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ドローンによるガトウィック空港閉鎖の続報

ドローンによるガトウィック空港閉鎖の続報

先日ガトウィック空港にドローンが侵入し、英国で2番目に混雑する空港を麻痺させ、14万人の乗客に影響を与えたことをお伝えした。閉鎖の原因は滑走路近くに複数のドローンが飛んでいるとの目撃情報だったが、事件後数週間経っても警察は容疑者を特定していない。

Photoshopped illustration image. Source: pixabay.com

クリスマス前のハイシーズン中に発生

ロンドンのガトウィック空港で最も混雑するクリスマスシーズンのわずか2日前に、この事件が発生した(最初の記事はこちら)。 12月19日から21日の間に、何百ものフライトがキャンセルされ、多くの便が他の空港に行き先を変更した。

滑走路の近くでドローンを目撃したという多数の報告が寄せられた結果空港が閉鎖され、混乱は33時間続いた。合計115件の目撃証言があり、そのうち93件はパイロット、空港職員、あるいは警察官などの「信頼できる証言」だった。約14万人の乗客と1,000便以上のフライトが影響を受けた。 2010年にアイスランドの火山灰により空港が閉鎖されて以来、最大の混乱となった。

イギリス軍がガトウィック空港に到着し、混乱した交通の普及を図った。彼らは空港にドローン妨害機器を配備し、ドローンとそのオペレータ間の通信を妨害した。数マイルの範囲で監視できると言われているこのシステムは360度の検出を行う4つのレーダーを使用し、ターゲットを識別して追跡することができる。

Military drone jamming device on the roof of Gatwick airport. Credit: Jack Taylor, Getty Images.

60,000ポンドの懸賞金

空港が再開された後、地元の警察は英国人の夫婦を逮捕し、尋問のために連行した。夫婦は英国のイエロープレスで写真とともに名前を公表された。夫婦は36時間尋問され、その後12月23日に釈放された。彼らの雇用主は事件が起こった時間、彼らが職場にいることを確認し、空港近くでドローンを飛ばした事実はないと証言したのだ。これが認められ、地元のサセックス警察は夫婦に謝罪したが、一度報道された影響は消し去れていない。

 

夫婦の釈放後、Gatwick Airport Limitedは犯人につながる情報に対して5万ポンドを提供すると発表した。保守党のLord Ashcroft氏もCrimestoppersを通じて10,000ポンドを提供している。地元の警察は空港の周辺を捜索し、最後に報告された目撃情報に近いHorleyの空港周辺で破損したドローンを見つけた。ドローンは現在調査中で、事件との関連を調べている。

本当にドローンは飛んでいたのか?

事件後、地元の警察からいくつかの紛らわしい発表があった。あるサセックス警察官はインタビューで、ドローンはないかもしれないと示唆した。これは後に「誤解」として棄却され、地元警察の公式声明はドローンは存在していたと述べている。しかし警察のスポークスマンは、報告されたドローンの目撃情報の中には、ドローンを探している警察のドローンであったかもしれないとも認めている。事件の真相は分からないままだ。

ガトウィックの事件は捜査が難航しており、今後の捜査が期待されるところだが、真相究明は簡単ではないように見受けられる。ガトウィック空港とヒースロー空港は現在、将来的にこの種の混乱を防ぐため、軍用アンチドローン技術に数百万ポンドを投資していると伝えられている。

残念ながら現在のところ事件解明の進展はない。ガトウィック空港で実際にドローンが飛行したという決定的な証拠はまだ見つかっていない。cinema5Dでは無責任なドローンの飛行を行わないよう啓蒙し、航空交通を危険にさらしたすべてのドローンオペレーターは罰せられるべきと考えている。しかし同時に、ドローンやその技術そのものが否定的に見られるのは望まない。

Sources: BGR, BBC, CNN, The Guardian, One mile at a time, Wikipedia, Sky News

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