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TASCAMがPortacapture X6 マルチトラックレコーダーを発表

TASCAMがPortacapture X6 マルチトラックレコーダーを発表

TASCAM Portacapture X6 Multitrack Recorderは、ビデオグラファーや小規模なクルーで撮影するコンテンツクリエイター向けの非常に高性能なオーディオレコーダーだ。Portacapture X8と同じ32bitフロートポイント・オーディオ・レコーディングをよりコンパクトに、より効率的に行えるようになった。

Tascam は、携帯電話のようなインターフェースで、より簡単に、より身近にオーディオ録音ができることを目指し、2021年に初代「Portacapture X8」を発売した。4つのXLR/TRS入力、内蔵ステレオマイク、合計8トラック(6つのシングルトラック+ステレオミックス)、内蔵アプリを搭載し、録音作業をより簡単に行えるのが特徴。このたびの新モデル「X6」は、同様の機能をよりコンパクトなフォルムで搭載している。

TASCAM Portacapture X6 – 主な特長

  • 音楽、フィールド、ポッドキャスト、ボイスレコーディング
  • 着脱式アジャスタブルコンデンサーマイク
  • 4つのXLR-1/4″入力とファンタムパワー
  • カラータッチスクリーン、アプリケーションプリセット
  • 最大192kHz/32bitまでのWAV録音が可能
  • 3.5mmライン/ヘッドフォン出力
  • オートゲイン、リミッター、ローカットフィルター、ゲート
  • バッテリー、USB、アダプターで駆動可能
  • 最大512GBまでのmicroSDカードに対応
  • オプションのBluetoothワイヤレスコントロール
TASCAM Portacapture X6. Image credit: TASCAM
TASCAM Portacapture X6. Image credit: TASCAM

TASCAM Portacapture X6 – physical specifications

新しいTASCAM Portacapture X6マルチトラックレコーダーは、その兄貴分であるX8から多くの機能を継承している。しかし、X6のコンパクトなサイズは、携帯性に優れ、様々な録音に対応する。

また、2.4インチのタッチスクリーン、2系統のXLRマイク/ライン入力、調整可能なステレオコンデンサー、合計6トラック(4シングルトラック+ステレオミックス)の録音が可能。

TASCAM Portacapture X6. Image credit: TASCAM
TASCAM Portacapture X6. Image credit: TASCAM

また、バッテリー性能もX8と比較して相応の向上を図っている。X6の最大駆動時間は22時間(リチウムイオン電池、1-2入力使用時)であるのに対し、X8は同じ電池と設定で18時間となっている。ただし、より多くのトラックとファンタム電源を使用する場合、これらの動作時間は約半分になる。

TASCAM Portacapture X6. Image credit: TASCAM

オーディオレコーディングアプリ

X8と同様に、X6にも様々なオーディオ録音に対応した6つの内蔵アプリが搭載されている。また、オプションのBluetoothアダプター「AK-BT1」を使用することで、モバイル端末からこれらのアプリにアクセスし、録音をトリガーすることも可能となっている。

TASCAM Portacapture X6 recording apps. Image credit: TASCAM

以下は、各録音アプリの簡単な説明。

  • MANUAL:本機の基本的なアプリ。最大6チャンネルのマルチトラックレコーディングが可能。
  • PODCAST:2人までのポッドキャストを録音するのに適している。
  • FIELD:屋外での録音に適した録音アプリ。
  • VOICE:インタビューや口述筆記、会議などの録音に適した録音アプリ。
  • MUSIC:楽器演奏やボーカルを手軽に録音できるレコーディングアプリ。
  • ASMR:入力された音に反応して画面のビジュアルエフェクトが変化する。

映像制作に最適なTASCAM Portacapture X6

TASCAM Portacapture X6 Multitrack Recorderは、小型で付属アプリも充実しているため、少人数での音声収録に最適な製品だ。 しかし、映像制作に特化した2つの機能が目を引く。32ビットフロート録音とBluetoothタイムコード同期機能だ。

TASCAM Portacapture X6 in the field. Image credit: TASCAM

Portacapture X6に搭載された32ビットフロートポイント録音技術は、オーディオ録音においてより低い床と高い天井を提供すると言われている。これにより、録音が過変調になる可能性はほぼなく、また、固有のノイズをブーストすることなく、サウンドレベルを上げることが容易になる。

また、オプションのBluetoothアダプター「AK-BT1」を使えば、Atomos UltraSync Blueなどのタイムコードデバイスと同期することも可能だ。タイムコードを合わせることで、ポストプロダクションでの複数のソースの同期作業が、ボタンをクリックするのと同じくらい簡単に、素早く行えるようになる。

Bluetooth timecode sync. Image credit: TASCAM

競合製品

携帯型オーディオ録音機器には、多くの競合が存在する。Portacapture X6の最も直接的な競合は、 Zoom H6Zoom H4Nだろう。

Zoom H6 and Zoom H4N. Image credit: Zoom

H6とH4nは、同様のステレオ録音カプセル、2-4 XLR入力を提供し、X6より少し安価だ。しかし、32ビットフロート録音とBluetoothタイムコードシンクオプションが欠落している。また、インターフェースもよりベーシックなものとなっている。

Image credit: TASCAM

価格と発売時期

TASCAM Portacapture X6 Multitrack Recorderの定価は369ドルで、現在予約受付中。Bluetoothアダプター「AK-BT1」は39ドルで販売されている。

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