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SWITがCM-55 Cを発表 - 安価な5.5インチフィールドモニター

SWITがCM-55 Cを発表 - 安価な5.5インチフィールドモニター

SWIT5.5インチフィールドモニターを発表した。SWIT CM-55 CはカスタムLUTのサポートを含め、DSLRやミラーレスカメラのモニタリングに必要なほとんどすべての機能を備えている。また、非常に競争力のある価格も魅力だ。アクセサリーもいろいろ用意されている。

SWIT CM-55

DSLRやミラーレスカメラと一緒に使用するフィールドモニターで重要なのは、画質、機能、重量といった点だろう。大きく重いモニターでは、機動力が落ちでしまう。

SWIT CM-55 Cの概要

このモニターには1920 x 1080のフルHD 5.5 “IPS LCDディスプレイが搭載されている。画質は非常に良く、輝度は450nits、コントラスト比は1000:1、H / V視野角は178°となっている。

SWIT CM-55

筆者はすぐに購入したのだが、その理由は適切なサイズで軽量だったこともあるが、機能が充実しており低価格だったことも大きい。価格はドイツで€199 + VAT(約26,000円程度)だ。

ハードウエアの機能

重さはわずか160g、サイズは156×78×20mmで、様々なミラーレスカメラにも適応する。よく使われている SmallHD 502モニターと似ており、同様の5Wayジョイスティックを備えている。 このジョイスティックですべてコントロールされ、他は背面のオン/オフスイッチだけだ。

SWIT CM-55

背面にはバッテリースロットがあり、キヤノンのLP-E6互換のバッテリー、あるいはソニーのLP-F互換バッテリーを取り付けることができる。さらに、スマートフォン用の充電器や、電源(5〜17V、最低1.5Aのもの)を使用して、マイクロUSB経由で給電できる。

多くの低価格のモニターもそうだが、SWIT CM-55CはHDMI入力のみを装備ており、SDI入力はない。 HDMI-A規格の入力が1系統あるだけで、HDMI信号をループする機能もない。入力映像信号は、最大3840 x 2160p UHD @ 30 fpsの解像度に対応しており、1080pは60fpsまでサポートされる。

SWIT CM-55

更にモニターから標準のバレルコネクターを介して、カメラに電源を供給することができる。(7.4V) その場合、カメラにはダミーバッテリーを挿入する。

SWIT CM-55

モニターには、L字型チルトアームが付属しており、これでカメラのホットシューにモニターを取り付ける。アームには、マイクやビデオライトなどのアクセサリーを取り付けるための別のコールドシューも用意されている。 ただ、モニターをチルトすると緩んでしまう傾向があった。

SWIT CM-55 C

なお、直射日光下での撮影のためサンシェードが付属している。 450nitは暗いというわけではないがが、非常に明るい環境での撮影には十分ではない。残念ながら、サンシェードの作りは良くないが、無いよりマシだ。サンシェードは側面に2個のゴム製の留め具を備えたプラスチックでできている。

SWIT CM-55 CにはHDMIで入力された2チャンネルのオーディオをモニターする機能があり、カメラにオーディオモニター用のヘッドフォンジャックがない場合、大変便利だ。

ソフトウエアの機能

ソフトウェア機能については、筆者の場合、以下の機能が最も重要なものだ。

  • フォーカスピーキング
  • 偽色ツール
  • 波形モニター

SWIT CM-55 Cはこれらすべてを装備している。 R / G / B 3色フォーカスピーキング、波形/ベクトルスコープ/ヒストグラムツール、偽色、スレッショルドを調整できるゼブラ、2チャンネルオーディオメータリング(HDMI経由)、LUT(プリインストールおよびカスタム)をサポートしている。 LUTのサポート、特にカスタムLUTをサポートしているローエンドのモニターは多くない。本体下部にある内蔵SDカードスロットがあり、SDカード経由で最大16のカスタムLUTをロードできる。

SWIT CM-55

LUTと波形​​を見る場合、波形がどの信号を解析しているかを知っておくことが重要だ。SWIT CM-55ではLUTを当てた後ではなく、入力LOG信号を測定している。そのため、波形を使って正しい露出を確認しながら、LUTを当てた美しいRec.709画像を見ることができる。

SWIT CM-55

SmallHD 500シリーズ同様、このSWIT CM-55 Cではジョイスティックを使用して複数のシーンを作成し、好みに合わせて正確に設定できまる。例えば、偽色とアスペクトガイドを有効にしたページ、ピーキングのみをオンにしたページ、LUTにしたページなど合計8つのシーンを構成することができ、各シーンには最大8個の個別ツールが含まれる。

組み立て品質

SWIT CM-55 CとSmallHD 500シリーズを比較すると、まずSmallHDは5倍高価だが、その理由は手に取ってみるとわかるだろう。SmallHD 500シリーズの組み立て品質は明らかに高く、SDIへのクロスコンバージョンを含むHDMI入力と出力を装備している。さらに、SmallHDは画期的なページレイアウトUIの先駆者でもある。

SWIT CM-55

SmallHD 502 monitor

残念ながら、SWIT CM-55 Cの組み立て品質は値段相応だ。ジョイスティックの耐久性もあやしい。ユニットはプラスチックで出来ているので軽量ではあるが、SmallHDほど頑丈ではない。

ただ購入する価値がないというわけではない。価格は驚くほど安価で、機能も満載されている。軽量なので、ジンバルで使うならこちらの方がお勧めだ。なお、SWIT CM-55 Cのマウントポイントは側面に1か所と底面に1か所の2か所しかなく、上部に1/2 20の取り付けポイントが用意されていないが、画面を回転させることができるので問題ないだろう。

SWIT CM-55

SWIT CM-55 Cは、SmallHDモニターの廉価版のように思えるかもしれないが、非常に低価格ながら多くの機能を搭載したモニターといえる。

SWITのWebサイトはこちら

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