ソニーα7SIIで全編製作されたハリウッド映画がリリース

2018.12.5
ソニーα7SIIで全編製作されたハリウッド映画がリリース

ハリウッドのホラー映画が、ミラーレスカメラて撮影するという恐怖とともに製作された。 「ザ・ポゼッション・オブ・ハンナ・グレース(原題:The Possession Of Hannah Grace」では、ソニーのα7S IIフルフレームミラーレスカメラを長編映画に採用した。ハリウッドも変わりつつある。

Hollywood

BG Image credit: izayah ramos | unsplash.com

ホラー映画が好きでないなら(筆者は苦手だ)、この記事の映画「ザ・ポゼッション・オブ・ハンナ・グレース」は興味がないかもしれない。しかし、この映画がソニーのα7S IIで撮影されたと言えば、興味が湧くだろう。豊富なレンズ群と多くのアクセサリーで、これは将来の映画製作に影響を与えるかもしれない。

ハリウッドと小型カメラ

ソニーα7S IIは非常に素晴らしいカメラだ。小型ながらフルフレームの4Kセンサーを搭載し、S-log2と3をサポート、そして信じられないほど高感度だ。また、多くの本格的なデジタルシネマカメラと比較して、比べ物にならないくらい安価だ。 今回の撮影はVantage Hawk 65アナモフィックレンズと組み合わせ、素晴らしいショットを撮っている。なお、下は予告編。映像の美しさが分かるが、怖いかも。

ただしそこはハリウッド。カメラのセットアップを見るとかなり物々しい。低予算で撮影しているとはいえ、実際のカメラ設定はとても安価には見えない。これは主に、Hawk 65の巨大なアナモフィックレンズや外部モニター、ワイヤレストランスミッター、レンズコントロールなどがセットアップされているためだ。

Hollywood

Can you spot the Sony a7S II?

撮影チームによると、カメラとアナモフィックレンズの組み合わせは、映像のルックを決めるキーだったとのこと。アナモフィックレンズを採用したことで、映画的な雰囲気が強調されている。

Lennert Hillege監督によると

ダイナミックレンジ、カラーサイエンス、スキントーンの演出、黒の表現、自然なハイライト、そしてソニーLOGで撮影して仕上げる方法などが重要な要素でした。

α7S IIの最大の欠点は8ビット記録に留まり、10ビットの記録ができないところだが、Hillege監督は次のように述べている。

露出と色について一定の規則を守れば、本当に美しく印象に残る映像を撮影することができます。

カメラ本体はそれほど高価ではないので、レンズごとにカメラを専用し、レンズ交換の手間を省いている。また、VantageはPLマウントのHawk 65レンズをEマウントのα7S IIにマウントするのに役立っている。 3種類レンズの焦点距離は40mm、60mm、95mmで1.3倍のスクイーズファクタを使用し、16:9センサで使用すると2.40:1のワイドスクリーンイメージになる。

Hollywood

ソニーのカメラとVantageのレンズとの組み合わせで、比較的軽量なセットアップとなっている。これによりフットワークが柔軟になった。暗く、狭い場所での撮影が多いホラー映画に適していたのだ。

映画におけるカメラとは

このようなフルフレームのハリウッド映画には ARRI ALEXA LFのようなものを使うのが普通だ。この映画ではコストと時間削減の目的もあったことを考えると、α7S IIは頷ける選択肢だ。各レンズに1台のカメラを使うという方法も目新しい。

Hollywood

ARRI ALEXA LF vs. Sony a7S II

確かにAlexaは優れた画質を持っているが、Lennert Hillege監督は、それはあまり重要なことではないと述べている。

アナモフィックで撮ろうとする監督や、映画を撮る方法を変えたいプロデューサーにとって、完璧さは最も重要な目標ではありません。問題はストーリーををどのように伝えるのか、それがうまくいくかどうかです。そのため、適切なルックを作り出す必要があります。これらの新しいアイデアや方法について考えるのは楽しいことで、これをスクリプトや行動に落とし込みます。

2002年のダニー・ボイル(Dannie Boyle)監督による映画「28日後… (原題:28 Days Later)」を覚えてるだろうか?アンソニー・ドッド・マントル(Anthony Dod Mantle)監督は、これをSD解像度のminiDVカメラ、キヤノンXL-1Sで撮影した。結果は素晴らしい映画に仕上がっている。結局、映画はカメラではなく、ストーリーがポイントなのだ。

Hollywood

Canon XL-S1 camera – in SD resolution :) 

レンズとカメラ

最近のカメラは、キヤノン XL-S1の時代からすると実に高性能になっている。もちろんカメラだけではない。 Hillege監督は次のようにも述べている。

通常、フレームの70%はフォーカスが合っていません。観客はフォーカスが合っている30パーセントを見ていますが、背景に意味があり、Hawkレンズはこれを念頭に置いてデザインされています。

この映画は、アナモフィックレンズ無くしては映画にならなかっただろう。すなわちカメラは低価格のものでも高性能になってきているため、カメラの重要性はますます低くなっている。むしろレンズ(もちろんシネマレンズだが)が、映画作品の性格を決定するといえる。

Hollywood

「ザ・ポゼッション・オブ・ハンナ・グレース」は11月30日に封切られた。

リンク: Vantage Film | Sony | first seen on Petapixel.com

 

 

関連商品

フジヤエービックのショップサイト

SONY α7SII ILCE-7SM2

広告

Leave a Reply

avatar
フィルター
全て
ソート
most voted
まだコメントはありません
フィルター
全て
ソート
most voted

CineDコミュニティエクスペリエンスに参加する

mode_comment