Qualcommが次世代ドローンのための開発キットを発表

Qualcommが次世代ドローンのための開発キットを発表

Qualcommは、未来のドローンやUAVの開発プラットフォームとして提供する、Flight RB5 5Gプログラムを発表した。最近、NASAのIngenuityヘリコプターが火星で飛行した際にQualcommが果たした役割は、おそらく史上最高の技術デモだっただろう。そのパフォーマンスは、100万マイル離れた場所から自律的なヘリコプターをコントロールした。

Qualcommは、自律飛行を念頭に置いて、フライトプログラムRB5 5Gを一から開発した。このプラットフォームは、4Kビデオ、ヘテロジニアス・モバイル・コンピューティング、ビジュアル慣性オドメトリ(複数のカメラを使用した測位)によるナビゲーション、フライトアシスタンスなど、一般消費者向けのドローン技術で得られる技術的メリットを重視し、これらを小型で耐久性のあるパッケージにまとめている。

In this illustration, NASA’s Ingenuity Mars Helicopter stands on the Red Planet’s surface as NASA’s Perseverance rover rolls away. Credits: NASA/JPL-Caltech

同社はそのリストに、AI、5G、長距離WiFi接続を加えようとしている。同社は確実にこれを実現するための製品を持っており、同社のSnapDragon 865はすでに15TOPS(1秒間に数兆回の演算)のAI処理速度を実現している。Qualcommは、このチップが、新しいiPad AIRに11TOPSをもたらすAppleのA14 Bionicシリコンよりもすでに高速であると述べている。

Qualcommのドローン

これはQualcommのドローンではなく、Qualcommの開発キットなので、ドローンメーカーのみを対象としたOEM製品となる。ただし、DJIがこれを使うことができるかどうかはアメリカ政府が決めることになる。

QualcommはRB5を、”5Gコネクティビティ、オンデバイスのAIと機械学習、優れたコンピューティング、インテリジェントなセンシング機能を備えた民生用、企業用、産業用ロボットの構築を支援するために設計された先進的なロボットプラットフォーム “と呼んでいる。

開発キットの内容

まず15TOPSを押すQualcomm AI Engineは、複雑なAIや深層学習のワークロードを実行できる。また、コンピュータービジョン専用のハードウェアブロック、EVA(Engine for Video Analytics)もある。また、CPU、GPU、DSP、ISPのように複数のプロセッサが搭載されているヘテロジニアスコンピューティング能力も備えている。

本キットには、QRB5165プロセッサを搭載したロボット向けの開発ボードも含まれており、96Boardsオープンハードウェア仕様に準拠しているため、mezzanine-boardによる幅広い拡張が可能。このプラットフォームは、Linux、Ubuntu、Robot Operating System 2(ROS)に対応しているほか、各種カメラ、センサー、コネクティビティ用のドライバーがあらかじめ組み込まれている。

以下はカメラの仕様。

  • 画像信号プロセッサ。画像信号プロセッサ:Qualcomm® Spectra 480画像信号プロセッサ、デュアル14ビットISP
  • シングルカメラ。最大200メガピクセル
  • ビデオ機能。4K(64メガピクセル写真同時撮影)、最大10ビット色深度ビデオ撮影
  • デュアルカメラ、ZSL、30fps 最大25メガピクセル
  • シングルカメラ、ZSL、30fps 最大64メガピクセル
  • ビデオ(30 FPS):8K、4K HDR

同社のSpectra 480 Image Signal Processorは、毎秒2ギガピクセルのカメラ処理、200メガピクセルの写真、8Kビデオ撮影、4K HDRビデオ撮影を謳っている。

ドローンの状況は変わるか?

急速に成長するUAV市場にQualcommが提供する優れた処理能力は、この分野を支配するDJIに加えて、新たなビッグプレイヤーを生み出すかもしれない。同社のキットは、撮影から地図作成、公共の安全に至るまで、あらゆる分野で使用される可能性がある。さらにAIと5G接続を加えれば、非常に長い距離をコントロールできる可能性があるが、バッテリー技術の向上が必要となる。

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