Ossic X - 360°ヘッドフォンがKickstarterに登場。約3億円を集める。

Ossic X - 360°ヘッドフォンがKickstarterに登場。約3億円を集める。

Ossic Xの開発チームは、クラウドファンディングのKickstarter$100,000(約1200万円)の投資を募集したが、最終的には$2.7million(約3億円)を集めた。この結果は、ユーザーが何を求めていたかの示唆に富んでいる。Ossic Xは、見た目はただの大きなヘッドフォンだが、聞いてみると驚くだろう。このヘッドフォンは、装着すると、自動的に耳の位置と大きさを認識し、それにより日常音を聞いている状況と同じ状況で360°オーディオを再現するというものだ。このVR技術により、古いピンクフロイドのアルバムの聞き方も変わってくるだろう。まず、聞こえ方の違いを体験して欲しい。

Ossic X

ビデオのVRに関しては、最近多くの注目を集めている。それに対し、オーディオは多少遅れていると言わざるを得ないが、Ossic Xの開発チームは、この状況を挽回しようとしている。Cinema5Dでも、最近360°オーディオを取り上げたのを覚えておいでだろう。

個人的には360°オーディオを体験したことは無いので、早速ゲーム会社ValveとHTCが作ったViveというヘッドフォンでVR体験した。Ossicが解決しようとしている問題は、VRに関して言えば、音は人の頭の右と左のみからしか来ないという、従来のオーディオ技術に基づいているということだった。実際の生活音は全方向から来るわけで、なぜ、オーディオ技術は今までそれほど制限されていたのかと、改めて疑問に思う。

Ossic X Diagram

Ossic Xを体験する

ValveでのVR体験は、自分が立っている小さな古い家の屋根を、大きな野獣がはぎとるところから始まった。Ossic Xを装着しているのだが、反射的に身構えるほどのリアリティーだ。Ossic Xでなければ、聞いている人は単に屋根が剥がれたとしか感じないだろう。音が単に左右からだけでなく、全天球から来ることを改めて認識させられた、実に素晴らしい体験だった。

Ossicのチームはピンクフロイドとジャズトリオの演奏もデモしてくれた。ピンクフロイドの「狂気」(The Dark Side of the Moon)はquadraphonically、いわゆる4チャンネルサラウンドで記録されている。即ち、4方向からの音を聞かせるわけだ。ピンクフロイドのコンサートに行ったことが無い限り、少なくとも今まで聞いたことが無いだろう。ジャズの演奏はシンプルなステージでの録音だったが、それでも自分が動き回ったり、バンドと反対側を向いたりすると、その通りに聞こえる。バスの方向を向けばバスがより聞こえるし、ピアノの方を向けばピアノがより聞こえるのだ。

Logitechなどの技術者もOssic Xの開発に協力している。デザイン面で最もチャレンジしている点はリスナーの耳の大きさにフィットするようにした点だ。従来はメーカーが決めた一つのサイズで皆が使っていたわけだが、これに比べると360°オーディオがいかに素晴らしいかがよく分かる。まるで演奏者と同じ部屋にいるような錯覚に陥るのだ。

ossic_4001

Ossic Xは真に演奏などに没頭させてくれる意味で、VRヘッドセットユーザーにはお勧めだ。音声があまりに素晴らしいので、VR映像の欠点を隠してくれるかもしれない。

価格はプリオーダーで$299、発売は2017年春を予定している。待ち遠しい限りだ。

価格: $299 – Pre-Orderはこちら

発売時期: Q2 – 2017

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