
パナソニックLUMIX S 24-60mm F2.8は、Lマウントフルフレームカメラ用の新しい小型軽量標準ズームレンズだ。重さ544g、全長99.9mmの24-60mm F2.8は、耐候性設計、77mmフロントフィルター径ねじ、割り当て可能なフォーカスボタン、コントロールリングを備えている。このレンズは2025年6月19日から143,000円で発売される。
ハイブリッドフラッグシップカメラLUMIX S1R IIの発表から3ヶ月弱、パナソニックは再び複数の新製品を発表した。2つの新しいカメラ、新しいレンズ、そして新しいファームウェアのアップデートがある。それぞれの発表については別の記事で紹介している。
- パナソニックLUMIX S1IIカメラ
- パナソニックLUMIX S1IIEカメラ
- パナソニックファームウェアアップデート
それでは、新しいLマウント用パナソニックLUMIX S 24-60mm F2.8レンズの特徴とスペックを見てみよう。

LUMIX S 24-60mm F2.8 – 標準ズーム
パナソニックがこのレンズを設計する際に重視した点は、可能な限り軽量コンパクトに保ち、既存の標準ズームレンズLUMIX S PRO 24-70mm F2.8の代替となるレンズを提供することだった。
このレンズは、シグマの非常に軽量でコンパクトな標準ズームレンズ、28-70mm F2.8 Contemporary のラインナップと比較されるだろう。シグマはワイド端を犠牲にしているが、パナソニックは望遠端で数mm犠牲にしている。
数字で見ると、新しい24-60mm F2.8の重さは544g、長さは99.9mmだ。参考までに、LUMIX S PRO 24-70mm F2.8の重さは935g、長さは140mmだ。一方、シグマ 28-70mm F2.8 Contemporaryは、重さ470g、長さ101.5mmとなっている。

ハイブリッドズーム機能は、写真と動画の両方でズーム範囲を最大187mmまで拡大する。これは、デジタルクロップのスマートな統合を使用している。オートフォーカスには、デュアルフェーズリニアモーターが採用されている。パナソニックは、新しい光学エンコーダーと合わせて、レンズのAF性能は高速かつ正確と述べている。
Sシリーズで初めて、 LUMIX S 24-60mm F2.8レンズはコントロールリングの割り当てに対応している(S1RII、S1II、S1IIEでのみ使用可能)。この追加機能により、フォーカスリングをカスタマイズ可能なコントロールリングとして使用することで、絞り制御や露出補正などの主要な設定に素早くアクセスできるようになる。また、レンズ鏡筒には機能割り当て可能なフォーカスボタンがある。
パナソニックは、最適化された鏡筒内部構造により、フォーカスブリージングが抑制されると謳っている。さらに、高コントラストのシーンでは、マイクロステップ絞り制御がスムーズなF値遷移を保証し、急激な露出変化を防ぐ。

最短撮影距離は焦点距離24-30mmで19cm、最大撮影倍率は30mmで0.3倍。光学設計は12群14枚(非球面レンズ3枚、UEDレンズ1枚、EDレンズ2枚)となっている。絞りは9枚の円形絞り羽根を採用し、F2.8~F22の間で選択できる。
レンズ本体は防塵防滴仕様で、77mm径の前面フィルターネジを備える。
価格と発売時期
LUMIX S 24-60mm F2.8レンズは2025年6月19日から発売される。価格は143,000円に設定されている。
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