
ブラックマジックデザインは、 Android向けBlackmagic Cameraアプリのバージョン2.2をリリースした。このアップデートでは、Blackmagic Cloud Foldersのサポート、Android 16の新しいAPV(Advanced Professional Video)コーデックの導入、いくつかのUIと安定性の改善が行われた。
iOS向けにリリースされ、その後Androidでも利用できるようになったBlackmagic Cameraアプリは、スマートフォンを現実的な映画制作ツールに変えるよう設計されている。Blackmagic Cameraアプリは、同社のプロフェッショナル向けURSAカメラやPocket Cinemaカメラと同様のユーザーインターフェイスと機能を提供し、モバイル機器のパワーと携帯性を活用しながら、高品質なビデオ撮影を可能にする。
Blackmagic Cameraアプリの概要
このアプリは、フレームレート、シャッターアングル、ホワイトバランス、ISOなどの設定をマニュアルでコントロールできる。また、iOSではProRes、最近では互換性のあるAndroidデバイスではブラックマジックデザイン独自のAdvanced Professional Video(APV)コーデックなど、プロフェッショナルなファイルフォーマットでの収録が可能だ。さらに、Blackmagic CloudやDaVinci Resolveとのシームレスな統合により、モバイルからポストへのパイプラインを効率化できる。

Android版バージョン2.2の新機能
バージョン2.2でブラックマジックデザイは、Android 16以降を搭載するユーザー向けの機能を拡張し、操作性とクラウドコラボレーション機能を全面的に改善した。アップデートの内容は以下の通り:
- Blackmagic Cloud Foldersのサポート: この追加機能により、DaVinci Resolveを使ったリアルタイムのコラボレーションやポストプロダクションのために、映像をBlackmagic Cloudに直接シンクすることが容易になる。これは、既存のBlackmagic Cloud Projectsとの統合をベースにしている。
- Android 16に対応:アプリは最新のAndroidリリースに完全に対応し、システムレベルの改善や機能を引き続き利用できる。
- Android 16でAPVコーデックをサポート:Android 16を搭載し、対応ハードウェアを搭載したデバイスは、APVコーデックを使用して録画できるようになった。このフォーマットは、同社が高効率で高品質なビデオキャプチャ用に導入したもので、DaVinci Resolveでのポストプロダクション用に最適化されている。
- クラウドアカウントの削除: アプリ内から直接Blackmagic Cloudアカウントを削除できるようになった。
- ヒストグラムポップアップ: 新しいオンスクリーンヒストグラムポップアップにより、録画中の露出をより正確にモニタリングできる。
- オプションのフォトライブラリ許可: デバイスのフォトライブラリへのアクセスを許可しないこともできる。
- UI調整とバグ修正: 様々な画面サイズに対応できるようにインターフェイスが改良され、全体的な安定性とパフォーマンスを向上させるためにいくつかのバグが修正された。
まとめ
今回のアップデートは、プロ仕様のツールをモバイルフィルムメーカーに提供するというブラックマジックデザイの継続的なコミットメントを反映している。最新のAndroid OSへの対応を強化し、Blackmagic CloudやAPVコーデックとの統合を深めることで、バージョン2.2は、AndroidアプリをBlackmagicの幅広いエコシステムのより強力なコンパニオンにしている。
Blackmagic CameraアプリはGoogle Play Storeから無料でダウンロードできる。現在、バージョン2.2が利用可能だ。