Tascam DR-10C — ワイヤレスオーディオバックアップ用レコーディングシステム
InterBEE2016でTascamがDR-10Cオーディオレコーダーを出品している。DR-10シリーズレコーダーはワイヤレスマイクのバックアップをはじめ、各種の用途に対応する小型のオーディオレコーダーだ。
小型で多機能なレコーダーの主な用途は、デュアルレベルレコーディングモードにより、音が破綻しないようにすることである。カメラマンはインタビュー中にオーディオがコントロールできないので、レコーダー側で破綻しないようにする必要があるのだ。これが最適な方法であるかは別にして、しかしTascamのDR-10Cは、別の問題も解決している。ワイヤレスオーディオ機器を使っていて、突然ドロップアウトが起きたり、接続が途絶えたりしたことはないだろうか?このようになってしまった場合、ビデオ撮影を中断するか、もう一度やり直すか、というような状況に陥ることになる。もちろん、ドキュメンタリーを撮っていたりすると、いつもやり直せるということではない。結局、適当なところまで戻ってやり直す、ということが多いのではないだろうか?
TascamのDR-10はこのような状況を防止してくれるレコーダーだ。ラべリアマイクから入力し、トランスミッターに出力するだけという簡単なもの。トランスミッターから飛ばす前に、DR-10で記録しておくわけだ。蓋を開けてみれば簡単なことだが、現実的な解と言える。
現在のところ、DR-10は日本と欧州だけで購入することができる。詳細の仕様とワイヤレス機器との接続性についてはTascamのページを参照して欲しい。