富士フイルムX-T4サンプル映像 – ミニドキュメンタリー

2020.3.2

X-T4が正式に発表された。(発表記事はこちら。)今回は、X-T4で短いドキュメンタリー「Arisa」を制作したのでレポートしよう。

FUJIFILM X-T4 (Image: cinema5D)

Arisa

X-T4でミュージックビデオを撮影しようと計画したのだが、日本で適切な候補を見つけるのに苦労していた。そんな時、ソーシャルメディアを介して、現在アムステルダムに住んでいる横浜出身の歌手、Arisaを紹介された。

Arisaは筆者の申し出を快く引き受けてくれた。優れたドキュメンタリーを作るには、物語を伝える能力と魅力的な人物が必要だ。Arisaはドキュメンタリーの主人公として、大変魅力的な人物だった。Arisa Safuと彼女の作品については、こちらをご覧いただきたい。

Arisa Safu (Image: cinema5D)

撮影機材

筆者の制作するドキュメンタリーの全てで、常に必要な機器を最小限に抑え、機動性を確保し、そして安価で高性能な機器を使うようにしている。カメラは単なる道具であり、中心は常に物語だ。高価なカメラだから良い作品が撮れるということではない。

なお、「最低限必要な機器」と言っても、仕事で請け負った撮影では、バックアップのカメラとスマートフォン(ソニーXperia 1)は携帯している。(記事はこちら)また、オーディオ関係の機材も用意している。

ただし、今回のようにカメラのレビューの場合は、もちろん、レビューするカメラのみを使用し、バックアップは持たない。

今回の撮影で使用した機器のリストは、以下の通り。

カメラ関係

  • 富士フイルムX-T4
  • 充電器と3個のバッテリー
  • レンズ(富士フイルム XF 16-55mm 2.8):明るいレンズとの組み合わせで最高の光学性能を実現できる。
  • 可変NDフィルター(Syrp 82mm)
  • 各種SDカード(Sony / Panasonic and Lexarの64〜128GB)。残念ながらLexarの顧客サービスには不満が残った。
  • 三脚は使用せず(IBISのテスト)
  • ライトなし(低照度のテスト)
  • 機動性を妨げない小さなバックパック

オーディオ関係

オーディオに関してはインタビューで、Saramonnic blink 500 B2キットを使用した。この機器は、比較的コストパフォーマンスが高く、使いやすく、高品質のオーディオを期待できる(外部のラベリアマイクを使用)。 Rode Wireless GOよりもこちらの方を気に入っている。Rodeはトランスミッターが一つだが、こちらは2つのトランスミッターを同時に使用できるのが理由だ。この機器の欠点は、2系統の録音されたオーディオに多少クロストークがあること。また、オン/オフボタンの配置が悪く、不用意に押されてしまう。その結果、いざ使おうとするとバッテリーが空になっている場合がある。

My non professional yet working solution for the USB-C – 3.5mm cable placement (Image: cinema5D)

話をカメラに戻すと、従来の3.5mmヘッドフォンジャックが無くなったのはいただけない。USB-Cから3.5mmコネクタへの変換ケーブルが付属しているが、これが邪魔になるため、カメラストラップに引っ掛け使用した。(写真上) 全くプロ的ではないが、この方法が意外にも功を奏し、非常にうまく機能した。雨や雪など様々な天候にも遭ったが、特に問題は無かった。

実際の撮影

筆者は人々の日常の生活をドキュメンタリーにしている。撮影する人物と一緒に1日を過ごすと、いろいろ新しいことを学べる。

被写体の人物を事前に十分知っているわけではないので、想像と現実が違うこともある。また撮影では、撮影/プロデュース/監督/レポート/オーディオとライトの操作をすべて一人で行う必要がある。今回はカメラのテストなので、意識的に厳しい状況でも撮影を行った。

IBIS(ボディ内手振れ補正)

今回のレビューで、X-T4での撮影は楽しいものだった。ハンドヘルドで撮影したが、疲労感は少なかった。 X-T3よりも大きなカメラハンドグリップで持ちやすくなったことが大きい。 IBISは非常に効果的で、スムーズな動きを得られる。

EVF

ただしEVFにはストレスを感じた。 X-T3と同様だが、X-T4のEVFは長い撮影には十分対応できていない。パナソニックやライカのカメラと比較すると、遅れていると言わざるを得ない。

AF-C

もう1つの懸念事項は、オートフォーカスだ。インタビューの多くで意図的にAF-Cモードを使用した。(有料の撮影では行わない) 今回はテストなのでどの程度AFが強力かを見たかったのだが、このドキュメンタリーでわかるように、暗い場所やF-logで撮影する場合のAF-C機能は完璧とはほど遠いものだった。フォーカスの微動は、特に大きな4K画面で観ると、大きな問題であることがわかる。

特にAF-Cを使用する場合、暗い状況ではF-logを使用しないことが推奨される。

低照度特性

低照度性能は非常に優れており、高感度ながら雰囲気を破壊しない、素晴らしいバランスがとられている。低照度シーンなのに昼間に撮影されたかのように見えてしまうといった不自然さはない。また、ノイズが多いわけでもない。高いISO値でも、美しい映像が撮影できる。

ケージ

なお、今回の撮影ではケージは使用していない。発売されているケージがまだ無いということもあるが、そもそも筆者はあまりケージを使用しない。ケージを使用したいユーザーは、TiltaやSmallRigが発売することを期待していただきたい。しかし、先にも述べたように、グリップが X-T3より厚くなったため、持ちやすくなった。ケージが無くても疲れが少ないのだ。

また、今回はバリアングルモニターをあまり使わなかったが、これも改善された点だ。

Same same but very different. X-T3 vs XT4 (Image: cinema5D)

まとめ

X-T4は価格(1700ドル)でも注目に値するカメラだ。 X-T3は非常に優れたカメラだったが、X-T4も美しい映像を撮影でき、さらに重要なのは、撮影が楽しいことだ。多くに人がネットに動画をアップする時代において、映像クリエーターにとって力強いカメラになるだろう。もちろん、購入する前に自身で十分に試していただきたい。筆者にとっては良い機能でも、別の使い方ではよくない場合もある。

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