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DJIがRonin2を発表 - ジンバルの最新技術を搭載

NAB 2017で、DJIはRonin 2ジンバルを発表した。これはもちろんプロユーザー向けのジンバルで、Roninで得られた多くのフィードバックを検討し、多くの改善を行っている。

Ronin2の概要

このモンスターとも言うべきジンバルは、真正面から映画制作用に設計されているように見える。 DJI Ronin 2は従来のRoninの5倍のトルクを持ち、まるで戦車のような風貌だ。DJIのエンジニアは、初心に立ち返り、Ronin2をゼロから設計し直している。 DJIは、ユーザーの貴重なフィードバックがRonin2の設計に大いに役立ったと述べている。

DJI Ronin 2

DJI Roninは軽量ではないが、最大搭載荷重は14 kg弱だった。それはハンドヘルド用途に適しているとは言い難く、筋肉と体力勝負のところがあった。最大搭載荷重に近い重さまで搭載することはないが、小型のDSLRカメラやミラーレスカメラなら小型のリグのほうが優れたソリューションだろう。

ジンバル自体の重量はハンドルバー付きでは5.5 kg、ハンドルバー無しでは4.2 kgだ。下はRonin 2のプロモーションビデオ。

搭載されたGPSにより、巨大でパワフルなモーターは、被写体を外すこと無く最大120Km/hの速度で移動することが可能だ。このジンバルは明らかにハイエンドマーケット向けに作られている。

新しいデザイン

DJI Ronin 2には、防滴処理されたモーターが採用されている。即ち、過酷な環境でも安心して使用できる。また、すべてのケーブルはカーボンファイバーフレームの内側を通っているので、ケーブルが垂れ下がったり、コネクタが壊れるということは、過去の話だ。

Ronin 2

The DJI Ronin 2 mounted on some kind of cool buggy.

数多くのコネクタやコンセントはフレームにきれいに統合されており、配電システムは完璧に近い。デュアルバッテリーでシステムに電力を供給するが、注目すべきは、バッテリーをホットスワップできることだろう。システム全体では、カメラケージの近くに4つの14.4Vポート(合計8アンペア)、パンモータの近くに2つの12.6Vポート(合計4アンペア)、バッテリーマウントに1つのPタップ12.6V(4アンペア)が用意されている。 2つのバッテリーがジンバルに取り付けられている場合、システムはジンバルと例えばREDドラゴンカメラに電源を供給でき、最大2.5時間運用できる。

DJI Ronin 2

the DJI Ronin 2 in broad daylight at NAB 2017

Ronin 2の自己発熱型バッテリーは、 DJI Inspire 2ドローンと同じものが使われている。これにより、-20°Cまでの環境でも使用することができる。バッテリシステムは完全に取り外し可能で、12ボルトのPタップ付カメラやアクセサリー用のポータブル電源として使用できる。

モジュラー設計

Ronin 2システムはモジュールで設計されているため、取り外し可能なグリップがジンバルに組み込まれている。これにより、ハンドヘルド、ステディカム、ジブ、スタンド、車へのマウント、ケーブルカムへの乗せ替えが実に簡単に行える。ステディカムとしての使用には特別な2軸安定化モードもある。また、移動中の損傷を防ぐため、軸をロックすることもできる。

DJI Ronin 2

The DJI ronin 2 mounted to a car.

ジンバルのバランスを取る作業は面倒だが、これはやらなくてはならない。 Ronin 2では、微調整ノブと“自動安定化機能”を使用してリグをより速くバランスさせることができる。高トルクのモーターのおかげで、多少調整がずれていても問題ない。

統合されたタッチスクリーンにより、オペレーターはジンバルの設定を迅速に調整し、マウントされたREDカメラを制御することができる。折り畳み式の足がリグに組み込まれているため、ハンドヘルドモード時に専用のスタンドは必要無い。

DJI Ronin 2

the new romote control for DJI Ronin 2

Ronin 2には新しいリモコンも用意されている。2.8 / 5.8GHzのデュアルバンドで、ほぼ1マイル離れたところからコントロールすることが可能となった。デュアルオペレーターでの撮影には便利だろう。

インテリジェントな機能

最後に、DJIジンバルアシスタントモバイルアプリのアップデート版がある。3つのモードが用意されている。

DJI Ronin 2

パノラマモード:静止画パノラマを作成するためにRonin 2を自動的に制御する。カメラのセンサータイプやレンズの焦点距離などを計算に入れることができる。また、カスタムオーバーラップ率を定義することも可能。

タイムラプスモード:動きをプログラムし、進行状況をリアルタイムで見ることができる。

CamAnchorモード:ジンバルの向きを記憶させると、ボタンを押すだけでジンバルがその方向に向く。

DJI Ronin 2でジンバル技術は大きな進化を遂げたと言えるが、半年前に発表されたMōViProと非常に似ている。これも同じ環状ケージ設計、ケーブルレス構造およびデュアルバッテリー技術を採用している。

価格と発売時期

DJI Ronin 2は2017年第2四半期に発売が予定されており、価格はそれに準じて発表される予定。 更に詳細はDJIのWebサイト(日本語)を参照いただきたい。

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