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Nikon Z9 ファームウェアアップデート Ver.5.0がリリース - 自動撮影、ピクチャーコントロールなどが向上

Nikon Z9 ファームウェアアップデート Ver.5.0がリリース - 自動撮影、ピクチャーコントロールなどが向上

ニコンZ 9ミラーレスカメラは、オートキャプチャ、リモート撮影の強化、より多くのポートレート機能と画像コントロール、ビデオ用の独立した撮影バンクなどをもたらす新しいファームウェアアップデート、バージョン5.0を取得する。アップデートは無料でダウンロードできる。

最近、ニコンはアメリカのRED Digital Cinema社を買収することで合意し、世界中の多くのメディアの見出しを飾った。この話題に興味のある方は、この買収が映画制作業界にとって何を意味するのか、またREDの撮影者が彼らのカメラの将来のバージョンに何を望むかについての記事をぜひお読みいただきたい。

その一方で、ニコンはファームウェアのアップデートで既存のカメラモデルを改良し続けている。今回は、Nikon Z 9(2021年10月発表)に新しいファームウェアアップデート、バージョン5.0が提供される。

ニコンZ 9ファームウェアアップデート バージョン5.0

新しいファームウェアv5.0には、静止画モードと動画モードの両方で、かなり多くの新機能と改善がある。最も注目すべきものは以下の通り:

  • オートキャプチャーのリモート撮影機能強化 – バッテリー寿命を保つために、開始日、時間、持続時間を設定できる。さらに、C15やC60などのフレームレートオプション、DXクロップモードでのキャプチャなどが追加されている。
  • より多くのポートレート機能とピクチャーコントロール – ポートレートインプレッションバランスとスキンソフトニングに加え、リッチトーンポートレート、フラットモノクローム、ディープトーンモノクロームのピクチャーコントロールが追加された。
  • ビデオ用に独立した撮影バンク – 写真の設定とは別に、解像度とフレームレートの組み合わせ、RAW設定、ファイルタイプなどを呼び出すことができる。
  • Fnボタンの機能が充実。フォーカス位置、肌をソフトにする、ポートレートの印象バランス、AFエリアモード、再生速度、レタッチ項目(RAW現像やトリミングなど)などが割り当て可能になった。
  • 高速シャッタースピードの微調整が可能になり、LEDライトによるバンディングを防ぐための4つのプリセットを作成できる。例えば、1/2000秒の代わりに1/1919.1秒など。
  • フォーカスポイントの境界線の太さを調整できる。
  • 再生速度のコントロール – 動画の場合は1/2倍速または1/4倍速(5fps、15fps、30fps)、静止画の場合は1/2倍速または1/4倍速。
Nikon Z 9 firmware 5.0
Nikon Z 9 firmware update v5.0. Source: Nikon

ファームウェアバージョン5.0の主な新機能をさらに説明するために、ニコンは情報満載のランディングページを作成した。このファームウェア・アップデートは、ニコンのウェブサイトまたはSnapBridgeアプリからダウンロードできる(2024年3月14日から)。

以下は、ファームウェアv4.1からの変更点の全リスト:

ファームウェア4.1から5.0への変更点 – 静止画撮影

  • PHOTO SHOOTING MENU]の[Auto capture]に以下の機能を追加・変更した。
    • 自動撮影を開始する日時を事前に設定できるようになった
    • 画像エリアの選択肢に「DX(24×16)」を追加
    • 被写体検出タイプの選択肢に「飛行機」を追加
    • カメラのマニュアルフォーカス設定でも自動撮影が可能になった
    • 設定表示の外観と一部項目名を変更
    • 「詳細:距離」の検出範囲を拡大した
  • [C15]高速コマ撮り+レリーズモードを追加
  • 撮影メニュー」の「高周波フリッカー低減」に、周波数をプリセット設定できる周波数設定モードを追加
  • ピクチャーコントロール設定」に「リッチトーンポートレート」を追加
  • 撮影メニュー」に「ポートレート印象バランス」を追加
  • 撮影メニュー」に「肌を柔らかくする」を追加
  • PHOTO SHOOTING MENU」にノイズリダクション処理モードを選択できる「高ISO NRモード」を追加
  • PHOTO SHOOTING MENU」の「画質設定」→「画質(HSFC)」で、高速コマ撮り+撮影時の画質を選択できるようにした。
  • ライブビュー表示ズームが最大400%に。
  • Profoto A10の連続LEDライトをAFアシストイルミネーターとして使用できるようになった。

4.1から5.0へのファームウェア変更 – ビデオ撮影

  • VIDEO RECORDING MENU]の[Auto capture]に以下の機能を追加・変更。
    • 自動撮影を開始する日時を事前に設定できるようになった
    • 画像エリアの選択肢に「DX」を追加
    • 被写体検出タイプの選択肢に「飛行機」を追加
    • カメラのマニュアルフォーカス設定でも自動撮影が可能になった
    • 設定表示の外観と一部項目名を変更
    • 「詳細:距離」の検出範囲を拡大
  • ピクチャーコントロールに「リッチトーンポートレート」を追加
  • 動画撮影メニュー」に「ポートレート印象バランス」を追加
  • 動画撮影メニュー」に「肌を柔らかくする」を追加
  • 動画撮影メニュー」の「ハイレゾ拡大」に以下の機能を追加・変更した。
    • ハイレゾーム撮影時に撮影画面に表示されるAFエリアブラケットの色を変更。
    • サブセレクターでハイレゾレンズの操作ができるようになった。
  • ライブビュー表示のズーム率を最大400%に変更。

4.1から5.0へのファームウェア変更 – 再生

  • 動画再生「i」メニューに「再生速度」を追加
  • 再生iメニューの[レタッチ]に[レタッチオプションのカスタマイズ]を追加
  • 再生メニューに「画像自動回転」を追加
  • 再生メニューの[シリーズ再生]に[自動シリーズ再生オプション]を追加
  • カメラを回転させても、現在の向きを維持したまま画像をスクロールできるようにした
  • 動画フルフレーム再生時に、再生ディスプレイに現在の再生速度を表示するようにした
  • RAW画像表示時、再生「i」メニューの「レタッチ」→「リサイズ」に「4608×3072; 14.2M」を追加

4.1から5.0へのファームウェア変更 – コントロール

  • カスタム設定メニュー」の以下の項目で割り当て可能なカスタムコントロールと役割を追加した。
    • f1、g1[カスタマイズメニュー]- f2[カスタムコントロール(撮影)]、g2[カスタムコントロール]- f3[カスタムコントロール(再生)]。
  • f3[カスタムコントロール(再生)]→[メインコマンドダイヤル]または[サブコマンドダイヤル]→[コマ送りズーム位置]で[フォーカスポイント優先(顔優先)]を選ぶ。
  • f3 [カスタムコントロール(再生)]→[メインコマンドダイヤル]または[サブコマンドダイヤル]→[コマ送り]の設定を、再生ズーム時の画像スクロール時にも適用できるようになった。
  • プロテクト/Fn4、オーディオボタンにモニターモード選択を割り当てることができるようになった。
  • フォトモードとビデオモードで、撮影モードを個別に選択できるようになった。
  • 注)ファームウェアアップデート直後は、撮影バンク「A」~「D」の撮影モードは全て「P」に設定されている。
  • カスタム設定メニュー」のa11「フォーカスポイント表示」に「フォーカスポイントの枠幅」を追加した。
  • カスタム設定メニュー」のa14の位置に「MF時の絞り開放Lv」を追加した。
  • カスタム設定メニュー」のd19とg17に「半押しズーム解除(MF)」の項目を追加した。
  • ボタン長押しで撮影機能設定を呼び出しながら、ホワイトバランスと露出補正を調整できるようにした。
  • セットアップメニュー]の[メモリーカードフォーマット]でフルフォーマットを行う方法を変更した。

4.1から5.0へのファームウェア変更 – ディスプレイ、ネットワーク、その他

  • ビデオモード時のメモリーカード高温警告の表示位置を変更した。
  • ATOMOS AirGlu BTアクセサリーとの接続が不安定または中断した場合に警告を表示するようにした。
  • 無線LANアクセスポイント経由でカメラとスマートデバイスを接続できる[Wi-Fi接続(STAモード)]を追加した。
  • NETWORK MENU]の[FTPサーバーに接続]でポート番号を指定できるようになった。
  • NETWORK MENU]の[FTPサーバーに接続]→[オプション]に[HEIF形式でアップロード]を追加。
  • 注:変換したHEIF画像はメモリーカードには保存されない。
  • ATOMOS AirGlu BTアクセサリーとMC-N10リモートグリップが併用できるようになった。
  • 自動取得したIPアドレスは、自動IPアドレス設定無効後も維持される。
  • 自動取得したゲートウェイ/DNSサーバーアドレスがTCP/IP編集画面に表示されるようになった。
  • 転送中に画像のファイル名を変更しても、画像と音声のファイル名が一致するようになった。
  • AFエリアモードを[3D-トラッキング]に設定し、被写体がフレームに対して大きく、かつトラッキングフォーカスポイントの近くに複数の目が検出された場合、より近い目に優先的にピントを合わせるようにした。
  • 撮影メニュー]の[フリッカー低減]で[ON]を選択した場合、シャッターを切った後に撮影画面が暗くなる時間が短くなった。
  • カスタム設定メニュー]のd12[暖色系表示]で[モード1]または[モード2]を選択した場合、RGBヒストグラムが見やすくなった。
  • [セットアップメニュー」→「ファームウェアバージョン」で、GNSSモジュールのファームウェアが「G」と表示されるようになった。
  • GNSSモジュールファームウェアのアップデートが可能になった。
  • 注:GNSSモジュールのファームウェア “G “がすでに0.17の場合は、すでに改善されているため、2回目のアップデートは必要ない。
  • 注:更新手順については、「GNSSモジュールのファームウェア更新」を参照のこと。
  • GNSSモジュールのファームウェアが更新された。
    • 準天頂衛星「QZSS」が捕捉可能な特定の地域で使用した場合の捕捉性能を改善した。
  • 以下の不具合を修正した:
    • AFエリアモード」で「ワイドエリアAF(S)」、「ワイドエリアAF(L)」、「ワイドエリアAF(C1)」、「ワイドエリアAF(C2)」を選択した状態で被写体を検出すると、セットアップメニューの「AF微調整オプション」で設定した微調整値が適用されない。
    • 再生メニュー]の[シリーズ再生]>[サブセレクトでファーストショットを表示]が有効のとき、バースト撮影後にメモリーカードアクセスランプが点灯している状態で再生表示に切り替えてサブセレクトを操作すると、意図した結果にならないことがある。
    • バースト撮影やフォーカスシフト撮影で、最適な露出が得られない ことがあった。
    • シャッタースピードが “バルブ “のとき、シャッターが切れないことがある。
    • 飛行機を繰り返し撮影したとき、被写体が正しい位置に検出されないことがあった。

価格とリリース時期

Nikon Z 9ファームウェアアップデートVer.5.0は、ニコンのウェブページから直接無料で入手できる。ニコンZ 9カメラボディは現在694,980円で販売されている。

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