シグマ Aizu Prime レンズについて山木 和人社長にインタビュー
Cine Gearでは、シグマのCEOの山木和人氏にインタビューを行い、新しいAizu Primeシネマレンズシリーズについて話を聞いた。この一新されたデザインは、シグマのプロフェッショナルシネマ市場に対するコミットメントを示すものだ。
新しいシグマ Aizu T1.3ラージフォーマットプライムレンズは数日前に発表され、DPやレンタルハウスの中億を集めている。8,299ドルという競争力のある価格と相まって、このレンズが提供する美しいルックは、間違いなくシグマの新時代を築いている。
フォトヘリテージからピュアシネマデザインへ
シグマの新しいAizu Primeシリーズは、同社のシネマレンズへのアプローチに大きな変化をもたらした。既存の写真用レンズをアレンジしたこれまでのシネマ用レンズとは異なり、Aizu Primeはシネマ用に綿密に作られた全く新しい光学設計を誇っている。

2年半の開発期間
Aizu Primeプロジェクトは2年半前に始まり、シグマは異例の包括的なアプローチで開発を進めた。レンズを個別に開発するのではなく、最初からセット全体を設計し、すべての焦点距離を同時に開発することで製造プロセスを最適化した。
この包括的なアプローチにより、シグマはシリーズ全体で一貫性を保ちながら、光学設計資産を共有することができた。
コンパクトなT1.3
Aizu Primesの主な技術的課題は、現代の生産需要に応えるコンパクトで軽量な設計を維持しながら、全シリーズでT1.3を達成することであった。最大口径の性能と携帯性のバランスは、開発プロセスの中で最も厳しいものであった。

完全な焦点距離範囲
Aizu Primeシリーズは最終的に12本のレンズで構成され、現在8本が発売され、さらに4本が追加される予定だ。最終的には、18mm、21mm、25mm、27mm、32mm、35mm、40mm、50mm、65mm、75mm、100mm、135mmがラインアップされる。
12本のレンズすべてを同時に発売しなかった理由として、エンジニアリングリソースの制約があったとのこと。最初のリリースでは、最もよく使われる焦点距離を優先したという。

マウントと今後の計画
Aizu PrimesはPLマウントとソニーEマウントが用意される。Lマウントについては、顧客の関心を明らかにしたが、具体的な内容については明言を避けた。