
OM SYSTEMは、オリンパスの一眼レフカメラに似たレトロな外観のOM-3を発表した。20MP積層型BSI Live MOS MFTセンサー、5軸ボディ内手ブレ補正(IBIS)、Artプロファイルによる60p内部4K撮影(8bit DCIおよび10bitでの内部記録)、人物、動物、物体などの被写体に対応するAI検出AFによる1053点のAFポイントなどが特徴となっている。
オリンパスは日本の伝統的なカメラメーカーだが、2020年から2021年にかけて、オリンパスイメージング部門を新しい子会社に移管し、OM SYSTEMとしてリブランディングした。2022年以降、様々なレンズに加えて、OM-5やOM-1 /OM-1 Mark IIマイクロフォーサーズミラーレスカメラなどのカメラを発表している。また、PENのカメララインを維持し、OM-D E-M10 Mark IVとTough TG-7を追加した。

OM SYSTEM OM-3の特徴
OM SYSTEM OM-3の主な特徴は、20MP BSI Live MOS MFTセンサー、5軸ボディ内手ブレ補正(IBIS)、8ビットDCIまたは10ビット4:2:0内部で最大60pの4K動画撮影、AI検出AF技術による1053点(OM-1 Mark IIに搭載)の高速AFなどだ。同社によると、カメラのヒートマネージメントシステムにより、オーバーヒートすることなく40℃で30分間、または25℃で無制限に撮影できるとしている。
カメラ自体は非常にレトロな一眼レフスタイルのデザインとなっている。筆者はペンタックスK1000(エントリークラスのフィルム一眼レフカメラ)を所有し、後にキヤノンの35mm一眼レフカメラを所有し、カラーとモノクロの両方の写真を撮影した。

- 20 MP BSI Live MOS MFTセンサー、17.4 x 13mm
- TruePic Xエンジン
- ISO感度範囲200~25,600。
- クリエイティブダイヤル(カラーおよびモノクロプロファイル、ビデオプロファイルオプション)
- 最大60p、8ビット4:2:0のDCI 4K撮影(ビデオキャプチャ機能の詳細は下記を参照)
- センサーシフト式5軸ボディ内手ブレ補正(IBIS)
- 3インチ1.62mドット回転式タッチスクリーンLCD
- 2.36mドット有機EL電子ビューファインダー
- 1053点クロスタイプのオンチップ位相差検出クアッドピクセルAF
- 人物、ペット、鳥、モータースポーツなどに対応するAI検出AF
- 位相差検出とコントラスト検出AF
- 最高120コマ/秒の高速連写と最高50コマ/秒のAF追従
- 天体写真を含む夜間撮影のためのスターリーAF
- 演算モード ハイレゾショット(三脚使用時最大80MP、手持ち時最大50MP)、ライブND撮影、ライブGND撮影、フォーカス・スタッキング、HDR、多重露出
- ホワイトバランスプリセット: AWB、カスタム、フラッシュ、蛍光灯、曇天、日陰、太陽光、タングステン、水中
- シャッタースピード:メカニカルシャッター1/8000~60秒、電子前幕シャッター1/320~60秒、電子シャッター1/32000~60秒
- 露出モード 絞り優先、マニュアル、プログラム、シャッター優先
- 露出補正:-5~+5EV(1/3、1/2、1EVステップ)
- 測光範囲:-2~20EV
- IP53防塵防滴
- オリンパスOMレンズマウント
- 録画/タリーランプ
- デュアルスロットSD/SDHC/SDXC(UHS-II)
- 1xマイクロHDMI出力
- 1/8″/3.5mm TRSステレオマイク入力×1、1/8″/3.5mm TRSステレオヘッドホン出力×1
- Wi-FiおよびBluetooth機能

OM-3のビデオ機能
OM SYSTEM OM-3は、内部的に最大60pのDCI 4K、8-bit 4:2:0および10-bit 4:2:0で記録できる。24ビット96kHz PCMオーディオとともに、FLAT、HDR-HLG、OM-LOGで記録する。OM-Logをサポートしており、DaVinci Resolve(H.264およびH.265)でグレーディングできるLUTファイルであるOM-Log400をリリースしている。さらに、Standard、OM Cinema 1、OM Cinema 2で撮影できる。
インスタントフィルム、ブリーチバイパス、パーシャルカラーなど、さまざまなフィルムストックを模倣したアートビデオプロファイル(OMシネマモードの一部)を搭載。これらはカスタマイズも可能だ。この機能やその他の機能は、レンズ横のクリエイティブダイヤルでアクセスできる。
内部記録モード
H.264/H.264 Long GOP/MOV/MPEG-4 AVC 4:2:0 8-Bit
- DCI 4K(4096×2160):24.00/25/30.00/50/60.00fps[102~205Mb/秒]
- UHD 4K(3840×2160):24.00/25/30.00/50/60.00fps(102~105Mb/秒]
- 1920 x 1080:24.00/25/30.00/50/60.00 fps [30 Mb/s]
H.265/H.265 Long GOP/MOV 4:2:0 10-Bit
- 4096 x 2160:24.00/25/30.00/50/60.00 fps [77~155 Mb/s]
- 3840 x 2160:24.00/25/30.00/50/60.00 fps [155 Mb/s]
- 1920 x 1080:24.00/25/30.00/50/60.00 fps [162 Mb/s]
外部録画モード
4:2:2/4:2:0 8/10-Bit HDMI経由
- DCI 4K (4096 x 2160)
- Atomos NINJA、NINJA ULTRA、NINJA V、NINJA V+と互換性あり ProRes RAWでDCI 4K60pに対応
価格と発売時期
OM-3は2025年3月1日(土)発売予定で、264,000円(ボディのみ)、または12-45mm F4レンズ付きキットとして297,000円となっている。
OM Systemのサイトはこちら。