iOSマルチトラック編集アプリLumaFusionを開発したLumaTouchは、人気アプリの最新リリースを発表した。LumaFusion 3.1では、スコープ、ヒストグラム、波形、ベクトルスコープなどのプロフェッショナルなカラーツールをリアルタイムで使用できるようになった。また、複数のLUTやエフェクトを同時にサポートするようになった。
LumaFusionの最新バージョン3.1では、すでに強力なアプリにかなりの数の新機能が追加されている。したがって、バージョン番号3.1がマイナーなポイントリリースを示すとはいえ、LumaTouchがこのバージョンをメジャーアップデートと呼ぶのは当然のことだろう。詳しくは、LumaFusionの3.0リリースに関するニュース記事をご覧いただきたい。
Android向けのバージョンも予告されているので（今現在、LumaFusionはiOSのみ – M1 Mac）、v4は2022年後半にAndroid向けにリリースされる予約なのかもしれない。
LumaFusion 3.1
この新バージョンの最も注目すべき新機能は、リアルタイム・スコープなどのプロフェッショナル・カラー・ツールの追加であることは明らかだ。これらのツールはユーザビリティを向上させ、リアルタイムで色の正確さを確認しながら、より簡単に美しい結果を得ることができる。忘れてはならないのは、これがiOSアプリであるということだ。つまり、対応するマシンは、最大限の性能を発揮するデスクトップワークステーションではなく、おそらくiPadだ（もちろん、iPhoneも使える）。
新しいスコープはリアルタイムで動作するため、エディターは調整結果を即座に確認でき（アニメーション化も可能）、ビデオの再生中に結果を見ることができる。すべてのスコープは、ハイダイナミックレンジ（HDR）とスタンダードダイナミックレンジ（SDR）の両方のカラースペースに対応している。
LumaFusion v3.1では、タイムライン上の任意のクリップに複数のLUTとエフェクトを同時に追加することができ、エフェクト機能も拡張された。
今回のアップデートでは、すでに充実しているエフェクトのワークフローも拡張され、任意のクリップに複数のLUTとエフェクトを同時に追加できるようになった。この新機能は、エディターのワークフローをスピードアップさせると同時に、ユニークなルックを素早く追加することができる。カメラ内のLUTや複数のエフェクトを組み合わせることも可能だ。
その他の新機能
LumaFusion 3.1には他にも便利な機能を多数実装している。
- オーディオエフェクトの並び替え機能により、オーディオの調整を完全にコントロールできるようになった。
- プロジェクトの自動バックアップ管理は、現在のバックアップに加え、過去30日分の1日1回、過去数ヶ月分の1ヶ月1回を保存するようになった。
- プロジェクトマネージャの新しいインポートとリストア機能により、プロジェクトの自動バックアップを簡単に検索、リストアできる。
- iOS 15で追加された検索可能なキーボードショートカットを利用できる。
LumaFusion 3.1では、ワークフローにも以下のような改良が加えられている。
- Dropboxにチームスペースがあるアカウントでは、個人用フォルダとチーム用フォルダの両方が表示されるようになった
- トラックパッドやマウスを使用する際のドラッグ＆ドロップとタイムラインの投げ縄選択の改善
- タイムラインでのクリップの表示方法を改善し、トランジションとメディアクリップの関連性を明確に表示
- LumaFusion 全体のUI スタイルを改善
- 読みやすいプロジェクトアーカイブフォーマットの改善により、将来の多くの機能が可能になった。
- 編集作業をより迅速かつ容易にする数多くの細かい改良
価格と発売時期
LumaFusion v3.1は、既存のユーザーには無償で提供される。新規のユーザーには、Apple App Storeですぐにダウンロードが可能で、価格は29.99ドル。FCPXMLファイルのエクスポートが必要な場合は、さらに19.99ドルが必要だ（アプリ内課金）。また、Storyblocksのサブスクリプション（月額9.99ドルまたは年間69.99ドル）も利用できる。
Link: Website | Apple App Store
