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パナソニックGH5Sでミニドキュメンタリーを撮る

パナソニックのGH5Sについて昨日ハンズオン記事をリリースしたが、今回はこのGH5Sで実際にミニドキュメンタリー作品を撮影してみた。

ここ数ヶ月、cinema5DではGH5Sを試す機会があり実際に使って見たが、総合的に見て良い印象を持った。この新しいカメラは映像制作者たちに新しい可能性を与えるだろう。

全体的な感想

GH5Sは従来のGH5と見た目はそう変わらないが、全くの別物だ。特に低照度特性とオートフォーカス機能について、大きく異なっている。 (近く低照度特性とオートフォーカスのレビューを行う予定)。

25,600 and still usable, on the GH5S. More on that in a separate video.

低照度特性

私はドキュメンタリーカメラマンだが、従来のGH5では暗い場所での撮影に苦労していた。特にソニーのα7SIIと比べると、その差が歴然たるものだった。センサーのサイズが小さく画素数が多いほど感度は低くなる。GH5Sでは、MFTセンサーだが画素数を減らし、処理回路とソフトウェアを改善してこの問題を解決している。その結果は実に素晴らしいものとなっており、かなり暗い撮影環境でもGH5Sなら適切な映像が得られるだろう。ドキュメンタリーの撮影では、照明条件が分からないことが多いので、この機能は非常に有用だ。

オートフォーカス

GH5Sを試用してみて、新しいオートフォーカスシステムはほとんどの場合適切な動作をした。今後更に異なる条件下でのテストをしてみたい。パナソニックのLumix Leica 12-60mmは好印象だったが、驚いたことにオリンパス12mm f / 2もうまく動作した。GH5Sではボディ内手振れが削除されたので、上のビデオではこのレンズの手振れ補正を使っている。なお、私はドキュメンタリースタイルの撮影では広角レンズを使用するのが常だ。このほうが被写体を追いかけるのに適しているからだ。

ノイズ

昨年末私は日本にいたが、その時テスト撮影に使用したプリプロダクションモデルのGH5Sでは、ほとんどの照明条件下で滑らかで美しい映像だった。しかし今回量産モデルでのテスト撮影を行ったのだが、条件によってノイズが目立ってしまった。カメラ設定をいろいろ試してみたが、何か設定が正しくないのかもしれない。(撮影時の設定は、V-LogシャープネスとNRは0で、V-Logは標準設定)。正直なところ、まだ理由は不明だ。上記のビデオでもそれが現れており、一部のショットでは昼間や低ISO設定でもノイズが目立つ。

このカメラには、同社のハイエンドモデルに搭載されているパナソニック独自のデュアルネイティブISO機能が採用されている。ネイティブの設定はISO 400とISO 2500だが、このドキュメンタリーを撮影する時点で正確なネイティブISO値は未確定だった。

ノイズの問題ついては、原因が分かったら報告したい。

ボディ内手振れは未搭載

何らかの理由があるのだろうが、GH5では搭載されていたボディ内手振れ補正機能がGH5Sでは搭載されていない。同じカメラボディを使用しているのに不思議ではある。GH5の手振れ補正を享受しているユーザーには難しい選択となるが、ボディ内手振れ補正を取るか(GH5)、低照度特性を取るか(GH5S)の選択を迫られることになる。

まとめ

私の意見では、GH5Sは写真がメインでないならGH5よりも優れたカメラと言える。ただ、返す返すもボディ内手振れが無いのは残念だ。

冒頭のビデオの設定:DCI4K、25p、422,10bit / LongGOP、150Mbps。標準設定でV-Logを使用。

Music: https://artlist.io The Isle of Skye by The Highlands and Arisaig by The Highlands

 

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