広告

Kyno 1.5 - 個人用と大規模ユーザー用の2つのバージョンを用意

Kyno 1.5 - 個人用と大規模ユーザー用の2つのバージョンを用意

Lesspain SoftwareはKyno 1.5をリリースした。Kynoは映像ファイルのトランスコーディング、ロギング、レビュー、タグ付けなどを行うことができるアプリケーションソフトウェア。新バージョンでは、新しい機能と新しいラインナップを追加するとともに、大規模ユーザー向けと個人ユーザー向けの2つのバージョンを用意した。

Kyno 1.5

今回のバージョンアップで、KynoはStandardとPremiumの2つのバージョンから選択できるようになった。 Kyno 1.5 Standardは、以前のVer1.4(記事はこちら)と比較して非常に多くの新機能を搭載している。一方、全く新しく設定されたPremiumは、ハイエンドの制作環境向けとなっている。幅広い柔軟性を持ち、大きな制作チームやワークフローに対応する。

Kyno 1.5の概要

それではKynoの最新バージョンを見てみよう。

新バージョンの主な新機能には、映像ファイルが記録された正確な時間を入力する機能が含まれている。これにより、映像を撮影時間順に整理してスムーズな編集作業をすることができる。撮影前に、カメラや外部レコーダーの時計を合わせることを忘れてしまい、無意味な撮影時間が記録されていることがある。この機能は、最初のクリップの撮影時間を入力するだけで、すべてのクリップをバッチ修正できるので大変便利だ。

Kyno 1.5

また、Kyno 1.5はメタデータ付きのクリップをFinal Cut Pro Xにドラッグ&ドロップしたり、FCPXで作成されたMXF ProResファイルを再生することもできる。さらに、Final CutのXMLのエクスポートは、XML標準のバージョン1.6にアップグレードされている。

Premiere Proの場合は、映像ファイルをPremiereにインポートするとき、ファイル構造に基づいてビンを自動生成できる。

Kyno 1.5

新しくなったサムネイルですべてのクリップのメタデータを簡単に参照することができるので、クリップを把握しやすくなった。さらに、トランスコードプリセットをインポートすることにより、ファイル変換されたファイルをエクスポートできるようになり、これを共有することも可能だ。

Kyno 1.5はパナソニックGH5sで作成されたRAWの静止画と同様、WebPイメージのサポートを追加した。 またIMX / D10ファイルもサポートされるようになった。更に、メタデータのフィルター、一括して表題を付けるルール、オーディオチャンネルの選択、レンダリング画質の向上もされている。ただ、これらは堅実な改善点だが、画期的な機能というわけではない。そこでKyno Premiumを見てみよう。

Kyno Premium

Kyno 1.5 Premiumは、Standard版のすべての機能を搭載しているが、それだけではない。 Kyno Premiumは、より大きな制作チームのより複雑なワークフローに対応している。たとえばテレビ局や大きなプロダクションでは、多数のプロジェクトを効率的に処理するため、多くのチームメンバーと複雑なワークフローを構築している。Kyno Premiumには、メタデータを含めた映像素材をまとめて、離れたチームメンバーにシェアすることができる。

Kyno 1.5

FTP / FTPS機能が組み込まれているのだが、FileCatalystやAsperaのようなオプションも追加できる。ただ、これはLesspain Softwareがカスタムパッケージ(CPD)の注文として受ける特注扱いとなる。対象の組織に応じてカスタマイズされたトランスコードの方法やファイルのネーミング方法を注文ごとに設定することもできる。これにより、大規模な組織であっても、最適なシステムを構築することができるのだ。

撮影されたSDカードのメタデータを事前に定義できるようになり、カードで記録された映像ファイルがインポートされると、すべてのメタデータが同時に保存される。これは複雑なチームワークフローでは便利な機能だ。 Kyno 1.5プレミアムは、大規模なチームのニーズに応え、キャッシュの場所の共有や、別のKynoユーザーによって入力されたメタデータの格納など、メタデータ管理を多方面からサポートしている。

Kyno 1.5

Kyno 1.5 Premiumには、サポートされているファイル形式の観点から、P2カメラで撮影された映像ファイル、MXFファイル(XDCamとDNxHDコーデック)、AvidのDNx(HD、HQ&HR)コーデックへのトランスコード機能が追加されている。オーディオトラックに対しては、チャンネルマッピングが自由に設定でき、まとめてノイズ除去フィルタなどの適用ができる。

価格と発売時期

Kyno 1.5 Standardは159ドルで、1年間の無料アップデートが含まれている。 1年後にそのまま使用するか、79ドルを支払って新しいバージョンにするかの選択ができる。

Kyno 1.5プレミアムは349ドル。4週間、お試し価格が適用される。

我々の仕事はかなり多様で、カメラマン、エディター、プロデューサーにより、映像素材の整理、トランスコード、タグ付け、そしてワークフローそのものが異なるため、Kyno Premiumは大変有用なソフトウエアだろう。また、一般ユーザーには、Kyno 1.5Standardがお勧めだ。今回、StandardとPremiumの2つのバージョンが用意されたことにより、一般ユーザーは最適の機能を低価格で享受できるようになったと言える。

Links: Lesspain Software

 

Leave a reply

Subscribe
Notify of

フィルター
全て
ソート
latest
フィルター
全て
ソート
latest

CineDコミュニティエクスペリエンスに参加する