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富士フイルムがX-H2Sのファームウェアをアップデート - V3.00 オートフォーカスの改善など

富士フイルムがX-H2Sのファームウェアをアップデート - V3.00 オートフォーカスの改善など

富士フイルム X-H2S の新しいファームウェア v3.00 は、オートフォーカスシステム(被写体検出とトラッキング)の改善、その他の機能、FT-XH と TG-BT1 グリップのサポート(X-H2 と共に)を提供する。また、パワーズームレンズ「FUJIFILM XC 15-45mm」もアップデートされ、TG-BT1グリップに対応している。

昨年5月に発売された X-H2Sは、同社の映像制作者向けXマウントミラーレスボディのフラッグシップ機の位置付けだ。実際、このカメラ(と専用アクセサリー)は、映像制作者にとって非常に興味深いスペックと機能を備えており、すでに複数の記事で取り上げている。

最終的に、CineDの「カメラ・オブ・ザ・イヤー2022」は、より手頃な価格の高解像度機 X-H2に決定したが、X-H2Sは、4K解像度での高いフレームレート、3:2オープンゲート記録、および、より優れたローリングシャッター性能等を評価できる多くの映像制作者にとって非常に興味深い選択であることに変わりはない。

FUJIFILM X-H2S. Credit: FUJIFILM

今回、富士フイルムはX-H2Sをさらに改良し、バージョン3.00への無料ファームウェアアップデートを実施した。

X-H2S ファームウェア v3.00

X-H2Sの新しいファームウェアv3.00は、主にオートフォーカスの強化に重点を置いており、被写体検出と動体追尾性能が向上している。下は改良点を説明するビデオ。

さらに、TG-BT1やFT-XHグリップに関する機能強化、メニューの最適化、バグフィックスもされている。以下は、v3.00ファームウェアの新機能と改良点の全リスト。

1. AIによる被写体検出の強化

「逆光」「横を向いている」「小さな被写体」など、現行ファームウェアでは検出が困難だった状況での被写体検出性能を向上させた。あらゆるシーンで被写体検出機能をより効果的に活用できるようになった。

新しい被写体カテゴリー「昆虫」「ドローン」検出を追加。従来の「顔」「目」「動物」「鳥」「自動車」「バイク・自転車」「飛行機」「電車」に加え、「昆虫」と「ドローン」の検出が可能になった。虫は「鳥」、ドローンは「飛行機」に設定することで検出が可能。

2. AFアルゴリズムの改良による動体追尾性能の向上

動体予測アルゴリズムを改良し、フレーム内を高速で移動する被写体を安定して追従できるようになった。

フォーカスが合っていない状態でAF-ONボタンとレリーズボタンを同時に押して連写を開始した際のAF合焦速度が向上した。スポーツなどのシチュエーションを撮影する際にも、従来よりも高速に合焦する。

FUJIFILM 18-120mm power zoom lens. Credit: FUJIFILM

3. 三脚グリップTG-BT1使用可能

カメラとTG-BT1をBluetoothで接続すると、グリップを握ったまま写真や動画を撮影できるほか、以下のレンズで「電子ズームアップ」機能を使用することが可能。

  • フジノンレンズ XF18-120mmF4 LM PZ WR(Ver.1.00以降)
  • フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ(Ver.1.10 以降)

TG-BT1の初期設定や操作方法については、富士フイルムホームページから「三脚グリップ(TG-BT1)取扱説明書」をダウンロードできる。レンズのファームウェアアップデート(XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZファームウェアアップデートVer.1.10)を行う前に、必ずカメラのファームウェアを最新版にアップデートする必要がある。

FUJIFILM TG-BT1 grip. Credit: FUJIFILM

4. ファイル・トランスミッター(FT-XH)グリップの性能向上

FT-XHグリップ接続時のカメラから端末へのライブビューフレームレートが改善された。本機能を有効にするには、カメラおよびFT-XHのファームウェアの更新が必要。FT-XHのファームウェアアップデート(「FT-XH」ファームウェアアップデートVer.1.10)を行う前に、必ずカメラのファームウェアを最新にアップデートする必要がある。

FUJIFILM file transfer FT-XH grip. Credit: FUJIFILM

5. メニュータイトル変更

「表示設定」メニューの「画面のカスタマイズ」の「画像転送予約」が「通信状況」に変更され、画像転送予約の表示と接続機器の情報表示をまとめてオン/オフできるようになった。

6. “Bluetooth DEVICE LIST “の追加

「ネットワーク/USB設定」メニューの「Bluetooth/スマートフォン設定」に「Bluetooth機器一覧」が追加された

7. バグフィックス

AFの前後でフリーズするフリムウェアのバグを修正。その他、細かい不具合を修正した。

ファームウェアに関するすべての情報およびファームウェアのアップデート方法は、富士フイルムのサポートサイトに掲載されている。

X-H2 ファームウェア v1.20

より新しいモデルであるX-H2用のアップデートもリリースされている。残念ながらオートフォーカスの包括的なアップデートはないが、それ以外はX-H2Sと同様の改善がなされた(詳しくはX-H2Sアップデートの項を参照)。

  • 三脚グリップTG-BT1が利用可能。
  • ファイル・トランスミッター(FT-XH)グリップの性能向上
  • メニュータイトル変更
  • “Bluetooth DEVICE LIST “の追加
  • バグフィックス

XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ、 FT-XHのファームウェアアップデート

最後に、広角パワーズームレンズ「XC15-45mm」のファームウェアアップデートを公開した。新ファームウェアv1.10では、バッテリーグリップTG-BT1のT/Wボタンでレンズのズーミングを操作できるようになった。

FT-XHのファームウェアアップデートにより、X-H2SまたはX-H2と接続した際のカメラから端末へのライブビューフレームレートが改善される。

価格と発売時期

記事で紹介した製品は、すべて発売中。 X-H2Sカメラは現在306,400円(ボディのみ)、XF 18-120mm F4レンズは112,700円で販売されている。三脚グリップTG-BT1は27,720円、ファイル送信機グリップFT-XHは130,680円で販売されている。

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