないかと心配する。しかし、私たちが自分自身や仕事、そして顔さえも守ろうと努力しているにもかかわらず、常に一歩先を行く大企業がそれを回避する方法を探しているようだ。今、ディズニーのシーズン2の新しいロキのポスターが炎上している。

今回の企業はディズニーで、ディズニー・プラスで第2シーズンを放送中の『ロキ』の宣伝ポスターにジェネレーティブAIが使われているとして最近非難を浴びた。紛らわしいことに、AIで生成されたとされるディズニー・ロキのポスターの一部(背景の時計)は、シャッターストックからダウンロードされたものらしい。しかし、シャッターストックのライセンス条項では、AI画像がシャッターストック独自のAIプラットフォームで作成されたものでない限り、アーティストがAIで生成された画像を使用することを認めていない。言い換えれば、ディズニーがシャッターストックから画像をライセンスしていたとしても、その画像はシャッターストックのAIプラットフォームを使って生成されたものではないため、シャッターストック自身の利用規約に違反していることになる。混乱しただろうか?あなただけではない!

ディズニー・ロキのポスターとアーティストの未来

我々はディズニーのような企業よりも速く考えることができるのだろうか?ロイター通信によると、ディズニーは独自のタスクフォースを結成し、社内および新興企業との提携によるAI開発の可能性を検討しているという。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ディズニーのストリーミング・サービスは急速に損失を出しており、2019年に「Disney+」が始まって以来、サービスからの損失総額は110億ドルを超えている。ストリーミング・プラットフォーム向けに制作される番組は想像を絶するほど制作費が高く、もし同社が経費を節約しながらも、こうした大規模なレベルで制作する方法があるのなら、それを見つける必要がある。つまり、彼らのジレンマはわかる。

しかし、会社や弁護士を持たないアーティストである私にとっては、自分自身のジレンマについて、どの質問をするのが正しいのかさえわからない。年後にAIがどのような能力を持つようになるのか想像もつかないし、10年後というのは、時間としては何光年も先のことのように感じられる。私が知っているのは、AIに関して何が倫理的で、実行可能で、あるいは可能なのか、つまりAIが現在どうなっていて、ごく近い将来どうなるのかを知る上で、ディズニーのタスクフォースには太刀打ちできないということだ。そして私自身の個人的な迷い:AIは一種のアシスタントとして倫理的に使用できるものなのか?何かを創造し、少し助けてもらったと付け加えないことは倫理的なことなのだろうか?それとも、これは単なる未来の道であり、私はそれと共存する方法を考えなければならないのだろうか?

Two samples from the same contributor on Shutterstock. Image source: Shutterstock / Svarun

今回はAIではないのかもしれないが、私たちに選択肢はあるのだろうか?

一方、Mashableの記事によると、ディズニーとShutterstockの両社は、ディズニー・ロキのポスターの背景にある時計は、ある種のソフトウェア・ツールを使って本物のアーティストが作成したものだと主張している。残念ながら、これだけでは私の心はあまり落ち着かない。個人的には、空いた時間に画像をスキャンしている人が一人残らずキャッチできるほどいるとは思えないし、最終的には単にあきらめるだけかもしれない。私が一度も見たことのないショーのポスターの一部分(言い換えれば、制作されているもののほんの一滴)が、これほどのドラマを生み出したということは、AIと、それがアーティストやクリエイターとしての私たちの未来に何を意味するかということに関して、私たちは偏執的になりすぎてはいけないということだ。

Feature image credit: Marvel

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