
ブラックマジックデザインは、DaVinci Resolve 20のパブリックベータ3をリリースし、テキスト編集、キーフレームマネジメント、オーディオシンク、字幕のサポートなど、多くの機能を導入した。
ベータ3の主な機能強化の1つは、タイトルとフュージョンページのマルチテキストレイヤーのサポート改善だ。ユーザーが個々のテキストレイヤーに名前を割り当てることができるようになり、複雑なテキスト構成の管理が容易になった。さらに、選択したレイヤーに一貫して文字スタイルと文字サイズ変更が適用されるようになり、複数要素のフォーマットが簡素化された。
マルチテキストレイヤー、カーブエディタ、オーディオ同期の問題を改善
カーブエディタも注目されている。Beta 3では、トリミングやトランスフォームによる大きな位置変更がキーフレームの表示に影響しなくなり、キーフレームとカーブ編集の応答性と操作性が向上した。
オーディオ面では、サブクリップの同期に関する問題に対処している。高解像度メディアとプロキシメディアの両方で、イン点とアウト点が正確に反映されるようになり、オフラインおよびオンライン編集時のワークフローの一貫性が向上した。
パフォーマンスの向上は、タイムコード、ソースファイル名、グレーディング情報などのメタデータが書き込まれたタイムラインやクリップの再生にも及んでいる。ブラックマジックデザインによると、このデータが再生速度に影響を与えることがなくなり、リファレンス素材を扱う際のレビュープロセスがスムーズになる。

スタジオユーザー:中国語とタイ語の字幕アニメーションを拡張
DaVinci Resolve Studioユーザー向けのベータ3では、中国語やタイ語のような複雑な文字間隔を持つ言語の字幕アニメーションのサポートが拡張された。単語レベルのアニメーションが自然な言語間隔をより尊重するようになり、ローカライズされた字幕ワークフローでより洗練された結果を提供する。
DaVinci Resolve 20 Public Beta 3は、同社のサポートページから無料でダウンロードできる。
いつものように、ユーザーはアップデート前に現在のプロジェクトをバックアップし、ベータ環境で新機能を十分にテストすることが推奨される。