
私たちはしばしば、特定のストーリーテリングの方法について、それらが映画に対する視聴者の認識にどのような影響を与えるかを考える。例えば 、現代の映画制作における沈黙と、それが持つ力について、当サイトですでに触れた。今回は一緒に、それについてもう少し深堀りしてみたい。5月16日、私は映画制作者、映画ファン、そして単に映画を愛する人々のためのZoomウェビナーを開催する。内容について、参加方法については以下を参照いただきたい。
人生においても映画においても、静寂の面白いところは、それが非常に異なる質であり得るということだ。時には恐ろしく、時にはなだめるように、緊張してぎこちなく、創造的であったり、皆を夢中にさせたりする。また、静寂は文字通りの現象としても、比喩的なものとしても存在する。そのため、議論すべき側面や観察すべき映画の例がたくさんある。
現代の映画製作における沈黙についてのウェビナー
この1時間半のウェビナーはZoomで開催され、映画理論、哲学、実践的なツールを織り交ぜながら沈黙というテーマを探求する。映画やシリーズのシーン分析も交え、議論を実例につなげる。ただし、無声映画については別の機会に話したい。
ウェビナーではインタラクティブな部分も盛り込むつもりだ。おしゃべりをしたり、感想を言い合ったり、ミニクイズをしたり。ただ聞いていたいという方は、カメラやマイクはオフにしたままで構わない。また、もしあなたが映画制作に一部しか縁がなかったり、まだ始めたばかりだったりしても問題ない。このウェビナーは、あらゆる種類のストーリーテラーに向けられたものであり、また、ただ単に良い映画を見たり、新しいことを学んだりするのが好きな人にも向けられている。そのため、新しい用語に出くわすかもしれないが、できる限り説明し、すべての質問に答えるつもりだ。
具体的な内容
このウェビナーでは、以下のトピックについて触れる:
- ネガスペース、明暗のコントラスト、そして静寂の関係;
- さまざまなタイプの静寂と、それがどのようにストーリーを動かすか;
- 有名な 「Show, don’t tell!」のルール、そしてそれが時に 「Don’t show at all!」に転化すること;
- 人生と演技におけるぎこちない沈黙の力(あなたのプロジェクトで試せるエクササイズ付き);
- 映画におけるダジェティック音楽とノンダジェティック音楽、そしてこれらの用語が意味するもの;
- その他

参加方法
ウェビナー 「Silence as a Storytelling Tool in Modern Filmmaking 」は5月16日(金)午後6時(中央ヨーロッパ標準時)より開催される。英語での開催で、1時間半の予定。詳細と申し込みはこちら。
興味はあるけれども参加できないという人のために、録画したセッションを教育プラットフォームMZed.comで公開する予定だ。
画像:2020年、ダリウス・マーダー監督作品『サウンド・オブ・メタル』のフィルムスチール。
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