OM SYSTEMは、コンパクトで耐久性に優れたマイクロフォーサーズミラーレスカメラの新製品「OM-5」を発表した。20.4MP Live MOSセンサー、5軸センサーシフト式手ブレ補正を搭載し、最大24コマ/秒のDCI 4Kと30pの4K UHDで記録できる。OM-5は11月下旬に146,520円で発売予定。
OMシステム（旧オリンパス）は、マイクロフォーサーズのミラーレスカメラをラインナップしている。今年初めには、12ビットRAWでの外部記録が可能なフラッグシップモデル「OM-1」を発表した。
今回OM SYSTEMは、小型で堅牢なカメラボディを持つ、エントリークラスのカメラ、OM-5を発表した。
OM SYSTEM OM-5の特徴
OM-5は、小型・軽量・堅牢なクリエイティブツールを求めるコンテンツクリエイターのための、OM SYSTEMの最新MFTカメラ。OM-1と同じ20.4MP Live MOSイメージセンサーを搭載している。
しかし、このカメラには、OM-1に搭載されているTruePic Xよりも読み出し速度が遅いTruePic IXイメージプロセッサーが搭載されている。その結果、OM-5は最大30fpsの静止画撮影が可能としている。
オートフォーカス機能は、通常、MFTカメラが得意とするところではない。OM-5のオートフォーカスシステムは、写真モードでは、121点の位相差検出AFと121点のコントラスト検出AFを組み合わせている。顔検出AFと瞳検出AFもグレードアップしている。
動画モードでは、オンチップ位相差AFセンサーの情報を活用し、動画のフォーカス制御を行う。これらのオートフォーカスの改良が、コンテンツクリエイターにとって、より信頼性の高いスムーズなパフォーマンスを提供することを期待したい。
動画機能
動画機能に関しては、OM-5はボディ内センサーシフト方式の手ブレ補正を搭載し、最大6.5段分の手ブレを軽減できるとOM SYSTEMは発表している。
最大24pのDCI 4Kと、最大30pのUHD 4Kで内部記録が可能。FullHDでは、最大119.88fpsのスローモーションでクリップをキャプチャすることができる。4Kでは、H.264/MOV/MPEG-4 AVCで記録され、最大ビットレートはDCI 4Kで237Mb/s、UHD 4Kで102Mb/sの動画となる。
OM SYSTEM OM-5は、OM-Log記録に対応し、最高のグレーディング能力を発揮する。
最後に、新しいVertical Videoモードは、Facebook、Instagram、YouTube、その他のソーシャルメディアプラットフォームで簡単にビデオを統合するための9:16のアスペクト比で撮影できる。
OM SYSTEM OM-5カメラボディ
新しいOM SYSTEM OM-5は、寸法がわずか12.5 x 8.5 x 4.9.cm、重量が365gと、手頃な小型・軽量ミラーレス一眼カメラだ。また、カメラ本体はIP53規格に適合しており、-10℃までの防塵・防滴・防風性能を備えている。
背面には3.0″1.04mドットのバリアングルのタッチスクリーンと2.36mドットの有機ELのEVFが搭載されている。
側面にはMicro-HDMI出力×1、Micro-USB入出力×1、3.5mm TRSステレオマイク入力×1、リモコン用2.5mmサブミニコントロールポート、シングルスロットSD/SDHCメモリーカードスロットがある。残念ながら、ヘッドホン端子がないのが悩ましいところだ。
OM SYSTEMでは、リニアPCMレコーダー「LS-P5」を接続することで、動画を撮影しながら高音質な音声を取り込むことができ、レコーダーのヘッドホン端子で音声をモニターできるほか、動画編集中に簡単に音声データを同期できる「スレートトーン機能」が利用できるとしている。
接続性については、OM-5はWi-FiとBluetooth機能を内蔵しており、ワイヤレスで画像を共有することができる。さらに、連携したスマートフォンやタブレットからカメラを遠隔操作することも可能。
カメラにはBLS-50リチウムイオンバッテリーが搭載されており、約310枚の撮影が可能。付属のUSB-ACアダプターでカメラ内のバッテリーを充電することができる。さらに、オプションでバッテリーグリップ「ECG-5」も用意されている。
価格と発売時期
OM-5は2022年11月下旬に発売予定で、価格はボディのみで146,520円となっている。また、12-45mm F/4 PROレンズとのバンドルキットは176,220円で販売される。
詳しくは、こちらのOM SYSTEMのホームページをご覧ください。
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