サムスンがBlu-rayプレーヤーの生産終了へ

2019.2.25
サムスンがBlu-rayプレーヤーの生産終了へ

サムスン(Samsung)は、米国向け1080Pおよび4K Blu-rayプレーヤーの生産を終了すると発表した。この撤退は、今後のディスクマーケットに影響を及ぼす可能性がある。

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The Samsung K8500 is probably one of the last Samsung 4K Blu-Ray players.

サムスンがBlu-rayプレーヤーの生産を終了へ

サムスンは15年以上HDと4K Blu-rauプレーヤーを生産してきたが、まもなく生産を終了する。

2017年に、同社は4KのBlu-Rayプレーヤーをリリースしたが、2018年には新しいモデルを発表しなかった。今年夏には、新しいハイエンドモデルを発売する予定だったが、中止したようだ。

2018年、中国のメーカーOppoもBlu-rayプレーヤー市場から撤退している。

米国では、Blu-rayタイトルの売り上げが低迷しているため、サムスンのこの決定は驚くことではない。統計によると、Blu-rayタイトルの売り上げは米国のビデオタイトル売り上げ全体の5.3%に過ぎない。 DVDタイトルの売り上げは57.9%を占めるので、これと比較するとかなり低い割合だ。これらの統計は米国市場のものだが、サムスンは全世界においてBlu-rayプレーヤーの生産を中止した。

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ストリーミングの台頭

サムスンがBlu-rayプレーヤーの生産を終了した正式な理由は発表されていないが、更に高い解像度で視聴できるストリーミングサービスの出現が影響していることは確かだ。

もう1つの理由は、(ドルビービジョンをサポートする代わりに)サムソンとパナソニックが新しいHDRフォーマットを開発したという事実の可能性がある。これはHDR10 +と呼ばれ、ストリーミングや物理メディアで使用するために設計された。ドルビービジョンはHDR10よりもロイヤリティが高価だが、販売サイドはドルビービジョンを好むようだ。サムソン、パナソニック、および20世紀フォックスがこの技術に関するパートナーであるにもかかわらず、20世紀フォックスから発売された最初の「4K HDR10 +」ブルーレイ、例えばボヘミアンラプソディ(原題:Bohemian Rhapsody)はドルビーが採用されている。

更にもっとも大きな理由の1つは、Netflix、Amazon Prime Video、Skyなど、複数のストリーミングプラットフォームから新世代のテレビやビデオゲーム機を介して視聴できることだ。筆者も久しくDVD / Blu-Rayで映画を観ていない。一方、Netflixには毎日何十もの新しい番組や映画が追加されているが、Blu-rayを購入するよりも安価に観ることができる。

多くのストリーミングプラットフォームが超高精細度でコンテンツを配信しているため、4K Blu-rayプレーヤーの存在価値はますます低くなっている。ただしストリーミングプラットフォームの4K画質は、4K Blu-rayと同じではない。 4Kストリーミングは低品質だが、ほとんどの視聴者はそれに気付くことはないだろう。

視聴者はむしろ利便性の方を重視しているが、ストリーミングプラットフォームですべての映画を提供するまでには遠く至っていない。これが実現するまでは、Blu-ray、DVD、あるいはiTunesのようなプラットフォームも生き続けるだろうが、Blu-ray市場は間違いなく縮小している。

もちろん、これはBlu-rayが無くなってしまうというわけではない。Blu-rayはまだディスクフォーマットとしては健在だ。しかし問題は、ディスク自体に未来あるのかということだろう。当面、パナソニック、LG、あるいはソニーなどのメーカーは、HDや4K Blu-rayプレーヤーを生産し続けるだろう。しかし、これらのメーカーもいつまでも生産し続ける保証はない。

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