
タムロンは16-30mm F2.8 Di III VXD G2を発表し、ミラーレスカメラ用のF2.8ズームレンズの三位一体を完成させた。この広角ズームレンズは、既存の28-75 mmと 70-180mm F2.8レンズと共に、タムロンが「大三元」と呼ぶコレクションに加わる 。
同社によると、このレンズは最新の光学設計により、ズーム全域で一貫したF2.8を維持し、フレーム全体で高い解像度を実現する。16-30mmは453g弱で、タムロンのG2シリーズの特徴である小型軽量を継承している。
主な仕様
16-30mmは、フルサイズセンサーで超広角から中広角の焦点距離をカバーし、開放F値はF2.8からF16まで。タムロンのVXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)リニアモーターがAFを担い、動画撮影に適した静かな動作を実現する。
ワイド端で19.05cmの近接撮影が可能で、環境ポートレートやクリエイティブな構図でマクロに近い撮影ができる。レンズは67mmフィルターに対応し、前玉にフッ素コーティングを施した防湿構造を採用している。

マウント
このレンズは2025年7月末にソニーEマウントで発売され、ニコンZバージョンは8月に発売される。どちらのバージョンもフルオートで、それぞれのカメラシステムとの通信が可能だ。
ユーザーは、タムロンのレンズユーティリティソフトウェアを通じてレンズ機能をカスタマイズすることができ、フォーカスリングの動作、フォーカスリミッター設定、および静止画と動画のための操作パラメータを調整することができる。

汎用性の高いデザイン
レンズのサイズは直径74.8mm、長さ101.8mm (ソニー Eマウント用)、103.9mm (ニコン Z マウント用)で、携帯性にも優れている。440グラム(ZAマウントは450グラム)の軽量構造で、長時間の手持ち撮影でも疲れない。ズームリングとフォーカスリングは、前世代に比べて質感が向上し、よりスムーズな操作が可能になった。
耐湿構造で内部部品を保護し、前玉のフッ素コーティングは水や油をはじくため、悪条件下での撮影も可能だ。ソニーEマウントのネイティブデザインは、カメラの機能との完全な互換性を保証し、67mmのフロントフィルター径は、標準的なCPLやNDフィルターに対応する。

用途
16-30mmレンズは、風景、建築、ストリートフォト、天体写真など、広い画角と明るい開放F値を必要とする用途に適している。開放F値2.8はズーム全域で安定した露出設定を可能にし、大口径は低照度撮影や浅い被写界深度が可能だ。
このレンズは、タムロンの3レンズによるF2.8ズームシステムを完成させ、16mmから180mmまでの焦点距離をコンパクトなレンズでカバーする。
価格と発売時期
この新しいレンズは7月31日発売予定(Zマウントは8月22日発売予定)で、希望小売価格はEマウントが159,500円円、Zマウントが168,300円となっている。
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