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CP+ 2026 – 業界トレンド

CP+ 2026 – 業界トレンド

CP+ 2026が終了した。今こそ、展示会自体だけでなく、こうした公開イベントに関する業界の方向性について、我々の考えを共有する絶好の機会だ。4日間のイベントで得た業界動向をレポートする。

横浜で開催されたCP+は、我々にとってお気に入りの展示会の一つだ。11月に幕張で行われるInterBeeのような「シネマ」や動画中心のイベントではない。とはいえ、業界全体が「映画制作」から「コンテンツ制作」へと大きく移行している。この潮流は日本も例外ではなく、CP+も同様だ。現時点では写真中心の展示会ではあるが、カメラの動画機能に触れる機会は豊富にある。しかし、この展示会を他と一線を画す要素は二つある。第一に、家族連れに優しい展示会だ。子供も楽しめるアクティビティが数多く用意されている。

次世代のクリエイターたち。クレジット:CineD

第二に、大小を問わずほぼ全ての参加メーカーが「ブース内講習」を提供している。カメラの基本操作から編集技術の習得、フィルターの正しい使い方まで、ワークフロー向上に関する説明に多くの人が時間を割いて耳を傾ける光景は実に驚くべきものだ。毎年、この現象は特に目立つ。他の展示会では見られないからだ。

CP+ 2026。使い方の説明。クレジット:CineD

CP+の入場者数

この展示会を主催するCIPAは、すぐに有用な統計データを提供してくれた。展示会場に入場するたびにスキャンされるため、来場者の追跡はさほど難しくない。ただし、私のように報道関係者として1日に複数回入場した場合が1回としてカウントされるかは不明だ。いずれにせよ、昨年比で増加傾向にある数字は実に心強い。つまり、一般層の関心は高まりつつある。

CP+の入場者数。4日間の展示会には58,294人が来場した。クレジット:CIPA
Canon Concept cameras.
キヤノンのコンセプトカメラ。クレジット:CineD

何が見られ、誰が参加したのか?

CP+は決して「大規模な展示会」ではない。むしろ、ちょうど良い規模と思う。アムステルダムのIBCやラスベガスのNABに参加したことのある読者なら、その意味が分かるだろう。もしそれらの展示会に一度でも足を運んだことがないなら、毎日の歩数はすごいことになる。

日本の主要カメラブランドは全てブースを出展し、相変わらず混雑し活気に満ちていた。キヤノン、富士フイルム、ソニー、ニコン、パナソニック、OM SYSTEMにはそれぞれ熱心なファンが集まっていた。今年は特に大規模なブースも目立ち、各社とも好調だったが、最も注目を集めたのはおそらくキヤノンだろう。同社はブース全体に配置した機材を、ベテラン写真家が実際に試せるよう複数の「体験コーナー」を設けていた。

A star was born. The FUJIFILM Instax mini EVO Cinema camera
新たなスターが誕生した。富士フイルム Instax mini EVO シネマカメラ。クレジット:CineD

新製品では、パナソニックが新発表のデジタルショットガンマイクを推していた(インタビューはこちら)。一方キヤノンはコンセプトカメラを2機種披露。この型破りな発想がどれほど成功するか(あるいは失敗するか)は興味深い。

Can you recognize your lens?
このレンズ、何かわかるだろうか?クレジット: CineD

ソニーと富士フイルムは最新製品の展示に注力していたが、特に目を引いたのは、 ソニーブースではカメラとレンズの美しい「断面」サンプルが展示されていたこと、 富士フイルムブースでは新製品のInstax Mini EVO Cinemaが注目されていたことだ。

Akira Toyoshima-san, Panasonic's CEO, left a greeting for the LUMIX 25th anniversary.
パナソニックエンターテインメント&コミュニケーションの豊嶋 明社長がLUMIX25周年に寄せたメッセージ。クレジット:CineD

大手企業以外にも、日本のローカルベンダー数社が参加。当然ながら、中国企業の出展数が増えているのは一目瞭然だった。興味深いことに、中国の大手メーカー数社は出展しなかったが、将来の出展を検討するためスタッフを派遣していた。(詳細は後述)

Sony RX1R III
ソニーRX1R III。クレジット:CineD

おそらく最も多くの参加企業はレンズメーカーだろう。今や多くのメーカーがレンズを作っている時代だ。ありふれた焦点距離のレンズもあれば、唯一無二の実験的なレンズ(例えばLAOWAのステレオズームレンズ)も並んでいた。ありとあらゆるレンズが揃っていた。社名を列挙するだけでも、漏れを恐れて躊躇してしまうほどだ。いずれにせよ、これほどの激戦の中で、誰が生き残り、どんな状態で残るのか見ものだ。

Laowa 14-60mm Stereo lens.
Laowa 14-60mm ステレオレンズ。クレジット: CineD

これらのメーカーは皆、いつの日か日本の(そしてドイツの)マウント所有者が彼らを狙い始めるかもしれないことを覚悟すべきだ。そうなれば、お祭り騒ぎは終わりを告げるだろう。ロイヤリティを支払えば、価格を上げるしかない。

SONGRAW 85mm f1.2. Start to pump muscles if you want to use them!
SONGRAW 85mm f/1.2 — これを使いたいなら、筋トレを始めるべき。クレジット: CineD
SONGRAW 85mm f1.2.
SONGRAW 85mm f1.2。クレジット: CineD

業界展示会の未来は?

このような業界展示会の未来は有望だが、大規模イベントの形ではありえない。IBCとNABの主催者はメーカーに対して悪名高いほど厳しい。複数の企業から聞いた話では、出展者への扱いが最終的に裏目に出る可能性がある。対照的に、CIPA(CP+主催団体)とのやり取りは楽だと企業は口を揃える。

さらに重要なのは、IBCやNABのブース料金が法外に高いことだ。CP+(あるいはBSCも同様)のような展示会でブースを出す方が、はるかに手頃で費用対効果も説明しやすい。

最後に、地元開催の展示会は潜在ユーザーや支援者、写真・映像制作を心から愛する来場者と直接繋がるのに最適だ。好むと好まざるとにかかわらず、展示会業界はこうした方向へ進んでいる。メーカーにとって予算を圧迫せず、来場者との有意義な交流を可能にする、アクセスしやすく地域密着型の展示会だ。

こうした小規模な展示会は、技術そのものを祝う場でもある。人々は出会い、交流し、趣味やプロの技術を磨く方法を学べるのだ。

Canon booth, CP+ 2026
CP+ 2026。それではまた次回!

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