サンダンス映画祭2019:Adam Newport-Berra撮影監督に聞く

サンダンス映画祭2019:Adam Newport-Berra撮影監督に聞く

2019年のサンダンス映画祭では多種多様なバックグラウンドを持ち才能のある多くの映画制作者が集う。そして、新人の映画制作者にとって、米国ドラマチックコンペティションに参加することは彼らの夢だ。 (その夢は、熟練した映画制作者にとっても共有されている。)この記事ではAdam Newport-Berra氏に、彼が撮影監督を務めた作品「The Last Black Man in San Francisco」について話を聞いた。

Jimmie Fails and Jonathan Majors appear in The Last Black Man In San Francisco by Joe Talbot. Courtesy of Sundance Institute | photo by Peter Prato / A24.

cinema5D:映画制作者として、特別な主義や哲学はありますか?カメラについてはどうですか?

ANB:ストーリーとキャラクターが常に最初に来ます。ストーリーとスタッフが信頼できれば、後はうまくいきます。監督とのパートナーシップから、カメラや照明チームとの関係まで、相互に信頼関係を築くことは非常に重要です。

cinema5D: Alexa Miniを選んだ理由は何ですか?

ANB:Alexa Miniで撮影しましたが、フィルムで撮影しないのであれば、私はAlexaを選びます。そしてMiniは私たちの多様な要求に最適な大きさのカメラでした。

cinema5D:ツァイスマスタープライムを選択した理由は何ですか?

ANB:私は明るく、それが一貫しており、素早く仕事ができ、写真のような映像が撮れるレンズを望んでいました。この映画では、私は現代的なレンズよりもノスタルジックなトーンを持っているもので撮りたかったため、古典的な雰囲気を醸し出すルックを持っているこのレンズを選びました。やさしく、かつ現代的で、今回の映画に適切なものと思いました。

cinema5D:準備段階に関してはいかがでしたか?

ANB:この映画の準備期間は10日間しかなかなく、通常よりもずっと短かったのです。私たちは主にワードローブ、肌の色、そしていくつかの主なセットの色に関してカメラテストを行いました。私達はまたカラリストのDamien Van Der Cruyssenが作ったディフューザーとLUTもテストしました。

cinema5D:カメラテストで発見したことはありますか?

ANB:これらのテストを見直して調整する時間はほとんどありませんでしたが、どのレベルのフィルターを使用するのか、そしてセットや肌の色合いが自分たちのルックに合っているのかについて確認しました。

cinema5D:今回の作品のアイデアを求めて何か映画を見ましたか?絵コンテやルックについてのアイデアはどのように出来上がったのですか?

アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki:フィンランドの映画監督)監督の作品と、撮影監督のRobbyMüllerの作品は、映画のルックに強い影響を与えています。今回の映画のルックに非常にユニークなものを見つけることができると思います。ストーリーボードを作成する時間はありませんでしたが、リファレンス画像とフォトボードを使用して、各シーンのねらいをクルーに知らせるために、100ページのスクリプトをPDFで作成しました。

cinema5D:Joe Talbot監督とのコラボレーションはどうでしたか?

ANB:準備する時間がほとんどなかったので、Joeと私はテーブルにすべてのものを持って来て、その日に撮るものをお互いに確認しました。 Joeは撮影においては手を抜かないことを大切にしていました。私はJoeのビジョンと情熱に本当に感謝しています。そしてそれは私の作品への道を開いたと思います。私は自分を完璧主義者だと思っていますが、Joeは私が想像していた以上にモチベーションを与えてくれました。

cinema5D:撮影中に特に役に立った機材はありますか?

ANB:多くのスケートショットがあったので、車にMovi XLを取り付けました。これは私にとって新しい技法ではありませんが、素晴らしいツールです。私達はまた、カメラマンのTej Virdiが持ってきたRainbow Quasarライトを使用しました。それらは驚くほど用途の広いツールでした。

cinema5D:映画を作る戦略などはありますか?

ANB: 2人の主人公、ジミーとモンゴメリーは、親友でありアウトサイダーでもあります。社会の境界に住んでいる誇り高いフロンティアマンです。私はサンフランシスコを見たままに撮影したかった。街を描くだけでなく、私たちのキャラクターの全く異なる視点からの世界を描くことも重要でした。それは人間で – ロマンチックな西部者です。主人公のジミーは旧世界の誇りを持っています。それは映画の美学を貫いています。

これを強調するため、私は広角レンズでローアングルから彼を撮っています。これにより観客を物理的にジムに近づけることができました。彼を正面から撮ることで彼は周囲から飛び出し、映画をよりロマンチックなものにしました。私たちは一般的に使っているものよりもはるかに強いライティングを使いました。正面光と強いバックライトも多用しています。私はルックを重要視しましたが、最大の課題はそれを作品全体で一貫することでした。

cinema5D:近年の撮影機材の変化についてどうお考えですか?ヴィンテージレンズを再ハウジングしたり、ラージフォーマットへの関心も高まっています。これらに逆らっている制作者もいますが、いかがですか?

ANB:本当にエキサイティングだと思いますし、主流になる可能性もあります。私は映画が大好きですが、デジタルも大好きになり始めています。次世代のものには大変興味があります。デジタルを採用することは、私たちがよく知っている「映画のような」画像のように、無理に見せるためのものではないと思います。私は、デジタルとフィルムの両方をほぼ同じように撮り続けていますが、古いレンズを再ハウジングして使うのが大好きで、このような新しいレンズが登場するのを楽しみにしています。私は技術者ではないので、信頼している人たちと物語を作っていくことが最も重要なことと思っています。

Adam Newport-Berra氏は、フォード、ナイキ、eBayなどの企業向けのコマーシャルも多く撮っている。 Vikram Gandhiが監督し、彼が撮影した映画「Barry」はTIFFで公式選考され、2015年には、Benjamin Dickinson監督の「Creative Control」が、SXSWで特別審査員賞を受賞している。

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