![Color.ioが3DカラーグレーディングソフトウェアPhotonをリリース](https://www.cined.com/content/uploads/2021/04/Color.io-Photon-Release-1300x750.jpg)
Color.ioはPhotonを正式にリリースした。これは3D LUTエディターおよびグレーディングソフトウェアで、LUTを変更する機能と、色を視覚化するための実際のインタラクティブ3Dモデルを提供する。また、既存のワークフローへの統合にも努めており、例えばDaVinci Resolve(OpenFXコネクタプラグイン)用のオプションプラグインも提供している。
![Color.io Photon - LUT Painter (Credits: LIT labs & Color.io)](https://www.cined.com/content/uploads/2021/04/Color.io-Photon-LUT-Painter-640x360.jpg)
Color.io Photon – LUT Painter (Credits: LIT Labs & Color.io)
Photonの概要
Color.io Photonは、macOS 10.13 High Sierra(またはそれ以降)およびWindows 10(スタンドアロン)で使用でき、DaVinci Resolveと組み合わせて使用することもできる。 Adobe、Apple Final Cut、Avidなどとの将来の統合も可能性が高い。ただし、この記事の執筆時点では、その計画は発表されていない。
このソフトウェアは、ポストプロダクションで撮影監督がカラリストと一緒に作業することを意図していることが分かる。また、映画業界やポストプロダクションのアーティスト、クリエーター、フォトグラファーなども対象としている。
このソフトウェアは、直感的、シンプル、視覚的、具体的、かつ直接的な方法で、ユーザーが3次元で色を操作するためのインターフェースを提供する。
![Colorist in Action (Credits: LIT labs & Color.io)](https://www.cined.com/content/uploads/2021/04/Color.io-Photon-Colorist-in-Action-640x360.jpg)
LITラボのCTOであるManuel Hüttel氏は、コンセプトの最初のステップについて、最初は、拡張ベクトルスコープのように、色域参照用の色空間の完全な視覚化を作成したかったが、輝度分布も表示し、実際の3Dオブジェクトのようにあらゆる角度から検査できるようにした。参照ツールは色を検査するのに役立つが、3Dベクトルスコープで色を正しく確認できればさらに良いだろうと述べている。
![Export Window (Credits: LIT labs & Color.io)](https://www.cined.com/content/uploads/2021/04/Color.io-Photon-Export-Window-640x360.jpg)
開発に際して
ほぼ6年をかけて、調査と開発、およびベータテストを行い、信頼性を高めた。完成後、世界中のユーザーの、意見、を共有し、評価した。ユーザーと対話し、バグを修正し、今後の機能についての意見を聞き、アイデアを共有するためのゲートウェイとしてColor.ioハブを作成した。
主な機能と特徴
ユーザーは、3次元で色の範囲を直感的に設定でき、空間内でポイント、クリック、ドラッグして色を編集できる。3Dオブジェクトとプレビュー画像を操作するためのマウスツールを提供し、それによってルックと色を変更できる。
LITラボのCEOPirmin Straub氏は、Photonの最もエキサイティングな機能の1つは、既存のLUTを視覚化および編集できることで、空間スムージングを使用してLUTから不要な効果を削除し、ほとんどすべての色特性を視覚的に操作でき、本当に気に入っているLUTがあり、特定のユースケースに合わせて調整したい場合は、非常に簡単に行うことができる、と述べている。
![Splash Screen (Credits: LIT labs & Color.io)](https://www.cined.com/content/uploads/2021/04/Color.io-Photon-Splash-Screen-640x360.jpg)
総合的に見て、Color.io Photonは、カラーグレーディングのためのクリエイティブで多面的なツールボックスだ。すでにインストールされているソフトウェアを介して利用可能なLUTファイルのインポートを有効にするライブラリが付属している。 Adobe Premiere Pro、Photoshop、DaVinci Resolveで作成したLUTは、現在Photonにインポートできる。
また、このソフトウェアは視覚化されたタイムラインも提供し、編集プロセスの以前のアクションや操作を行うこともできる。 3Dスナップショットも作成できる。
なお、Color.ioは、LITLabsとVisionColorにより共同開発されている。
![Snapshot Mixer (Credits: LIT labs & Color.io)](https://www.cined.com/content/uploads/2021/04/Color.io-Photon-Snapshot-Mixer-640x360.jpg)
価格とリリース時期
Webサイトから直接BasicまたはProバージョンを購入できるが、無料試用版も用意されている。 BasicユーザーはいつでもProにアップグレードできる。
![Pricing Overview (Credits: LIT labs & Color.io)](https://www.cined.com/content/uploads/2021/04/Color.io-Photon-Pricing-Overview-640x360.jpg)