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ソニーがα7 IVを発表 - 10ビット4:2:2ビデオと新しい33メガピクセルセンサーを搭載

ソニーがα7 IVを発表 - 10ビット4:2:2ビデオと新しい33メガピクセルセンサーを搭載

ソニーは海外でα7 IVを発表した。このカメラは、5軸IBISを搭載した新開発の33メガピクセルフルフレームセンサー、10ビット4:2:2ビデオ、フルフレームモードで最大4K/30p、クロップモードで最大4K/60p、Long GOP、またはAll-Intra H.264とH.265コーデック、S-Cinetoneピクチャープロファイルを搭載している。動画モードでの動物や鳥にも対応した瞳AF、フォーカスマップなどの新しいAF機能もある。

ソニーのフルフレームカメラ「α」は、現在、映像制作者の間で最も人気のあるミラーレスカメラのひとつだ。昨年、ソニーはα7S IIIで究極のミラーレス低照度映像制作用カメラを発表した(レビューラボテスト)。その後、2021年1月には、50メガピクセルのセンサーと8Kビデオ撮影機能を搭載したフラッグシップ機α1を発表したレビューラボテスト)。しかし、これらのカメラは高額な価格設定になっている。ソニーの “手頃な価格 “のオールラウンダーカメラ「α7 III」が発表されたのは2018年2月なので、3年半以上前のことになる。ソニーのユーザーは長い間、α7の「エントリーライン」の新世代を求めていた。そして今回「α7 IV」が発表された。

α7 IV – 新しい33メガピクセルセンサー

このカメラは、新開発の33メガピクセルフルフレーム裏面照射型センサーと、α7S IIIやα1と同じBIONZ XRイメージプロセッサーを採用している。高速なプロセッサーにより、800枚以上のRAW+JPEG写真でAF/AE追従による最高10コマ/秒の連写を実現している。ISOは100~51,200(静止画は50~204,800、動画は100~102,400まで拡張可能)。フォトグラファーにとっては解像度が高い方が良いのはもちろんだが、ソニーは低照度性能も、画素が小さくなっても損なわれなかったと述べている。

Sony a7 IV Camera. Source: Sony

このセンサーには5軸光学式ボディ内手ブレ補正(IBIS)が搭載されており、最大で5.5段分のシャッタースピードの補正ができる。また、手ぶれ補正効果を高めるためにアクティブモードも搭載されている(若干クロップされる)。同社は、このセンサーは最大15ストップ以上のダイナミックレンジを実現していると述べている。

オートフォーカス

ソニーの最新のカメラのオートフォーカスシステムはすでに非常に優れたものだが、α7 IVではいくつかの新しい改良が加えられている。リアルタイム瞳AFには、人間用、動物用、そして特に鳥用の3つのモードがある。また、αでは初めて、動画撮影時にも3つの瞳AFモードが使えるようになった。

α7S IIIやα1など、最近のαカメラと同様に、オートフォーカスのカスタマイズ性が高い。興味深いのは、被写界深度を可視化する新機能「フォーカスマップ」だ。被写界深度の後ろにある部分は青、前にある部分は赤、そしてシャープな部分は色がつかない。慣れればマニュアルでのフォーカシングにとても役立つ。

タッチトラッキングとタッチフォーカスの機能は、モバイルアプリ「Imaging Edge」からも操作できる。ソニーによると、AFトラッキングは、これまで問題となっていたF22まで動作するようになっている。また、フォーカス時の角度を一定に保つためのブリージング補正機能も搭載している。

動画撮影 – 4K/60pはクロップのみ

α7 IIIとは異なり、α7 IVは内部10ビットの4:2:2記録が可能となった。残念ながら、UHD 4K 60/50fpsの動画はSuper35クロップモードのみだが、ビニングせずにフルピクセルで読み取ることができる。最大30fpsの4K動画は、フルフレームモード(7Kセンサー全体からのオーバーサンプリング)で利用できる。FHDは最大120fpsのスローモーションが可能だ。

XAVC S-I Codec is available. Credit: CineD

α7 IIIから採用されているXAVC-S Long GOPコーデックに加え、α7 IVではさらにXAVC-I H.264 All-IntraコーデックとXAVC-HS H.265コーデックも用意されている。最大ビットレートは600Mbps。また、S-Log3フラットプロファイルに加え、S-Cinetoneピクチャープロファイルを搭載しているので、美しい色を再現することができる。

カメラ本体、モニター、接続性

α7S IIIと同様に、α7 IVは、3型103万ドットのタッチスクリーンパネルを採用したサイドオープンのバリアングルリアモニターを搭載している。更にに369万ドットの有機EL QVGAビューファインダーを搭載している。

カメラのボディは、他のソニーαカメラと大きな違いはない。新しいソニーα7 IVのグリップは(α7 IIIと比較して)より深くなった。また、新しい静止画/動画/S&Qダイヤルがあり、モード間を素早く切り替えることができる。

Sony a7 IV. Credit: CineD

接続性については、HDMI Type-A(フルサイズ)の映像出力、2つの3.5mmジャック(ヘッドフォン用出力、マイク用入力)、SuperSpeed 10Gbps(USB 3.2 Gen2)仕様のUSB-Cコネクタを搭載しており、1000BASE-Tイーサネットに直接接続して高速なFTPデータ転送を行うことができる。また、USB-Cはダイレクトにライブストリーミングにも使用できる。

メディアについては、ソニーは2つのカードスロットを搭載した。1つは、SDとCFexpress Type Aの両方のメモリーカードに対応し、もう1つのカードスロットはSDカードのみに対応している。上部のMIシュー(マルチインターフェース)は、ソニー製のマイクロフォンやXLRユニットに対応している。

価格と発売時期

α7 IVの価格は、ボディのみが2498ドル(欧州では約2370ユーロ+付加価値税)、ソニーFE 28-70mm F3.5-5.6 OSSレンズとのキットが約2999ユーロに設定されている。

国内の発表は、現時点ではまだないが、近日発表としている

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