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Frame.ioがCamera to Cloud(C2C)を発表

Frame.ioがCamera to Cloud(C2C)を発表

Frame.ioは、撮影現場とポストプロダクション間のコラボレーションに新しいワークフロー、C2C(Camera to Cloud)を発表した。これは、編集者、プロデューサーなどが現場にいなくても、直接リアルタイムに映像をモニターできる。

Frame.io C2Cは、一般的なクラウドベースの機能ではなく(こちらの記事を参照)、まったく新しいアプローチだ。通常、撮影からポストプロダクションまでは時間がかかる。ファイルのバックアップ、ハードドライブへの転送など様々な工程を行う必要があるからだ。

Frame.io
Image credit: Frame.io

Frame.io C2Cは従来のワークフローとは全く異なり、カメラで撮影している映像のプロキシを自動的に配信し、ライブストリームで同時にモニターできる。

Frame.io C2Cのワークフロー

Frame.io C2Cには、ワークフローの合理化の面で2つの重要な利点がある。

  • h.264プロキシをカメラからクラウドに直接アップロードできる。
  • リアルタイムの映像を世界中のどこにでもクライアントモニターなどのデバイスにストリーミングすることができる。
Frame.io on an iPad
Frame.io on an iPad. Image credit: Frame.io

これにより現場の人員を削減できるため、最近の状況に適している。さらに、映像が撮影されるとすぐに編集を開始できる。 Frame.ioのCEOであるEmeryWellsは、「在宅勤務が当たり前になっている今日の状況では、Frame.io C2Cはゲームチェンジャーになる。 Camera to Cloudは、映画、テレビ、コマーシャルの制作に、ポストプロダクションがどこにあっても、シームレスな環境を提供する」と述べている。

なお、カメラからH.264プロキシを自動的にアップロードする方法は、Arri、RED、ソニーの対応するカメラに接続されたFrame.ioC2C認定デバイスが必要になる。

Frame.io Sound recorder
A sound engineers workspace. Image credit: Frame.io

現在、Frame.ioはC2Cを可能にするために3つの会社と提携している。

  • 映像:Teradek CUBE 655エンコーダーは、ライブストリームとカメラプロキシファイルをFrame.ioに直接配信する。
  • サウンド:Sound Devicesは、世界をリードするプロダクションサウンドフィールドレコーダーを設計および製造している。888およびScorpioレコーダーは、記録したオーディオファイルをFrame.ioに直接送信する。
  • ポスト:Colorfrontは、世界初の完全クラウドデイリープラットフォームを開発した。 Express DailiesとFrame.ioの統合により、ラボはビデオとオーディオのアセットに即座にアクセスして、Dailyを作成できる。

認証されると、Teradek CUBE655やSoundDevices 888またはScorpioレコーダーなどの認定デバイスは、LTEを使用し暗号化された接続を介して、ファイル名メタデータが一致するタイムコード精度のH.264プロキシファイルを記録、エンコードし、Frame.ioに5GまたはWiFiで送信する。これにより、プロキシファイルを世界中のプロデューサーや編集者にほぼリアルタイムで配信できる。

クライアントへの配信

さらに、許可されたFrame.ioユーザーは、コンピューター、iPhone、またはiPadで、撮影中に映像のライブストリームを視聴できる。これは、現場にいる場合でも、地球の反対側にいる場合も同様に可能だ。これにより、物理的な移動が不要になり、二酸化炭素の排出を提言し、クルーの期間節約にも貢献する。

Frame.io C2C DIT
DIT cart on set. Image credit: Frame.io

インターネットにおける機密保持に関して、プレスリリースでは次のように述べている。

「Frame.io C2Cは、TPNおよびSOC 2 Type2に完全に準拠したクラス最高のセキュリティを備えています。 MPAAとCDSAによって作成されたTPNは、コンテンツを保護するための要件とベストプラクティスを定義する、業界全体のグローバルなイニシアチブです。厳格なアクセス制御と組み合わせることで、Frame.io C2Cは、許可された視聴者や編集者とメディアを共有するための非常に安全な方法です。」

互換製品の開発

新しいFrame.io Cloud Devices APIおよびC2C認定プログラムにより、ハードウェアおよびソフトウェアのメーカーは独自のC2C互換製品を作成できる。

Frame.io on mobile
Frame.io on a mobile phone. Image credit: Frame.io

Frame.io C2Cは、Teradek、Sound Devices、Colorfrontの3つのパートナー統合でリリースされ、RED、Arri、ソニーの12を超えるプロフェッショナルカメラシステムと互換性がある。

Frame.io C2C認定ソフトウェアおよびハードウェアに関しては、developer.frame.ioで詳細を確認できる。

価格と発売時期

有料のFrame.ioアカウントを持っているユーザーは、Camera  to Cloudのすべての機能を追加料金なしで使用できる。月次エンタープライズプランにより、顧客とスタジオは制作期間中に必要なサービスを購入できる。

Frame.io C2Cは現在ベータ版であり、この春に出荷され、Frame.ioWebサイトでベータプログラムを申し込むことができる。 ライブストリーミング機能は、2021年後半に利用可能になる予定。

Link: Frame.io

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