
ブラックマジックデザインは、DaVinci Resolve 20 パブリックベータ2をリリースした。このアップデートには、ナレーション録音の修正とEDITページのデュアルスクリーンレイアウトの改良も含まれている。
因みに、同社は先日、150の新機能を導入したDaVinci Resolve 20のベータ版をリリースしたばかりだ。CineDでは、NAB 2025でDaVinci Resolveのスペシャリストであるサイモン・ホール氏に、IntelliScript(AIテープ起こしおよびスクリプトベースの編集ツール)、新しいミュージックエディター、AI音声変換ツールなどについてインタビューしている。これらのアップデートについてはこちらの記事をお読みいただくか、以下のビデオをご覧いただきたい。
スピードキーフレームの改善
パブリック・ベータ2の実用的なアップデートのひとつは、スピード・キーフレームをビューアで直接確認・調整できるようになったことだ。キーフレームエディターで変更を加えると、リアルタイムで表示されるので、タイミングを推測する手間が省ける。可変スピードの変更を扱うエディターにとって、このような即時フィードバックは、何度もやり直す手間を省くことができる。
ボイスオーバー録音の修正
このバージョンのResolve 20には、ナレーション録音の問題に対処する修正も含まれている。このアップデートにより、トラックFXが適用されている場合でも、録音がトラック選択に正しく従うようになった。また、モニタリングの信頼性も向上している。他のトラックがソロやアームに設定されていても、ボイスオーバーを正しくモニタリングできる。

タイムラインとレイアウトの改善
ソースタイムラインビューワーとタブタイムラインの同期も改善された。メディアをドラッグ&ドロップしたり、編集を適用したりする際に、ビューワーがより確実に同期するようになり、マルチタイムラインプロジェクトでのズレや混乱が減る。
EDITページのデュアルスクリーンレイアウトも改良され、特に垂直タイムラインでの作業がしやすくなった。キーフレームエディターのようなドッキングされていないウィンドウの最小化と復元がより簡単に行えるようになった。

DaVinci Resolve 20の主な機能
- 専用のカーブビューとタイムラインドロワーにより、キーフレーム作成が向上。
- ボイスオーバーツールの録音とモニターオプション
- Blackmagic Cloud共有フォルダをメディアプールにインポート。
- AI IntelliScriptが、ユーザー提供のスクリプトを使ってタイムラインを作成
- ペイントブラシ付きのAI Magic Mask v2
- クリップのトーン、レベル、残響をマッチングするAI Dialogue Matcher
- AIオーディオアシスタントが完成したミックスを自動作成
- AIインテリカットが無音部分を削除し、スピーカーのチェッカーボードを作成
- ディープな画像合成ツールセット
価格とリリース時期
DaVinci Resolve 20 Public Beta 2は、ブラックマジックデザインのウェブサイトから無償アップデートとしてこちらからダウンロードできる。パブリックベータは、無料版を含むすべてのDaVinci Resolveユーザーに公開されている。DaVinci Resolveの詳細については、同社のウェブサイトを参照いただいたい。
同社のビデオハードウェアをモニタリングに使用している場合は、互換性を確保するためにDesktop Videoソフトウェアの最新バージョンもインストールする必要があることを覚えておいてほしい。