中国の新興企業Shimbolが、5.5インチワイヤレスモニターShimbol ZO600Mを発表した。このHDMI専用システムは、ビデオとオーディオを最大152m/500ftまでワイヤレスで伝送でき、遅延は80ms。モニターは399ドル、2台パックは759ドルの予定。
ほとんど無名の会社が突然現れて、ニュースになるような製品を発売することがある。ワイヤレスビデオオーディオソリューションの開発に注力する中国のブランド、Shimbol（正式にはShenzhen ZO Video Technology Co.）がそうだ。
同社は最新製品「Shimbol ZO600M」の発売を発表した。この5.5インチモニターは、ワイヤレスでの映像・音声伝送機能を内蔵し、手頃な価格で提供される。この新システムは一見するとかなり期待できそうだ。
Shimbol ZO600M: 5.5インチワイヤレスモニター
Shimbol ZO600Mは、ワイヤレス映像伝送機能を内蔵した5.5インチモニター。他のZO600Mと通信しながら、送信機（TX）または受信機（RX）として機能することができる。TXとして動作する場合、1台のモニターで複数の受信機器に対応することができる。
周波数帯は5.1GHz〜5.8GHzを使用。同社によると、2台間の最大通信距離は152m。残念ながら、これは遅延ゼロのシステムではなく、映像信号と音声信号は80msの遅延がある。これは許容範囲だが、正確なフォーカシングが必要な場合には理想的とはいえない。
主な仕様
1920×1080の画面、コントラスト比1200：1、ピーク輝度1000nitsのHDMI専用モニター。この値はモニターが昼光で見えるようになるための最低輝度だ。
本体左側面のHDMI IN/OUT端子は、最大60fpsのFullHD入出力信号に対応している。面白いのは、このモニターは小型のレコーダーとしても使えること。実際、私の理解が正しければ、カメラの内部記録を妨げることなく、それぞれ最大4GBのサイズの.MP4ファイルを記録・再生することができる。この機能は、おそらくTFカード（＝MicroSD）スロットを利用したものと思われる。
Shimbol ZO600Mには、波形、ヒストグラム、ベクトルスコープ、RGBパレード、フォールスカラーなど、一般的なモニターツールも搭載されている。さらに、17x17x17または33x33x33のカスタムLUTをモニターにロードすることができる。
電源
Shimbolによると、このモニターの良好な輝度は、低消費電力でも達成することができる。このモニターは、背面のデュアルNP-Fスタイルバッテリースロットから給電する。
また、左側面のDC-INポートから電源を取ることも可能。さらに、モニターの底面にはDC-OUT電源（7.4V/0.8A）があり、アクセサリーに電力を供給するのに便利だ。
シンプルでコンパクトなデザイン
Shimbol ZO600Mは、コンパクトで合理的なデザインだ。本体重量は300gと軽量で、サイズは151×103×29.5mm。また、すっきりとした印象で直感的に操作できるモダンなUIの開発にも力を注いでいる。
全体的に、かなりシンプルなデザインとなっており、電源キーや3つのファンクションキーなど、すべてのボタンが本体上部に配置されている。左側面には、HDMI IN/OUT端子、DC-IN端子、3.5mmヘッドホン端子という主要なI/O端子が配置されている。反対側の側面には、TFカードスロットと、ファームウェアアップデート用のUSB-C Debugポートが搭載されている。
さらに、底面の1/4″-20ネジ穴により、カメラリギングアクセサリーにモニターを簡単に取り付けることができる。
価格と発売時期
期待できそうな製品だが、現在のところ入手に関する正式な情報はないようなので、今後の更新を同社のホームページで確認することをお勧めする。
Shimbol ZO600Mは、市場で最も手頃な価格のワイヤレスビデオモニターソリューションの1つで、399ドル（単品）で購入できる。また、2ユニットパックは759ドルとなっている。
