キヤノンC500 MarkIIラボテスト

キヤノンC500 MarkIIラボテスト

cinema5DでキヤノンC500MarkIIのラボテストを行ったのでレポートする。ラボテストではいつものように、ダイナミックレンジ、ラティチュード、ローリングシャッターのテストを行った。

なお、C500マークIIについての記事はこちらこちら

ISO800でのダイナミックレンジ

Canon Log2 / C.Gamut(カラーマトリックス「ニュートラル」)の設定で、UHD 25fpsで内部10ビットXF-AVCコーデックでのダイナミックレンジは、S/N=2で非常に良好な13.1stopとなった(ノイズ削減は「オフ」)。この結果はARRI Alexa(14stop)に続く好結果だ。パナソニックS1H(12.7stop)が今まで2位だったが、C500MarkIIが新たにこの地位についた。

なおダイナミックレンジの測定方法についての詳細はこちら。

Fig. 1: IMATEST dynamic range result for the Canon C500 Mark II at 25fps, UHD, 10bit XF-AVC codec (CLOG2 / C.Gamut) at ISO 800

Xyla21ステップチャートの波形がこれを示している。

Fig. 2: Waveform plot of the Xyla21 stepchart from the Canon C500 Mark II at 25fps, UHD, 10bit XF-AVC codec (CLOG2 / C.Gamut) at ISO 800 – about 13 stops can be identified above the noise floor!

また内部記録6K RAW(5952×3140)でテストした結果は、以前の他のRAWで記録できるカメラと同じ結果となった。後処理なしのプレーンRAWを使用すると、画像にノイズが多くなる。したがって、IMATESTのダイナミックレンジの結果は低くなる。カメラ内の処理によってダイナミックレンジの値は良くなる。

ローリングシャッター特性

300Hzのストロボライトを使用すると、CMOSセンサーの読み取りの性質上、一連の黒と白のバーが表示される。各ペアは3.33msを示す。

6K RAW(5952×3140、17:9)のローリングシャッターは15.8ミリ秒となった。(下図3を参照)

これは、これまでにフルフレームセンサーで測定した最良の結果だ。フルフレームセンサーでは、20ミリ秒未満の値はいままで確認されていなかった。たとえば、パナソニックS1Hは約25ミリ秒、シグマfp は22ミリ秒だった。

Fig. 3: Canon C500 Mark II rolling shutter for 17:9 5952×3140: very good 15.8ms are measured.

ラティチュードテスト

ラティチュードテストは、画像を露出オーバーまたは露出アンダーにし、これを元の露出に戻した場合、ディテールと色をどの程度保持するかのテスト。いつものように、人物の顔を最大露出にした。波形モニターのルミナンス値が60%の場合、カラーチェッカーの白は65%前後になる。

これは、UHD 25fps /ISO800/f4.0/360°シャッターの基本露出で、これをベースラインの0stop(すべてのテストで内部ノイズ低減は「オフ」)とする。そこから、シャッタースピードを180度、90度、45度、22.5度、最後に11.25度(5stopの露出アンダー)にし、連続的に露出アンダーにしていく。

次に、 DaVinci Resolve 16.1スタジオで、露出不足の画像を0の露出値に戻す。

このテストは、カメラ(および使用されるコーデック)が色とディテールをどれだけ保持しているかを知ることができる。ほとんどのカメラは3〜4stopの露出不足で元に戻しても使えない映像になってしまう。ただし例外として、BRAW 3:1でのBMPCC6Kとパナソニック S1(外部レコーダーを介してProRes HQを使用)は、4stopでも使用可能な画像をだった。

Fig. 4: 基本露出の画像( CLOG2 / internal XF-AVC 10bit codec / ISO800).

また、内部記録の6K RAWを使用すると、10ビットXF-AVCの場合よりもノイズの多い画像になるため、内部XF-AVC 10ビットの画像も載せておく。

ただし、言うまでもなく、6K RAWファイルは、特に露出不足の画像の場合、ポストプロダクションでの柔軟性が高い。

では、露出を3stopアンダーにした場合の画像を見てみよう。これは、以前にテストされたカメラのほとんどで、映像が使えなくなるポイントだ。

Fig. 5: 3 stop露出アンダー後規定値に戻した画像( CLOG2 / XF-AVC 10bit codec / ISO800) 全く問題ないレベル

C500 Mark IIは期待を裏切らないことが分かる。結果はほぼ完璧で、ノイズは非常に少なく、ディテールも損なわれていない。

Fig. 6: 4 stop露出アンダー後規定値に戻した画像(CLOG2 / XF-AVC 10bit codec / ISO800). 十分使用可能なレベル.

図6の画像にもほぼ同じことが言える。4stopアンダーで、ゼロに戻した画像は、まだ使用可能な状態だ。さらにXF-AVCエンコーダーは、ノイズを細かく分散した粒子としてエンコードするため、ポストプロダクションでノイズを低減でき、非常に使いやすい画像が得られる。たとえば、図6の右下のノイズがクリーンアップされている。(図7を参照)

Fig. 7: 4 stop露出アンダー後規定値に戻した画像( CLOG2 / XF-AVC 10bit codec / ISO800). DaVinci Resolve のノイズリダクション処理適応 (3 frames temporal, 5 threshold value and 4 spatial threshold) ノイズが低減されている。

最後に、5stopまでアンダーにしてみたが、ここまでのテストに至ったカメラはこれまでにない。

Fig. 8: 5 stop露出アンダー後規定値に戻した画像( CLOG2/ XF-AVC 10bit codec / ISO800). 水平水地区にストライプが見え、ノイズも多いが使用できる範囲.

驚いたことに、ポストプロダクションでノイズリダクションを使用すると、この状態でもノイズはかなり細かく分散され、影響が低減する。ただし、かすかに水平および垂直の縞模様が表示される。(下図9参照)

Fig. 9: 5 stop露出アンダー後規定値に戻した画像( CLOG2 /XF-AVC 10bit codec / ISO800). DaVinci Resolve のノイズリダクション処理適応(3 frames temporal, 15 threshold value and 5 spatial threshold)水平垂直にわずかにストライプが見えるが使用可能なレベル。

まとめ

C500MarkIIは、6Kフルフレームセンサーを使用したカメラとして、新たなベンチマークを打ち立てたと言える。内部XF-AVC 10ビットコーデックを選択した場合でも、結果は6K 12ビットRAWに次いで素晴らしいものだ。むしろ6K 12ビットRAWでは、後処理に多くの手間がかかることを考えると、これは有意義な結果だ。

ALEXAに次ぐ13.1stopのダイナミックレンジ、これまでに測定されたフルフレームセンサーで最良の15.8msのローリングシャッター特性、内部10ビットUHD XF-AVCコーデック使用時5stopまで使用可能なラティチュードのテスト結果は、素晴らしいものと言える。

 

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