VaxisがATOM 500SDIワイヤレスビデオシステムを発表した。前モデルのATOM 500と似ているが、SDIが追加されている。見通しの良い状態で、最大1080p 60fpsの映像信号を、80msの遅延で500フィート（約152m）の距離を伝送することができる。USB-CコネクタまたはNPFバッテリーで給電できる。
Vaxisは中国のメーカーで、2020年1月にATOM500を手頃な価格で発売した。ATOM 500はHDMI接続のみだったため、今回発表されたATOM 500 SDI はSDI接続も追加している。
ATOM 500 SDIの概要
製品名の通り、ATOM 500 SDIの最大到達距離は500フィート（約152m）。 Vaxisによると、システムの遅延は80ミリ秒（0.08秒）未満とのこと。 60 fpsの信号の場合、約4フレームの遅延が発生する可能性がある。干渉のある環境では、到達距離が減少し、遅延は最大120ms（0.12s、60fps信号で最大7フレーム）になる可能性がある。
トランスミッター（TX）ユニットとレシーバー（RX）ユニットの両方に、信号クロス&コンバーターが内蔵されており、HDMIおよびSDI接続が可能となっている。 ただし解像度はFHDまでで、従ってSDIは3G-SDIだと思われる。本体のサイズと重量はTXとRXは同じで、113 x 63.5 x 20mm、170グラムとなっている。ユニットはグレーだが、5種類のカスタムスキンが選択できる。
フォーマット
Atom 500 SDIは、最大1080/60fpsのビデオ信号を送信できる。
HDMIの場合、次のビデオ形式を使用できる。
- 720P@50/60Hz
- 1280*1024@60Hz
- 1080I@50/60Hz
- 1080P@24/25/30/50/60Hz
SDIの場合、次のビデオ形式を使用できる。
- 720P@50/60Hz
- 1080I@50/59.94/60Hz
- [email protected]/24/25/29.97/30/50/59.94/60Hz
- 1080PSF23.98/24//25/29.97/30Hz
電源は、DC5V（6.5W未満の消費電力）を入力する。 USB-Cコネクタまたは内蔵のNPFバッテリースロットから電力を供給できる。バッテリースロットは再設計されており、バッテリーをしっかりと固定し、誤って落下するのを防ぐため、ステンレス鋼のバネ付きクリップが付いている。
従来のATOM 500と同様に、アンテナは内部にある。また、13チャネルに対応し、パスコード保護をサポートしている。 TXとRXの両方に、OLEDディスプレイが搭載されており、設定やステータスチェックができる。なお、オーディオとビデオは100％同期すると謳われている。更に画像優先か少遅延優先かの選択もできる。
ATOM 500 SDIは、VaxisVisionアプリでモニタリングができる。スマートフォンとの接続は表示されるQRコードで簡単に行える。現在、このアプリはiOSでのみ利用できるが、Androidバージョンも間もなくリリースされる予定。
価格と発売時期
ATOM 500 SDIの価格は459ドルで、まもなく出荷が開始される。
HDMI接続の従来のVaxisATOM 500キットは現在399ドルで販売されているが、SDIバージョン（HDMIも搭載）が置き換わる可能性がある。
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