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AputureのAmaran 100dと200dライトレビュー

AputureのAmaran 100dと200dライトレビュー

Aputureが、手頃な価格の「Amaran」デイライトとバイカラーライトのシリーズを、フラッグシップの600d Proと一緒に発表したのは驚きだった。 Amaran 100dと200dはどちらも数百ドルで、Aputure 120d MKIIと比較すると安価だ。今回はこのAmaran 100dと200dのレビューをレポートする。

最近、Aputureは次々と新製品を発表しており、価格帯はフラッグシップの600d Proが1890ドル、Novaが1699ドル、そして299ドルのAmaran200dと199ドルの100dにまで及ぶ。Amaran 100dと200d(dはデイライトの意味)は実に手頃な価格なので高価なライトと比較するのは適切ではなく、Aputure 120d MK IIとの比較の方が適切だろう。

Amaran 200d
Image Credit: Graham Sheldon

Amaran 100d / 200dの筐体品質

まず、筐体はポリカーボネート製で、明らかに荒い取り扱いは意図しておらず、丁寧な取り扱いをするユーザーを対象にしており、レンタルハウスには120d MKIIの方が適している。また、100dと200dは価格的にもレンタルハウス向けではなく、個人ユーザー向けの設定となっている。

Yoke of the Amaran 100d
The yoke for the 100d and 200d. Image Credit: Graham Sheldon

Amaran 100dと200dはプラスチックの筐体だが、これは軽量化に貢献しており、取り付けも簡単だ。ただし、何らかの理由で落下した場合は、壊れてしまう可能性も高い。ヨーク(上の写真)もプラスチック製で、経年変化で緩くなってしまう可能性がある。ただしAputureは部品交換にも対応しており、検索すると通販で購入できる。

コスト削減

このような差異があり、どちらのライトも745ドルのAputure 120D MK IIよりも数百ドル安価だ。 なお、Amaran 100dおよび200dでは、他のAputureライトには付属しているセミリジッドトランスポートケースの付属はなく、簡易な発泡スチロールのケースになる。もちろん、必要に応じて別途ハードケースを購入できる。

Amaran 200d
Everything ships in a cardboard box with cutout foam. Image Credit: Graham Sheldon

ただしプラスチックの筐体やハードケースが付属しないことは、大きな問題ではない。他の多くのブランドでは、ランプヘッドと電源ケーブルのみが普通だ。Aputureは付属品としているが、これは業界の標準ではない。また、Amaran 100d/200dの筐体がプラスチック製だからと言って、ライトの出力や光質に関しては問題は全くない。

screen of the Amaran 200d
The back screen does feel a little dim in direct sunlight, but I didn’t have trouble reading any settings. Image Credit: Graham Sheldon

コントロールに関しては、ライトの背面にあるパネル(上の写真)は使いやすく、1%から100%まで1パーセント単位で調光できる。 AmaranシリーズにはBluetoothもあり、SidusLinkアプリでコントロールできる。ちなみに、Aputure 120d MK IIの場合は、Bluetooth接続を可能にするには89ドルのSidusBridgeアクセサリーが必要になる。

Amaran 200d output

光質

安価な価格なので心配になるかもしれないが、色温度の精度と出力は十分納得できる範囲にある。照明機器で重要なのはそれが撮影に耐えられるかどうかという点だ。

Amaran 100dが3フィートの距離で、色温度(ケルビン)と出力(lx)がどれだけ正確かを付属のリフレクターを取り付けた状態で、Sekonic C-700U分光計で測定した。下が5600Kでの測定値だ。

Amaran 100d Sekonic C-700U results. Image Credit: Graham Sheldon

結果は5600K(真のデイライト値)の目標で5618Kのケルビン温度となった。 21600lxの出力も十分だ。 199ドルの価格帯の機器を多くテストしたわけではないが、これらの結果は十分満足できるものだ。なおAputure 120D MKIIは5500Kの仕様となっている。

次にAmaran 200dだが、これもターゲットが5600Kで、付属のリフレクターが取り付けられている。

Overall output is 41500

出力は41500lxとなった。

3フィートで41500lxの出力は、100dの約2倍で、これは理にかなっている。 5600Kの基準値に対し5422Kというのも優れている。

Image Credit: Graham Sheldon

ターゲットユーザー

Amaran 100d / 200dは個人の映像クリエーターやユーチューバーなどにお勧めできるもので、社内ビデオなどにも使用できるだろう。

ただし室内でのみ使用するなら問題はないが、移動が多い場合や移動時の衝撃が心配な場合は、高価だがより頑丈なAputure 120d MKIIがお勧めだ。

今回はバイカラーバージョンをテストする機会は無かったが、色温度を変更するのにゲルを使用する場合は、Aputureバーンドアが用意されている。

Image Credit: Graham Sheldon

アクセサリー

どちらのモデルもBowens S-Typeマウントを備えており、Aputureのアクセサリーを使用できる。 CineDの記事でも紹介しているが、フレネル2X、バーンドア/スペースライト、ランタンアクセサリーなどが利用できる。また、Amaranシリーズ用に特別に設計された新しいラLightdome SEソフトボックスもある。

Lightdome SEはコンパクトで、Amaran100d/200dのヨークとうまくペアリングできる。新しいLightdome SEの詳細については、こちらを参照いただきたい。

Image Credit: Graham Sheldon

まとめ

Aputureの社長のTedSim氏が最近のライブストリームで「単一ブランドの照明だけを使用したグリップトラックは見たことがない」と述べたのは事実だが、Aputureのみで構成されても驚かないだろう。Aputureはそれほどすべての撮影シナリオに対応するLED照明のメーカーだ。

Amaran 100dおよび200dは手頃な価格で、優れた光質と出力を提供し、従来のアクセサリーにも適合する。これらのライトはAputure 120d MKIIの一部のマーケットを喰ってしまうかもしれない。Aputure120d MK IIを検討している場合はAmaranシリーズと比較するだろうが、その比較は主に外筐の品質とコストの兼ね合いとなるだろう。

最近は安価なLEDライトが多く発売されているが、欠点を見出すのが難しくなっている。これは、ユーザーにとって大きなメリットだ。 Amaran 100dと200dのコストを考えると、Aputure 120d、300d、600d Proシリーズが本当に必要な時以外は、これらのライトで十分置き換えることができるだろう。

 

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