Atomosは、Ninja V +とNinja Streamの2つの新製品を発表した。 Ninja V +は、HDMIおよびSDI入力を持ち、Apple ProResRAWで最大8K/30pおよび4K/120pで記録できる。 Ninja Streamは、リモートモニターレコーダーソリューションだ。
Ninja Vは、高性能な5インチモニターとHDMI入力を持つモニターレコーダーで、ProResとDNxを記録できる。またAtomX SDIモジュールと組み合わせるとSDI入力も可能になる。 2018年に導入された製品だが、NinjaVは今でもまだ最も人気のあるモニターレコーダーの一つだ。 更にAtomosは、ファームウェアアップデートを頻繁に行って最新のカメラにも対応しており、これが人気の大きな理由にもなっている。
Ninja V+は8KとHFRに対応
Ninja V +は、従来のNinja Vのすべての機能に加え、8Kを最大30p、4Kを最大120pで記録することができる。カメラの機能と組み合わせることで、低価格で非常に優れた機能を実現できる。これにより、キヤノンEOS R5からHDMI経由で最大8K/30p、またはZ CAME2やE2-M4から最大4K/120pの記録が可能になる。
ディスプレイは新たにステルスグレーのベゼルに囲まれた同じ5インチ1000nit10ストップHDRモニターのままのように見える。新しいベゼルの色を除いては、NinjaVと見分けがつかない。NinjaV+は、AtomXSDIやAtomXSYNCなどの拡張モジュールを使用することもできる。
H.265記録
Ninja V +は、既存のProRes、ProRes RAW、およびDNxとは別に、10ビット4：2：2でのH.265記録も可能だ。 H.265記録は、2021年5月からNinja Vでも、my.atomos.comから99ドルで利用できるようになる。これにより、Ninja Vユーザーもストリーミング、ブロードキャスト、およびプロキシのワークフローが使えるようになる。
NinjaV +はNinjaVの後継機ではなく、引き続きNinjaV +より安価に販売される。 Ninja Vは、今後もアップデートされる予定だ。 同社の互換性Webサイト（英語サイト）で、対応するカメラを確認できる。
Ninja V+ Pro Kit
Ninja V +はProキットも用意されており、Ninja V +本体、H.265、ProRes RAWとDNxライセンス、およびソニーFX6とFX9（FX6のレビュー記事はこちら）などのSDIソースからのProResRAW記録を可能にするAtomXSDIモジュールが含まれている。
Ninja Stream
もう一つの新製品は、Ninja Streamで、今日の映像制作現場の課題を克服するために設計されている。 Ninja Stream により、ProResとH.264 / 5プロキシを記録しながら、ビデオを他のNinjaやスマートデバイス、あるいはWebベースのプラットフォームに同時に送信できる。
Ninja Streamは、Wi-Fi、イーサネット、USB-Cを備えた5インチ4K/60p HDRモニターレコーダーで、パソコンを必要とせず世界中の他のプロジェクトメンバーにストリーミングできる。
価格と発売時期
Ninja V +の価格は1499ドル、Pro Kit（Ninja V +、ライセンス、AtomX SDIを含む）の価格は1699ドル。
またNinja Vは引き続き595ドルで入手可能で、今後発売されるH.265ソフトウェアライセンスは99ドル。 NinjaVのプロキットも849ドルで販売される。（日本での価格は未発表）
Ninja Streamの発売時期と価格はまだ発表されていない。
