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ソニーVENICE 2 バージョン3.0 ファームウェアアップデート - 新しいフレームレートなど

ソニーVENICE 2 バージョン3.0 ファームウェアアップデート - 新しいフレームレートなど

ソニーVENICE 2の新しいバージョン3.0ファームウェアは、特定のシーンでのちらつきを回避するための新しい33.333fpsモード、2倍アナモフィックレンズを使用した最大90fpsの強化されたハイフレームレート、バーチャルプロダクションステージでの「インカメラVFX」のカラー忠実度を向上させる機能、ライブイベントでのマルチカメラ使用のための改善された機能を追加する。

ソニーVENICE 2は、2021年11月に発表された最新のデジタルシネマフラッグシップ機。内蔵X-OCN記録、VENICEカラーサイエンス、8ストップの内蔵NDフィルターなどをややコンパクトなボディに搭載したこのカメラには、2つの異なるセンサーが用意されている:

  • オリジナルの6K VENICEセンサー
  • 新しいフルフレーム8.6Kセンサー – 800/3200の高いデュアルベースISO、最大8.6K 3:2 30fpsまたは最大8.2K 17:9フルフレーム60fpsの記録モード。
Sony VENICE 2 extension system. Source: Sony

その後、VENICE 2は出荷を開始し、新しい拡張システムRialto 2とともに、すでに数回のファームウェアアップデートを受けた。(ラボテストはこちら)最近、ソニーはソニーVENICE 2の新しいバージョン3.00ファームウェア・アップデートをリリースした。

Sony VENICE 2 lab test. Image credit: CineD

ソニーVENICE 2バージョン3.0ファームウェア

新しいバージョン3.00ファームウェアは、6K(MPC-3626)と8K(MPC-3628)の両方のVENICE 2センサーバージョンで利用できるようになった。新しい33.333fpsモードによるフリッカーの回避や、2倍アナモフィックレンズによる90fpsまでのハイフレームレートの強化など、いくつかの改良が加えられている。さらに、バーチャル・プロダクション・ステージで標準的なプロダクション照明とLEDボリュームをミックスする際の “インカメラVFX “の色忠実度を向上させる機能や、ライブ・イベントでのマルチカメラ使用のための機能改善ももたらされる。

バージョン3.0アップデート – リリースノート全文

追加されたバーチャルプロダクション撮影支援機能

  • インカメラVFXで使用するLEDウォールの背景照明と、実際の照明が混在する環境での撮影において、LEDウォールの色温度や、LEDウォールの照明と実際の照明の混合比率を設定することで、人物の肌色の色再現性を向上させることができる。
  • また、ゲンロック位相を調整する際、変更した値が即座に反映されるようになった。これにより、パネル発光に対する映像位相の調整が容易になった。

ライブプロダクション向けの機能強化 

  • RM/RCPペイントコントロールOFF時(標準モード)に、RM-B170などのリモコンからホワイトバランス機能やシャッター機能を制御するかどうかを設定できるようになった。
  • RM/RCP Paint Controlがオンの場合、LookをLUTとして選択し、各種映像出力に適用できるようになった。User 3D LUTの使用にも対応した。
  • サチュレーションとスキンディテールの機能が追加された。RM/RCP Paint Controlがオンの場合、Paintメニューで設定可能。

その他の改善された機能

  • プロジェクトフレームレートが24/25/50に設定されているときに、FPS値33.33を設定できるようになった。
  • プロジェクトフレームレートが23.98/24.00に設定され、可変速撮影時にフレームレートが60FPSに設定された場合(FPSがVariableに設定された場合)、ファインダースクリーンのちらつきとスタッターの問題を解決した。
  • イメージャモードが5.8K 17:9の場合、非伸縮倍率が2.0倍に設定されているときに、Zoom to Fitを2.39:1に設定できるようになった。これにより、MPC-3628でアナモフィックレンズを使用して撮影した場合でも、最大90FPSのハイフレームレート(HFR)撮影が可能になった。
  • LUTとしてLog(Legal)を選択し、各種映像出力に適用できるようになった。この設定により、S-Log3データをリーガルレンジで外部編集機器に出力できる。
  • アサイン可能なボタンでピーキング表示のON/OFFが可能になった。
  • 入力色空間をACEScctに設定した場合に、モニター出力映像およびファインダースクリーン映像に適用するLUTとして、ACES 1.0 Output-Rec.709を選択できるようにした。
  • 2.2:1のアスペクトマーカー表示に対応した。
  • メンテナンスメニューのファクトリーリセットを実行することで、内部メモリーに保存されているパスワードやユーザー3D LUTなどのファイルデータを、メニュー設定と一緒にリセットできるようになった。

このファームウェアは、ソニーののウェブページから無料で入手できる。ソニーはさらに、バージョン3.0ファームウェアを搭載したVENICE 2カメラをBSC Expoのソニーブースで展示すると発表した。

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