Grainアプリレビュー – 色補正とエフェクトのiOS版

Grainアプリレビュー - 色補正とエフェクトのiOS版

iPhoneでグレーディングが可能だ。Momentの新アプリ「Grain」は、色調補正、フィルムやVHSテープのエフェクトなどで動画をスタイリングするためのiOSアプリ。

このGrainアプリは、スマートフォン用レンズやアクセサリーで知られるMomentから発売されている。最近では、可変NDフィルターや拡散フィルターなどのフィルターも提供している。

Momentは、アプリの開発にも力を入れている。同社は、FILMiC Proに似た、高度なビデオ設定と機能を備えたカメラアプリ「Pro Camera App」を制作している。また、「RTRO」というカメラアプリもあるが、こちらは「楽しさ」「使いやすさ」「レトロなフィルター」に重点を置いている。

一方、Grainは、コンテンツを撮影するために作られたものではなく、ポストプロダクションに焦点を当てたアプリだ。複数の色補正オプション、フィルター、オーバーレイを備えている。

Color correction possibilities are quite big for a mobile app. Image credit: CineD

また、編集機能があり、複数の動画をまとめてカットすることができる。ビデオをトリミングしたり、2~3のクリップをつなぎ合わせたりするのには便利だが、本格的な編集作業には向いていない。本格的な編集作業にはLumaFusionPremiere Rushなどのアプリが適している。

カラーコレクション機能

カラー機能については豊富に用意されている。まず、明るさ、色温度、色合い、コントラストなどの基本的な補正を行うことができる。また、カーブ、カラーミックスパネル、プライマリーホイールなども用意されている。

次にエフェクトは、Grain、Dust、Light Leak、Bloom、Blur、Directional Blur、Sharpener、Vignette、Fisheye、Color Shift、Chroma Damage、Scanlines、Color Warp、Tape Noise、Tape Wrinklesなど、さまざまなエフェクトが用意されている。

そして、オーバーレイは非常にシンプルなもので、画像をスクリーン上に何度も重ねて表示したり、画像の上にスクリーンマットを置いたりするもの。この方法では、スーパー8mmスタイルのルックをエミュレートすることができる。また、上にテキストを追加したり、スプロケット(ただの四角や丸で、どこにでも置くことができる)、日付やタイムスタンプを追加するオプションもある。

Both effects and overlays can be customized to your liking. Image credit: CineD

エフェクトもオーバーレイも、多くのプリセットが用意されているが、それぞれを自分の好みに合わせてカスタマイズすることができる。

演習終了後、ビデオを.movまたは.mp4でエクスポートできる。またLUTやオーバーレイ(グレインやマットなど)をエクスポートすることもできる。更に「ルックを保存する」ことも可能。これは、すべてのカラーコレクション、エフェクト、オーバーレイをプリセットとして保存し、他のクリップに使用できるようにするもの。一貫したスタイルでコンテンツを制作する必要があるユーザーにとって非常に便利だ。他のユーザーにも同じビジュアルスタイルを使用してもらいたい場合も、このルックをデバイス間で共有することができる。

Lightroomスタイルのコントロール

操作性はLightroom Mobileを連想させる。Lightroom Mobileはすでに非常に直感的で、シンプルかつパワフルな操作性を備えているので、これは歓迎すべきことだ。しかし、Grainはミニマリズムを追求しすぎて、バックボタンが無かったり、ラベルが付いていなかったりすることがある。例えば、クリップ上のプラスのアイコンがホームボタンや戻るボタンのようになっていて、メイン画面に移動するようになっているなど、いくつかのアイコンは非常に分かりにくい。

カラーコレクションは悪くはないが、Resolveの繊細なコントロールには明らかに及ばない。プライマリホイールを正確にコントロールするのに苦労する。UIでは粗い調整になってしまうので、超精密な操作はできない。しかし、他の編集ソフトに比べてかなり高度な機能を持っているので、モバイルでのポストプロダクションを目的としている場合には非常に便利だ。

A before and after screen grab of some personal sample footage. Image credit: CineD

エフェクトは非常に強力で、強力すぎるかもしれない。エフェクトをかけすぎると、映像が大きく歪んでしまうことがある。うまく調整すれば良いが、かなり調整が大変だ。

粒子は少し粗く、圧縮するとディテールが失われる。これは、将来的に改善されることを期待したい。

ライブプレビューは、色調補正には適しているが、最終的に粒状感がどのように見えるかを適切に再現することはできない。解像度がかなり低く、途切れ途切れで、書き出した後には別の効果が出てしまった。粒状感が硬すぎて、人工的で攻撃的な印象を受けた。一方、色調補正は非常に良く、正しく調整すれば、かなり良いプリセットになる。

The edit functions are pretty basic, but for coarse adjustments it’s completely fine. Image credit: CineD

編集機能はそれなりに使えるが、iPhoneで多かれ少なかれ高度な編集をしたいのであれば、Premiere RushやLumaFusionなど、他のものを使ったほうが良いだろう。時間的に効率が良いわけでも、正確性が高いわけでもない。

対象ユーザー

インスタグラムのチャンネルを運営していて、一貫したスタイリングと企業のアイデンティティを持ったコンテンツを投稿する必要がある場合、迅速なコンテンツ作成に適していると思われる。プリセットがあるので、自分のスタイルを定義することができる。デスクトップアプリケーションほど強力ではないが、モバイルワークフローでは直感的に操作できる。

価格

Grainは、iPhoneおよびiPadで発売されており、さまざまなバンドルおよびサブスクリプションオプションが用意されている。Grain単体の価格は、月額4,99ユーロ、年間29,99ユーロ、ライフタイムライセンスは74,99ユーロとなっている。RTROとバンドルする場合は、月額6,99ユーロ、年間39,99ユーロとなっている。

Grainの詳細については、Momentsのウェブサイトをご覧いただきたい。

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