キヤノンは、新型カメラEOS R5 Cの発表と同時に、EOS C70の新しいファームウェアバージョンを発表した。このアップデートにより、12-bit Cinema RAW Light 4K記録と、10-bit XF-AVCプロキシ同時記録が追加される。
なお、この新しいファームウェアによって、Cinema RAW Light LT(4K 60pまで)だけでなく、ST(4K 30pまで)、HQ(s16クロップで2K 60pに限定)も利用可能になる(公式プレスリリースではLTのみ言及されている)。
キヤノンEOS C70は、EOS R5 Cのリリースに伴い、キヤノンCinema EOSのラインナップの中で最小のカメラではなくなったものの、インディー映画制作者やオーナークリエーターにとっては非常に人気のあるカメラだ。
そのため、今回のファームウェアは非常に歓迎すべきアップグレードとなる。
EOS C70
2021年12月、キヤノンはC70のファームウェアの新バージョンもリリースし、対応するEFレンズのリストを拡大、EF-EOS R 0.71xマウントアダプターで使用できるレンズが12本増え、光学補正、メタデータ、オートフォーカスに完全対応するようになった。
そして今度は、記録機能を向上させるファームウェアのバージョンアップを行った。この新しいファームウェアバージョンは2022年3月にリリースされ、主にEOS C70がキヤノン独自の12bit Cinema RAW Light LTおよびSTフォーマットを4Kで記録できるようになる。また、HQ品質での記録も可能だが、2Kのみとなる。
また、高画質のCinema RAW Lightでの撮影とは全く逆に、より小さな10-Bit XF-AVCプロキシファイルを同時に記録するオプションも追加された。
新ファームウェア
この2つの新しい選択肢により、カメラ内処理なしで高品質な映像を記録したり、短納期のプロジェクトや編集者に迅速に対応できる軽量のプロキシファイルを記録したりすることができる。
これまでEOS C70は、XF-AVC 4:2:2 10bit(h.264やXF-AVC Proxyモードも含む)しか記録できなかったが、このファームウェアは、Cinema RAW Lightと10-bit XF-AVC Proxyモードの間に位置する。
また、このファームウェアのアップデートには、EOS C70のインターバル記録とフレーム記録のオプションが含まれている。
ファームウェアは、キヤノンのサイトからダウンロードすることができる。