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CAME-TVがBoltzen Q-55SバイカラーフレネルLEDライトを発表

2020.5.25

Olaf von Voss2020.5.25

小型軽量で手頃な価格のLEDライトは多数販売されている。CAME-TVはBoltzen Q-55Sを発表した。これは小型軽量で一人での撮影に適している。コンパクトなユニットで各種電源に対応した、バイカラー55W LED照明だ。

image credit: CAME-TV (edited by cinema5D)

この新しいライトは、Boltzen F55シリーズの直接の後継になるが、従来製品もラインナップに残る。ただし、新しいBoltzen Q-55S（SはBi-Colorを表す）は出力が10％増加し、WiFiが組み込まれている。

Boltzen Q-55S フレネルLEDライト

この新しいLEDライトにはフレネルレンズが装着され、均一でホットスポットのない光を出力する。さらに、レンズとLED光源の間の距離を調整できるので、焦点を合わせることもできる。

image credit: CAME-TV

背面には、2つの回転ノブがある。 1つはライトの色温度を3200Kから5600Kに調整するためのもので、もう1つはライトの出力を調整するためのもの。また最後のライト出力がメモリに保存されるので、再びオンにすると、同じ光強度で出力される。 WiFi無線がユニットに組み込まれ、ドングルは必要ない。 Boltzen Q-55Sのwifi接続を使用すると、スマートフォンからすべての機能をリモート制御できる。

また、オプションの制御モジュールも用意されている。ただ、様々なデバイス用のアプリをスマートフォンにインストールしていると、便利な反面逆効果のこともある。電話がかかってきたりバッテリーが消耗していると機材が使えない。その意味では専用のコントローラーの方が使いやすい。なおアプリやコントローラーから、ストロボなどのエフェクトをトリガーするなど、ライトのすべてのパラメーターをコントロールできる。

The new Boltzen Q-55S Fresnel LEDライトへの電力供給はシンプルで柔軟性がある。もちろん、AC電源も可能だが、バッテリーでも使用できる。バッテリーは1個か2個のソニーNPスタイルバッテリー、またはプロ仕様のVマウントバッテリーを使用でき、Vマウントバッテリーは三脚に取り付けるための専用マウントも用意されている。なお、2個ののソニーNP-970バッテリーで最大輝度で約1.5時間使用できる。D-Tap出力付きのゴールドマウントバッテリーも、専用のD-Tapケーブルを介して給電できる。

CAME-TV Optional control module. image credit: CAME-TV

主な仕様

CAME-TVによると、Boltzen Q-55SのCRIスコアは96以上、TLCIは97以上。これらの数値は優秀に見えるが、CRIとTLCIは両方とも、限られた数の参照カラーパッチのみを使用した結果であることに注意していただきたい。問題は、LEDライトのスペクトルが粗いスパイクとギャップを示す傾向があるため、限られた数のパッチがこれらのギャップまたはスパイクの一部を潜在的に「見逃す」可能性があることだ。

Boltzen Q-55S LEDは非常にコンパクトなユニットで、重量はわずか1050g。寸法は21cm x 9cmで、ヨークを入れると長さは30.5cmになる。ライトには、ソフトキャリングケース、バーンドア、電源アダプター、バッテリー接続用のD-Tapケーブル、および2つの拡散フィルターが同梱される。

Image credit: CAME-TV

オプションで、グリッドや拡散モディファイアなどのいくつかのライトモディファイアと24のカラーフィルターのセットが同梱された、いわゆる「スナップキット」を入手できる。これらは磁石で固定される。また、オプションのBowensマウントアダプターで、ソフトボックスなどのサードパーティ製アクセサリーを取り付けることができる。

image credit: CAME-TV

価格と発売時期

Boltzen Q-55Sは汎用性が高く、軽量で手頃な価格のLEDライトだ。価格はソフトケースを含み1ユニットあたり398ドル。 2セットのキットは880ドルで、ハードケースとリモートコントローラーが付属する。更に3セットも1,100ドルで用意されており、これにもハードケースとコントローラーが付属する。