MASV 3レビュー - 大容量ファイル転送サービス

2019.5.9
MASV 3レビュー - 大容量ファイル転送サービス

MASV 3はファイルを転送するためのオンラインサービスだ。特にわくわくするようなトピックではないが、海外などのクライアントに配信するために巨大なビデオファイルを送信する必要がある場合、これは非常に便利なサービスだ。これについてレビューを行った。 MASV 3

筆者は数ヶ月間MASV 3を使っている。2月に記事を書いたが(記事はこちら)筆者もオリジナルのMASV RushとMASV 2.0の有料顧客で、アカウントの価格は0.15ドル/ GB(初期のベータ採用者)の古いモデル価格だったが、これはcinema5Dとは関係ない。新しいモデルは$ 0.25 / GBとなっている。

MASV 3の概要

MASV 3はインターネット上で(巨大な)ファイルを転送するためのツールだ。ブラウザからダッシュボードにアクセスできるが、FirefoxかChromeをお勧めする(後述)。

MASV 3のセールスポイントは、ファイルサイズに関して制限がないということ。必要に応じて136GBのビデオファイルでも転送できる 。しかし、重要な点は、MASV 3は従量制のサービスだということだ。 2 GB未満の転送を含め、個々の転送ごとに課金される。WeTransferなら2GB未満の転送は無料だ。

価格

ファイル転送には多くのオプションがありお、自由に使用できる。価格体系は2.0からMASV 3に変更された。バージョン2では、ユーザー(クライアント)1人につき、1GBあたり0.15ドル払わなければならなかった。バージョン3では、ユーザー1人につき、ダウンロードされた1GBあたり0.25ドルが課金される。つまり、MASV 2では5GBのアップロードしたが、クライアントがそれをダウンロードしなかった場合でも、$ 0.15 x 5GB = $ 0.75が課金された。 MASV 3では、ダウンロードしていないので、この転送は無料となる。しかし、クライアントがそのファイルをダウンロードした場合、送り手は$ 0.25 x5GB = 1.25ドル請求される。

MASV 3

受信者は電子メールでリマインダーを受け取ってから3日間有効。これは、たとえばFTPサーバーと比較した場合の欠点だが、これを行わないとサーバーはすぐに古いデータでいっぱいになってしまう。

ワークフロー

MASV 3を使うのは実に簡単だ。ログインすると、新しい転送ダイアログが表示されるので、ファイルをそのウィンドウにドラッグアンドドロップし、受信者とメモを入力する。パスワードを使って転送を保護することもできる。アップロードが完了すると、転送完了メッセージと確認メールが届く。

MASV 3

さらに、「フォルダを追加」ボタンを使用して、サブフォルダを含むフォルダごと送信することもできる。フォルダ構造はそのまま保たれ(ファイルのない空のフォルダはドロップされる)、クライアントはパッケージ全体をzipファイルとしてダウンロードできる。 なおMASVはFirefoxまたはChromeの最新版を使用することを推奨している。Safariは開いているページが大量のシステムリソースを使用すると強制的に再ロードする機能があるためお勧めできない。

MASV 3

A friendly reminder to better not use Safari.

これは自動リロードが原因でアップロードが失敗する可能性があるためだ。残念ながら、これをオフにすることはできない。

インフラ

MASV 3は世界中で160台のサーバーのネットワークを使用している(バージョン2は10台のサーバーだった)。サーバーインフラストラクチャがこのようにスケールアップされたため、転送速度が常に最高のパフォーマンスになるとしている。

MASV 3

MASVによると、アップロード速度は他の多くのサービスよりも優れているとしているが、もちろんマーケティング上のこともあるだろう。最新のDSL接続ではアップロードデータレートがボトルネックになる傾向があるため、実際にはこのパフォーマンスの一部しか得られないだろう。たとえば、自宅では通常8Mbps程度のアップロード速度しか得られないしかし。驚いたことに、携帯電話のネットワークを使い、iPhone SEからモバイルホットスポット経由で送ると、およそ18Mbp​​sが出た。

MASV 3

5GB File upload from Ottawa, Canada on 1 Gbps connection using Firefox (source: MASV).

従って筆者の自宅からのアップリンクでは10Mbpsを超えることができないため、WeTransferとMASV 3のどちらを使用しても違いはない。もちろんポストプロダクションスタジオや会社の場合はもっと速いスピードが出る可能性がある。

特徴

MASV 3はダウンロードごとの価格設定に基づいているため、クライアントが開始できるダウンロード数を制限することをお勧めする。この機能はバージョン3の発売直後に追加されたもので、有用な機能だ。なお、MASV 3は最新の転送履歴を提供してくれるので、支払った金額の確認もできる。

MASV 3

上記のスクリーンショットを見ると、1人の受信者用にアップロードした3.28GBのファイルがこれまでに1回ダウンロードされたため、請求金額は0.49ドルになっている。

MASV 3

上は筆者の最近の使用履歴だ。過去6週間で約30GB相当のデータを送信した。

MASV 3のもう1つの優れた機能はポータルと呼ばれるものだ。これを使えば、チームメイトや協力会社にファイル転送ができる。彼らは、特別なリンクを使ってポータルに彼らのファイルをドロップすることだけだ。ユーザーはポータルの所有者として、通常の転送と同じように課金される。さらに、好みに合わせてこれらのポータルをブランド化することもできる。

MASV 3

将来像

MASV 3は再構築され、現在はまったく新しいAPIに基づいている。従って、必要に応じてこのAPIを利用してMASVをユーザーのニーズに合わせることができる。しかし、ソフトウェア開発者になる必要はない。やがて、MASV 3用のiOSアプリ、Windowsデスクトップアプリ、Adobe Premiere ProとMedia Encoderのための専用パネル、その他多くのものがリリースされるだろう。

MASV 3

完成した編集結果をNLEからクライアントに直接アップロードできれば、かなり便利だろう。

欠点

全体としてMASV 3は素晴らしいサービスだと言える。バージョン3がベータ版の時は不具合が多少残っていたが、現在ではうまく機能している。ただ価格は、他のサービスに対する一つの大きな欠点であると思われる。筆者はまだ0.15ドルをベースにしているので、許せる範囲だが、0.25ドルとなれば話は別だ。筆者の転送はすべて10GB以下なので、MASVがファイルサイズに関して制限を設けていないという事実は、筆者にはそれほど重要ではない。しかし、今後大容量のファイルを転送する必要がある場合は問題になる。

大規模なスタジオや制作会社にとっては、MASV 3は非常に理にかなっているサービスだろう。インターフェース、シンプルさ、そして直接的なアプローチも好感が持てる。 FTPクライアントは必要ないし、メールを送信する必要もない。ファイルをアップロードするだけで、MASVがすべての処理を行ってくれる。しかし2GB以下の小さなファイルでは、WeTransferのほうがより良い解決策かもしれない。ログインする必要さえないからだ。

繰り返しになるが、大規模なスタジオでは、協力会社向けのポータル、月額料金、個人向け以外のポータルを作成することができるが、MASV 3は少し高すぎるかもしれない。ただし、これは従量制のサービスであるため、実際に使用するまで課金されることはない。

ハードドライブをクライアントに送ることは、もちろんどんなオンラインファイル転送サービスよりもずっと高価だ。 MASV 3が適切なサービスであるかどうかは、転送したいデータの量や、ポータルなどの機能が必要な場合によって異なる。

リンク:massive.io

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