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パナソニックGH5ハンズオン - “6K”アナモルフィックビデオ、4K/60p、FHD/180pに対応

パナソニックGH5ハンズオン - “6K”アナモルフィックビデオ、4K/60p、FHD/180pに対応

GH5は昨年9月に技術発表されたが、詳細は開示されていなかった。本日、CESでその詳細が明かされ、全てが明らかになった。まず、実に素晴らしいカメラだということをお伝えしておこう。以下に、機能や価格、発売時期についても記載する。

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GH4に搭載されていた内蔵フラッシュはGH5では見当たらない。全く新しくなったマイクロフォーサーズのDMD-GH5はストレートに動画ユーザーをターゲットにしているようだ。ただし、全ての機能が出そろうのは夏頃になる。

2014年5月に発売された先代のGH4は瞬く間に市場を席巻した。4K内部記録、バリアブルフレームレート記録、XLR入力モジュール、ピーキングやゼブラ、シネマカラープロファイルなどの機能は、明確にビデオユーザーをターゲットにしたものだったからである。GH5では、それが一層明確にされたと言えよう。

422 10ビット4K 400Mbps記録やFHDでの180fpsバリアブルフレームレート記録が、GH5の小さなボディに集約されている。数年には、このような機能はREDのようなハイエンドカメラでのみ可能で、価格はBMWの5シリーズほどもした。GH5は$2,000程度の価格で、我々はこれらの機能を手にすることができるのだ。GH5のボディはスタイリッシュでホールド感も良く、美しく仕上がっている。

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解像度は最高4096×2160で60fpsまで可能、ビットレートは150Mbpsだ。ただ、上記の太字の機能は夏まで待つ必要があり、ファームウエアのアップデートで対応される。4K(400Mbps) All-Intra記録は7月までにサポートされる予定。

全ての機能が初めからサポートされるのが理想的だが、最近の傾向として小出しにされることが多い。GH5も同じで、以下の機能は、やはり待たなければならないのだ。以下に、主な機能追加のスケジュールをリストアップしておこう。

ファームウエアアップグレードのスケジュール

6K/24p Anamorphic Video Mode (4:3) –2017夏を予定
(200 Mbps) FHD 4:2:2 10bit ALL-Intra – 2017夏を予定
(400Mbps) 4K 4:2:2 10bit ALL-Intra – 2017夏を予定

V-Log Color Profile  – 発売時/価格$100

6k/24pアナモルフィックビデオモードでは、4:3のアスペクトレシオで記録される。しかし、6Kが$2,000の小さなボディで実現できるというのは、実に興味深い。パナソニックはこれを“高精細アナモルフィック”と呼んでいるが、水平方向に6000画素あるわけではない。

また、残念ながら、GH4のV-logを購入している場合は、これがGH5でも使えるわけではない。新規に購入する必要がある。

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GH5のダイナミックレンジはGH4と同程度だが、低照度特性は多少改善されている。ただ、低照度に強いカメラとまでは評価できないだろう。ISO6400のサンプル映像を見せてもらったが、ノイズが目立った。高ISOで撮影する場合は、自動的にノイズ低減モードになるようだ。この機能はOFFにすることができないが、高/中/低をメニューで選択することができる。ただ、要求が強ければ完全にOFFにするモードも検討するとのことだ。

色深度は改善されていて、GH5は従来の4:2:0/8ビットに代わり、4:2:2/10ビットで内部記録することができる。ただし、初期出荷時点では、IPB圧縮で4:2:0/8ビット記録のみ可能。4:2:2/10ビットは、4:2:0/8ビットに比較して倍の情報を記録することになり、カラーグレーディングの自由度が向上する。

以下は Neumann Films によるサンプルビデオ。

デュアルSDカード記録はGH5で新たに搭載される機能で、continuous、backup そして distribution copiesの 3モードを選択できる。distribution copiesを選択すると、静止画と動画が別のSDカードに収録される。

4Kモードでは20.3メガピクセルセンサーによりクロップされない。撮影する解像度を変えるたびにクロップファクターを計算するのは面倒だが、そのようなことも将来的には無くなってくるだろう。

ボディサイズはGH4に比べると10%程度大きくなっている。GH4のケージは多分使えるだろうが、HDMIポートは正しい位置に来ない。やはりケージも買い替える必要があるだろう。

5軸内蔵手振れ補正

GH5には内蔵の5軸手振れ補正が装備されているが、OISを持つレンズと一緒に使うと、さらに強力な手振れ補正が可能となる。特に望遠域で効果がある。

スローモーション(バリアブルフレームレート)

スローモーションやクイックモーションが可能で、広い範囲のスピード設定ができる。4Kでも可能で、60fps/29.98/DCI 4K、180fps/FHDが可能。アンダークランクでは4KとFHDで2fpsまで選択できる。

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アクセサリーをマウントした GH5

DMW-XLR1マイクロフォンアダプター

GH4のXLRモジュールには電源として別のバッテリーが必要だった。GH5では、カメラのホットシューから電源供給ができるマイクロフォンアダプターを用意しており、Phantom電源の供給も可能となっている。また、アダプターの上にはコールドシューが付いており、小さなショットガンマイクなどを装着できる。マイクロフォンアダプターはハイレゾオーディオ(96KHz)モードをサポートしており、これは歓迎すべき機能だ。

その他、HDMIのロックとバッテリーグリップがカメラに付属している。

技術的なハイライトポイント

  • 最高解像度:  4K/60p (出力のみ)
  • 内部4:2:2/ 10bit記録 – 2017年4月を予定
  • 6K アナモルフィックビデオモード (4:3) –2017年夏を予定
  • スローモーション(バリアブルフレームレート): 最高180fps/23.98 /FHD
  • 改善されたおーとフォーカス(0.05秒AF, 9 FPS AF連写時)
  • 標準サイズのHDMIコネクタ (Type A/USB 3.1)
  • 2″ 1,620ドットの角度可変LCDモニター
  • 4KハイブリッドLogガンマ(4K HDR Video) – 2017年夏を予定
  • SDカードスロットx2: UHS-II U3 (Vide grade 60)
  • 連続記録時間の制限なし
  • 波形モニター表示
  • 独立したビデオメニュー
  • .MOV, MP4 (AAC, LPCM) AVCHD プログレッシブ記録
  • システム周波数選択 (59.94, 50.00, 24.00 Hz)
  • 防水、防塵、防寒(-10 ℃まで)
  • Bluetooth機能
  • 重量: 2Kg
  • 電源:GH4と同じバッテリーを使用

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先日紹介したオリンパスのOM-D E-M1 Mark IIもマイクロフォーサーズの新型カメラとして話題を呼んでいるが、GH5はよりビデオグラファーに向けたカメラだ。しかし、ファームウエアのアップデートを待たなければならない状況は、すぐに購入するか迷うところではある。

価格:$2,000

出荷次期:3月

Panasonic 12-60mm

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH OIS

新レンズ – LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH OIS

GH5の発表に伴って、新しいレンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH OISも発表された。焦点距離は35mm換算で24-120mmだ。8-18mm と50-200mm  LEICA DG VARIO-ELMARIT F2.8-4.0も発売が予定されているが、詳細は明らかにされていない。

更に、以下の4本のレンズも耐候性と互換性を改善してリニューアルされている。

LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 II ASPH. OIS, Price: $999.99
LUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 II ASPH. OIS, Price: $1099.99
LUMIX G X VARIO 45-200mm F4.0-5.6 II ASPH. OIS, Price: $449.99
LUMIX G X VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II ASPH. OIS, Price: $649.99

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