親しい友人から、富士フイルムX-T4で撮影したAngelbirdのSDカードが読めなくなったと聞いたとき、メディアメーカーはどのように対応するのか興味があった。
まず最初に、この投稿はいかなる意味でもスポンサーシップのある投稿ではないことを断っておく。Angelbirdの対応にとても満足したので、その経験を共有したいと思ったのが理由だ。
ラム・リー・タルは、私がテレビ業界に入ったばかりの頃、アシスタントとして一緒に働いていた尊敬すべきカメラマンだ。実際、彼から高度なカメラワークや照明技術を学んだことに加えて、撮影現場での彼の人柄が私の心を強く捉えた。ラムは常に自分の仕事に専念し、穏やかで、他人に敬意を払っていた。私が良い生徒だったかどうかは別にして、ここでは実際の話をしよう。
どのカメラを買うべきか
他の多くの人と同様に、彼は初めてのミラーレスカメラを購入する前に私にアドバイスを求めてきたが、私は迷わず富士フイルムX-T4を勧めた。私の考えでは、これほどの性能を持ち、これほどの価格で販売されているコンパクトカメラシステムは、現在のところ他にはない。ラムは慎重に話を聞き、適切な質問をし、研究を進め、そして私に購入したことを告げた。それが約1年前のことで、それ以来ラムはいくつかのプロジェクトでカメラを使用している。
映像が見られない
そして3週間ほど前ラムから電話があり、最近の出来事について興奮気味に話してくれた。どうやら、購入したばかりのAngelbild V60 SDカードを装着したカメラが撮影中に録画を停止してしまい、さらに、カメラもパソコンもアクセスできなくなってしまったとのことだった。
状況を把握したラムは、まず故障したSDカードを地元の「メディア修復研究所」なるところに送った。「この分野では最高」と自称する研究所だ。数日後、「カードは修復不可能なほど物理的に破損しており、内部のファイル構造もカードメーカー独自のものになっているため、復元・保存のためにできることはありません」という診断結果が届いたという。
「物理的に認識できないほど破損しているカードって、何をしたの？」とラムに聞いてみた。「何もしていない！」とラムは言って、「物理的に破損した」カードの写真を送ってくれた。このような研究室とのやりとりに時間を費やすには人生はあまりにも短すぎるので、次にラムは急いでAngelbirdに直接連絡を取った。オーストリアの小さな、しかし有名な記憶媒体製造会社が何をしてくれるのか、特にこの分野の競争は非常に激しいので、私は実に興味があった。なお、私たちはAngelbirdのオーナーや従業員を個人的に知っているが、ラムは一般のユーザーと同様にカスタマーサービスに連絡したことをお伝えしておく。
カスタマーサービスの対応
SDカードの不具合を説明したラムのメールに対し、Angelbirdは非常に迅速に対応してくれた。彼らの提案は、実際に録画されたビデオファイルを保存できるという保証はなく、検査のためにそれを送ってくれというものだった（当然だが）。
一日後、SDカードはオーストリアに送られ、到着後Angelbirdでチェックされた。その直後、ラムは「ファイルは保存されており、新しいV60のSDカードに入れて送り返す」というメッセージを受け取った。言うまでもなく、Angelbirdは、映像のバックアップを取っておくことを推奨した。
診断
上記のメールレポートからわかるように、SDカードはファームウェアレベルで内部的にロックされていた。おそらく、完全に破損する前に自分自身を守るためだと思われる。私はエンジニアではないし、これらのSDカードが実際にどのように機能するかを理解するにはほど遠いが、外見は大丈夫でも、内部は全く同じではないことを学んだ。
最後に
購入した製品に関する問題がメーカー企業によって丁重に扱われていることを嬉しく思う。これは、物事がどのように処理されるべきかを示す好例だ。結局のところ、Angelbirdはラムの心をとらえ、彼が同社のファンになったことは言うまでもない。
