Freefly Systemsは、Mōvi ProおよびMōvi Carbonスタビライザーシステム用の新しいパワーソリューションをリリースした。新しいSL4 SuperLightバッテリーは、4.1Ah/86.4Whの容量、USB-C出力、ステータスディスプレイを備えている。1個360ドルで販売されている。
筆者は最近、軽量なRED KOMODOのセットアップをDJI RS 3 Proに変更したが、Freefly Systems Mōvi Proは5年以上も使用している。このジンバルは、最も過酷な撮影でも信頼できるツールであることが証明されているが、そのバッテリーシステムは常に最大の弱点の1つだった。Mōvi Proのバッテリーを長持ちさせるためには、適切なケアと注意が必要だ。
これらが、プロのMōvi Proユーザーの多くが、Lemo出力付きのIgnite DigiプレートやDJI TB50バッテリーに傾倒しがちな理由の一部となっている。現在、Freefly Systemsは、新しいSL4バッテリーを中心にしたパワーソリューションを打ち出している。
Mōvi Pro用SL4バッテリー
オリジナルのMōvi Pro LiPoバッテリーとは異なり、新しいSL4モデルはリチウムイオンセルを採用している。同社によると、これにより、より信頼性が高く、安全な電源ソリューションになる。SLはSuperLightの略で、パワーブリック1個あたりの重量は約600g（TB50は1個515g）だ。
この新しい 4.1Ah/86.4Wh 6s (18-25.2V) パックは、旧世代 (1.8Ah/37.9Wh) の 2 倍以上の容量を持ち、より長い使用時間を提供する。Freeflyは、さまざまなカメラパッケージでテストを行い、その結果、SL4バッテリー1セットで、Mōvi Pro、RED Helium Epic、フォーカスモーター、ワイヤレスビデオシステムを約2.25時間連続駆動させることができた。カメラは8K REDCODE RAWを6:1の圧縮率で撮影するように設定されている。
この新しいSL4バッテリーには、USB-C出力ポートやステータス表示など、嬉しい追加機能も搭載されている。前者は外部アクセサリーに最大60Wの電力を供給でき（5V、9V、12V、15V、20Vで3A）、充電ポートも兼ねている。Freeflyチームによると、100WのUSB PD充電器を使用して、約70分でフル充電が可能。一方、小さな画面では、電圧、出力、バッテリーの健康状態など、有用な情報をモニターすることができる。
R.I.P.旧Mōvi Proバッテリー
新しいSL4バッテリーの導入と同時に、旧セルは2022年12月1日に正式に販売終了となることも発表された。オリジナルのMōvi Proバッテリーは新バッテリーよりも安価だ。
さらに、同社の空撮プラットフォーム「Astro」用に設計された既存のバッテリー「SL8-Air」も、専用アダプターを介して近日中にMōvi ProとMōvi Carbonに対応するとしている。
価格と発売時期
Mōvi ProおよびMōvi Carbon用の新しいFreefly Systems SL4 SuperLight Batteriesは、現在同社のウェブサイトから購入することができる。容量が2倍になったことで、価格も2倍になった。新しいバッテリーはそれぞれ360ドル。
最後に、新しいSuperLightバッテリーをオリジナルのMōvi Proパワーインターフェースに取り付けるためのクイックリリースアダプター、専用バッテリーチャージャー、フルパワーキットも発表された。価格は以下の通り。
- Mōvi Pro to SL Battery Adapter (Pair) – $225
- SL Battery Charger (USB C) – $175
- Mōvi Pro SL4 Battery Kit – $975 (introductory price – then $1,295)
詳しくは、こちらのFreefly Systemsのウェブサイトをご覧いただきたい。
