新しいDZOFILM Catta Ace 18-35mm T2.9は、ユーザー交換可能なARRI PL、LPL、キヤノンEFマウントの超広角パーフォーカルフルフレームシネマズームレンズ。1月末に3,899ドルで出荷を開始する予定。
中国のレンズ会社DZOFILMは、フルフレームのシネマズームレンズのラインアップを拡充した。ミラーレスマウント用に設計されたDZOFILM Cattaシネマズームレンズの最初のペアを発売した後、同社はすぐにAceと呼ばれるSLRマウント（ARRI PL, LPL, Canon EF）用のバージョンを追加した。ほぼ1年前に発表されたDZOFILM Catta Aceの2本のレンズ（35-80mmと70-135mm T2.9）に加え、DZOFILM Catta Ace 18-35mm T2.9によりワイド端がさらに拡張された。
DZOFILM Catta Ace 18-35mm T2.9 シネマズーム
新しい超広角レンズも、既存のCatta Aceラインと同じブラックカラーを採用した。既存の2本のCatta Aceレンズと同様に、新しい18-35mmは、ユーザーが交換可能なARRI PL、LPL、またはキヤノンEFマウントが付属している。アルミニウム合金製のボディで、重量は約1,850g、全長はPLマウント装着時で179.5mm、EFまたはLPLマウント装着時で187.5mmとなっている。
光学構造は14群20枚構成で、ED（超低分散）レンズ4枚と非球面レンズ1枚で構成される。これらは従来のCatta Aceレンズの画像性能を維持し、ワイド端での歪曲収差や色収差を低減する。
DZOFILMによると、このレンズはパーフォーカルで、フォーカスブリージングが少ない。最短撮影距離はセンサー面からわずか0.51mなので、前玉のごく近くにある被写体にフォーカシングでき、背景からこれらをきれいに分離できる。20枚羽根のアイリスはT2.9からT22の間で変化し、0.8 Modのギア付きアイリスリングは77°の回転角を持っている。またギア付きフォーカスリングは270°の回転角となっている。最後に、ズームリングは100°の回転角を持つ。
既存の2本のCatta Aceレンズは、46.5mmのイメージサークルを生成し、オープンゲートモードでほぼすべての標準デジタルセンサー（VVまで）をカバーできるのに対し、新しい18-35mmレンズは、43.5mmイメージサークルなので、フルサイズセンサーには十分だがアレクサLF（フルセンサー幅モード）や同様の大判カメラでケラレが見られるかもしれない。このレンズは77mmのフロントフィルターを装着することができる。
価格と発売時期
新しいDZOFILM Catta Ace 18-35mm T2.9レンズは、現在予約受付中。2023年1月末までに出荷を開始する予定。レンズ1本の価格は3,899ドルとされている。
さらに、DZOFILMは、Catta Ace 35-80mmと70-135mmのレンズについて、単品のパッケージをプラスチックケースからカラーボックスに変更した上で、それぞれ3,299ドルに値下げすることを決定した。ハードケース付きの3レンズキットの価格は、9,599ドル。
DZOFILM Catta 18-35mm T2.9のミラーレス用マウントについて
なお、DZOFILMがミラーレスマウント用の18-35mm T2.9Cattaズームレンズを同時に発売する。ソニーEマウント用でカラーはブラックとホワイトとのこと（他のマウントについては言及されていないが、他のCattaズームはユーザー交換可能な複数のミラーレスマウントを装備している。価格は3,229ドルで、このレンズは2023年2月に発売される。Cattaズームの35-80mmと70-135mm（ブラック/ホワイト、Eマウント）の価格はともに2,469ドルで、3レンズキットは6,999ドルで販売される予定。
